少年犯罪データベース 暴走族事件





昭和34年(1959).9.14〔中2ら4人が14台のバイク窃盗〕
 東京都中野区の中学3年生(15)3人と、中学2年生(14)の計4人が、半年間にバイク14台75万円相当を盗んで捕まった。相模湖などへツーリングに出掛け、ガソリンがなくなると故買屋に売り飛ばし、新たに盗んでいた。家庭は中流で、カミナリ族に影響されたもの。この年の大卒公務員初任給10,200円。


昭和35年(1960).2.14〔中3が盗難バイクでパトカーとカーチェイス〕
 東京都大田区で2人乗りのバイクがパトカーの追跡を振り切り猛スピードで逃げたが、後部座席の中学3年生(15)が飛び降り、もう1人の中学3年生(15)も電柱に激突して捕まった。中3ばかり5人組で2台のバイクを盗み暴走していたもの。
 盗んだバイクに変造ナンバーを取り付けて無免許で暴走する中学生が増えており、3月までに20人が捕まっている。


昭和36年(1961).9.11〔暴走族「カミナリ部隊」9人がオートバイ盗やレイプ42件〕
 東京都で、無職(16,16,17,19,21)、石工見習い(17)ら暴走族「カミナリ部隊」6人が捕まり、3人が逃走した。盗んだオートバイで暴走し、6.22に女性店員(18)をレイプして腕時計を強奪するなど、傷害、恐喝、窃盗など42件を犯していた。無職(16)がリーダーで、情婦と同棲して手下に指図していた。父親は前科7犯、母親は前科11犯、本人は6回補導。


昭和36年(1961).11.7〔19歳予備校生がバイクで暴走する中3を死なせる〕
 東京都武蔵野市吉祥寺の予備校生(19)が、自宅前を何度も暴走するバイクを制止させようとスコップをハンドルにぶつけ、乗っていた中学3年生(15)が電柱に激突して死亡した。病身の母親のため暴走をやめるよう頼んだが拒否され起した事件。傷害致死で逮捕されたが、6百人から減刑嘆願書が提出された。


昭和36年(1961).11.21〔小4ら20人バイク窃盗暴走族〕
 東京都大田区西六郷の小学4年生(10)から中学3年生(14)までの20人組が、20台のバイク35万円相当を盗んで捕まった。テレビ映画やカミナリ族に影響されて「仲間を裏切った会員にはリンチの後、指を詰める。退会する時は1万円を払う」という掟の元に窃盗グループ「東友会」を結成、盗んだバイクでレースを開催。ガソリンがなくなると乗り捨て、別のバイクを盗んでいた。





昭和40年(1965).8.20〔高校生11名による輪姦事件〕
 16才6名、17才4名、15才1名からなる高校生11名(ただし、うち1名は落第のため中学3年生)は、バイク乗りの遊びを中心に形成された地域の集団であるが、その中には、度重なる怠学、非行から落第した少年、通学列車の中で女子高校生にいたずらをして無期停学処分(約1ヵ月で解除)を受けた経験のある少年2名などが含まれており、昭和40年8月20日、17才の少女を近くの川の堤防で押し倒して輪姦をしたほか、同じ日に、同女をさらに2回にわたり輪姦した。
 これらの少年たちはいずれも農村少年であるが、男の子を家にとどめて家を継がしたいという親の気持が、子どもに対する甘さとなってあらわれ、免許も持たない子どもにバイクを買い与えるなど、保護者の放任が認められれる。(宮城県) 警察庁「昭和40年の犯罪」引用。


昭和43年(1968).12.15〔19歳が三億円事件犯人と疑われ自殺〕
 東京都国分寺市の自宅で、少年(19)が青酸カリを飲み自殺した。12.10に三億円事件が発生、警察が取り調べに来たが家族はいないと嘘を付いて追い返した翌日だった。父親は現職白バイ警官。9ヶ月前には現金輸送車を襲う相談を友達にもちかけ、別の友人は今回使われた物と同じ発煙筒を使いスーパーで強盗をしていた。暴走族「立川グループ」の一員。


昭和46年(1971).1.〔高校生ら62人の乱交グループ〕
 オートバイ愛好者で結成した高校生30人からなる交通事故互助会に地域の不良グループが介入し、主導権を握つたことから、急速に非行集団に転落し、ゴーゴー大会を開いて仲間の拡大をはかり、少年62人がアパ一トなどでシンナー等を乱用しては不純異性交遊を反復し、性病患者が出たり中絶手術を行なうなど乱脈な生活に耽溺していた。(長野1〜2月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」昭和46年版引用。


昭和46年(1971).9.〔高校生16人からなる東名番長グループの広域機動窃盗事件〕
 モータリゼーションにかりたてられ、スピードとスリルに魅せられオートバイを盗んでは無免許で、深夜川原などて運転練習をしていた高校生16人は運転技術の向上につれ東名高速道路を走行したくなり、高性能の自動車を盗んでは高速道路を無免許で乗り回し、通行料金を得るため盗車、高速道賂を利用して静岡、愛知県下まで足をのばし、窃盗79件を敢行していた。(神奈川9月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」昭和46年版引用。


昭和47年(1972).2.〔サーキット族少年の広域窃盗〕
 46年11月から47年2月末までの間、元万国博会場周辺道路を利用し、単車による超スピードのスリルを楽しんでいたサーキット族「吹光会」20人は、遊興費ほしさに窃盗、恐喝など87件271万円に及ぶ非行を反復敢行していた。(大阪2月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」昭和47年版引用。


昭和47年(1972).6.17〔富山で暴走族暴動〕
 富山県で暴走族暴動。6/24には富山から高岡へも


昭和47年(1972).6.24〔暴走族、ついにひき殺し、徹夜厳戒〕
 富山県で暴走族、ついにひき殺し、徹夜厳戒。


昭和47年(1972).6.30〔高校生による万引グループ〕
 東京都の警察庁は、万引などを繰り返していた非行少年少女20グループ、1249人を一斉摘発。調布市の高校生39人は銀座のデパートまでオートバイで大挙して繰り出し、洋服売り場で266点22万円相当を万引きして売っていた。


昭和47年(1972).6.〔サーキットグループによる輪姦事件〕
 神戸市内六甲山地区を周遊する、サーキットグループに属する少年6人と成人2人が、繁華街で女子高校生に甘言をもつて近づき、六甲山地区に連れ込み輪姦した。(兵庫6月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」昭和47年版引用。


昭和47年(1972).6.〔六甲山地区を周遊する暴走グループ17人〕
 5月初旬から6月中旬にかけて、「六甲ライダース」(会員17人)の会員であるA少年ら4人は、路上に駐車中の単車2台を盗み、分解してエンジン、バックミラーの部品を自分の単車に取り付け、残りの車体は海中に投棄するなど、そのグループの大半が無免許運転や無謀運転で交通事故を重ねていた。(兵庫5〜6月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」昭和47年版引用。


昭和47年(1972).6.〔少年カークラブ50名解体補導〕
 少年カークラブE、50名解体補導 マンションに女性を誘い込んでは、多数で乱暴していた 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和47年(1972).6.〔警視庁18グループ1,234人を解体補導〕
 第2回指定地区補導活動18グループ1,234人を解体補導オートバイ盗、デパート万引等の伝言板グループ(東調布)、女高生を中心とした暴力事件(北柳グループ)(千住)、オートバイ暴走、薬物乱用グループの恐かつ(死神グループ)等を摘発、地域住民にアピール 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和47年(1972).7.〔無免許暴走少年の追突事故から商店に壊滅的な被害を及ぼした事案〕
 4月中旬から7月までの3か月間富山市内の繁華街において土曜日から日曜日の深夜スポーツカー等に乗った少年、成人多数が集合して暴走レースを展開、これに対して近郷から数千人のヤジ馬が迎合し騒乱状態を現出した。期間中暴走族の取締りにおいて少年175人、成人783人が検挙された。このなかで喫茶店従業員少年(17歳)は無免許で暴走中、追突事故を起こしたため、被害車両が商店に飛び込み店内の混乱にまぎれて群衆が商品を手あたりしだいに奪取したほか、店内を破壊して逃走する事案をひきおこした。(富山4〜7月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」昭和47年版引用。


昭和47年(1972).7.〔19歳少年による公務執行妨害〕
 7月中の約1か月間にわたり、岡山市内に暴走族が出現し、少年130人、成人197人が検挙された。暴走族およびこれに同調した群衆が岡山駅前を中心にい集し、取締り警察官に対し、気勢をあげ公務執行を妨害する等の行動に出たが、工員少年(19歳)Jは、機動隊員の顔面を殴打し公務執行妨害現行犯で逮捕された。(岡山7月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」昭和47年版引用。


昭和47年(1972).7.〔警視庁、カミナリ族の無謀運転取締り通達〕
 カミナリ族の無謀運転に随伴する不法事犯の取締りについて、各部長連名の通達出る 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和47年(1972).8.〔サーキットグループによる集団乱斗、輪姦、窃盗〕
 都内をはじめ千葉、神奈川、埼玉等の周辺地域のサーキットグループ6集団107人は、日比谷公園、神宮外苑付近において深夜の暴走を反復していたが、互にスピード競走がエスカレートするうちにグループ間に対立が生じ、木刀、鉄パイプ等をもって乱斗したほか、少女をドライブに誘っての輪姦、自動車盗、シンナー等乱用の非行を行なった。(東京8月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」昭和47年版引用。


昭和47年(1972).8.〔オートバイ暴走グループ、ひったくり、ひきにげ事件、連続発生〕
 オートバイ暴走グループ、板橋、原宿等でひったくり、ひきにげ事件、連続発生 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和47年(1972).9.〔19歳少年による検問突破の殺人未遂、公務執行妨害〕
 7月から9月中旬までの約3か月間今治市および新居浜市内において暴走族が出現し、少年43人、成人97人が検挙された。このなかで工員少年19歳Hは、停止命令を無視して警察官めがけて突込み、重傷を負わせて逃走し、殺人未遂、公務執行妨害で緊急逮捕された。(愛媛7〜9月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」昭和47年版引用。


昭和47年(1972).10.〔非行集団に発展したサ一キットグループによる恐喝窃盗〕
 高校生、自動車運転手等の少年18人のサ一キットグループは、京都市内をはじめ、大阪万博会場周辺にまで遠征し暴走していたが、たまたま対向車両と接触事故を起こした際、相手の運転手が飲酒していたことから因縁をっけ、暴行を加えたうえ、18万円を喝取したことに味をしめ、非行集団に発展し三重、富山県等4県下で約100万円相当の恐喝、窃盗を敢行した。(京都10月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」昭和47年版引用。


昭和47年(1972).10.〔高校生が組織したサーキットグループによる窃盗、強制わいせつ〕
 神戸市内の私立高校に在籍する高校生20人は、常時学校を怠学して加古川流域を拠点にサ一キットグループを組織したが、使用オ一トバイや遊興費に窮し、オ一トバイ盗をはじめ、強制わいせつ等60件の非行を重ねていた。(兵庫10月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」昭和47年版引用。


昭和47年(1972).11.〔サーキットグループによる強盗〕
 東京町田市内のサーキットグループ50人が、深夜の箱根観光道路をドライブ中、5台の車に分乗していた同グループの大学生K少年(18歳)ら15人は、「金がないから、ドライブ連中から一発かもるか」と強盗を共謀し、午前1時30分ごろから同2時5分ごろまでの間に駐車休憩中の車両や通行中の車両をとり囲み、「金を出せ」と脅迫し11人に暴行、傷害を与えたほか、25人から現金やコート等約4万5,000円相当を強奪した。(神奈川11月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」昭和47年版引用。


昭和48年(1973).1.〔無線機を使ったサーキット族少年の傷害、恐喝、強制わいせつ〕
 高校生1名を含む18歳から19歳の有職少年らグループ9名が、遊ぶ金欲しさから「ドライバーを脅かして金を巻き上げよう」と企て、1月6日夜7台の乗用車(4台に流行の自動車用アマチュア無線機取付)に分乗し、山中湖村竜坂峠付近において、前方を進行中の会社員A(19歳)の運転する車両(高校1年B君、C女の2名同乗)を強引に追越し、車をわざと追突させ無線連絡の知らせでかけつけたグループ員がA、Bの両名を殴って金品を喝取し、さらにC女に強制わいせつを行った。(山梨1月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」昭和48年版引用。


昭和48年(1973).2.〔サーキット・グループによる広域窃盗〕
 西脇市を拠点にサーキット・グループを結成した高校生ら学校、地域非行グループ員12名が、サーキットに興じているうち使用車両や遊興費ほしさに兵庫、京都、福井、石川各県において、窃盗68件、被害総額約198万円相当の非行を重ねていた。(兵庫2月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」昭和48年版引用。


昭和48年(1973).2.〔サーキット・グループ少年の不良行為事案〕
 単車の暴走に興味を持つ少年13名が、三角レーシングクラブを結成して上衣や単車に「流」の文字を書き入れ、深夜駅前広場で単車の暴走や、駅前階段を一気にかけ登るサーキット遊びをはじめ盛り場徘徊、喫煙などの非行を繰り返していた。(熊本2月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」昭和48年版引用。


昭和48年(1973).3.〔マリファナの幻覚症状に酔って暴走したサーキット・グループ「ピラニア」〕
 サーキット・グループのリーダー格3名が、週刊誌特集記事をヒントに、大麻草を栽培地から盗み出し、手製のマリファナタバコを作ってグループ員に無償で配り、53名の少年が喫煙によって幻覚症状に酔い暴走ドライブをしたり、大麻パーティーや乱交パーティーをひらいていた。(神奈川3月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」昭和48年版引用。


昭和48年(1973).3.〔深夜暴走行為をしたり、不純異性交遊にふけっていたサーキット・グループ〕
 女子高校生9名が、異性との交遊に好奇心をもって有職少年らのサーキット・グループ(14名)に加わり、1月から3月までの、間深夜高松市内の国道ll号線で暴走行為を反覆したほか、県外までドライブしてモーテルに立寄り桃色遊戯にふけっていた。(香川3月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」昭和48年版引用。


昭和48年(1973).4.〔無法サーキット・グループの暴力行為と窃盗〕
 都内を根城とするサーキット・グループ33名は、第1京浜国道等幹線道路をわがもの顔して走り回り、他の車両に追い越されたりすると、そのうつ憤をはらすため鉄パイプ等で袋だたきにして傷害を負わせたり、さらに1月から4月までの間、オートバイ盗、自動車盗など14件に及ぶ窃盗を働いていた。(神奈川4月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」昭和48年版引用。


昭和48年(1973).5.〔サーキット・グループ「炎」による輪姦、暴行、恐喝〕
 高校生を主体としたグループ46名(高校生22、有職15、無職9)は、オートバイやジャンパーの背中に「炎」と記名し、その威力を誇示して都内をはじめ千葉、箱根、熱海、富士などを暴走して各地で輪姦、暴行、恐喝などを行い、また、シンナー乱用、不純異性交遊等にふけっていた。(警視庁5月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」昭和48年版引用。


昭和48年(1973).5.〔サーキット・グループ「新選組」による輪姦、恐喝〕
 国鉄福井駅前を拠点として、サーキット遊びをしていたサーキット・グループ「新選組」に属する有職、無職少年ら14名は、サーキット遊びから非行に転換、本年4月から5月末までに、恐喝、強姦(輪姦)1件、窃盗4件の非行を行っていた。(福井5月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」昭和48年版引用。


昭和48年(1973).6.24〔19歳暴走族が見物人轢き殺す〕
 愛知県一宮市の県道で早朝5時、暴走族がサーキット遊びをしていたが、岐阜経済大学1年生(19)の車が見物人50人のなかに突っ込み、工員(24)が死亡、2人が重体、10人が重軽傷を負った。


昭和48年(1973).6.〔サーキット・グループ「流旋」のリーダー少年らによる輪姦及び暴力行為〕
 千葉県流山市内のカミナリ族によって結成されたサーキット・グループ「流旋」(全員約30名)のリーダー等7少年は都内小岩地区の非行サーキット・グループ「炎」(会員約40名)のリーダーである少年が女友達と流山市内に来たのを発見し、2人を附近の山中に連れ込み殴る、蹴るの暴行を加えたうえ、少女を7人で輪姦した。(警視庁6月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」昭和48年版引用。


昭和48年(1973).7.〔窃盗、傷害等84件の非行を重ねていた、サーキット族「慈恩寺」グループ〕
 非行前歴を有する有職少年が中心となって結成したサーキット・グループ「慈恩寺」構成員少年33名は、東武「東岩槻駅」周辺を車両で俳徊し、通行人にいやらがせを行っていたほか、埼玉県下で窃盗、傷害等84件被害総額約44万円の非行を反覆していた。(埼玉7月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」昭和48年版引用。


昭和48年(1973).8.〔サーキット族相互間の集団対立に伴う凶器準備集合〕
 玉野、岡山両市内を溜り場とする深夜サーキット族グループ同志は、平素から互いに反目していたところ、海水浴場において「顔を見た」と因縁をつけたことがきっかけで、グループ員の高校生ら52名が、木刀、角材、メリケンなど40点を所持してオートバイ、乗用自動車等で乗りつけて対峙した。(岡山8月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」昭和48年版引用。


昭和48年(1973).9.〔窃盗、恐喝等非行を重ねていたサーキット・グループ「曼陀羅」〕
 有職少年、高校生を主体となって構成したサーキット族「曼陀羅」(構成員91名)グループ員47名は、本年4月から8月までの間、埼玉県下一において窃盗、恐喝、傷害等55件被害総額約70万に及ぶ非行を重ねていた。(埼玉9月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」昭和48年版引用。


昭和48年(1973).11.〔府県下で窃盗、恐喝等を行っていたサーキットーグループ「バッファローズ」〕
 兵庫県下西播地区を活動の拠点として、近畿、中国地方一円に行動範囲をひろめていたサーキット・グループ「バッファローズ」構成員30名(全員少年)は、使用車両の調達や遊興費捻出のため、昭和47年7月中旬から昭和48年10月12日までの間、兵庫県下をはじめ大阪、岡山、鳥取、広島の5府県下において自動車盗、車上ねらい、恐喝等53件被害総額約120万円相当の非行を重ねていた。(兵庫11月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」昭和48年版引用。


昭和49年(1974).1.5〔暴走族が大乱闘〕
 神奈川県の東名高速道路海老名サービスエリアで、神奈川県の暴走族「アーリーキャッツ」300人が対立していた東京の暴走族「ヒットラー」を襲おうとしていたところ、偶然来合わせたほかの暴走族と火炎ビン、鉄パイプ、日本刀で大乱闘となった。この前には川崎市で乗用車を対立グループと間違えてピストルで窓を撃ち抜いている。殺人未遂と凶器準備集合罪で逮捕。


昭和49年(1974).3.〔暴走族が大乱闘〕
 日ごろ勢力争いから対立していた都下の2暴走族集団約120人が、明治神宮外苑において鉄パイプ、ヌンチャク等を用いて集団乱斗を行った。(東京、3月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」昭和49年版引用


昭和49年(1974).4.〔暴走族が自動車盗〕
 大阪府の暴走族集団48人が6府県下の広域にわたって自動車盗等195件約1,520万円相当の窃盗等の犯罪を重ねていた(大阪、4月)。 警察庁「少年の補導及び保護の概況」昭和49年版引用


昭和49年(1974).4.〔暴走族が暴行〕
 群馬県の暴走族集団36人が長野県の軽井沢にツーリングに来ていた埼玉県下の暴走族集団35人に対し木刀等で集団暴行を加えた(長野、6月)。 警察庁「少年の補導及び保護の概況」昭和49年版引用


昭和49年(1974).7.〔暴走族が大乱闘〕
 勢力争いから対立していた茨城県下の2暴走族集団79人が火炎ビン鉄パイプ等の凶器を用いて集団乱斗を行った(茨城、7月)。 警察庁「少年の補導及び保護の概況」昭和49年版引用


昭和49年(1974).9.〔暴走族が暴行〕
 暴走族構成員の少年8人が・自動二輪車で走行中、同一進行方向に普通乗用車で走行していた成人ら2人が手を挙けたことに腹をたて・車を停めさせて、いんねんをつけ、両名に対し殴る蹴るの暴行を加えたのち現金6,015円を強奪した(埼玉、9月)。警察庁「少年の補導及び保護の概況」昭和49年版引用


昭和49年(1974).10.〔暴走族が警察襲撃〕
 愛知及び静岡県下の暴走族集団構成員等約100人が、交通取締中の警察官や機動隊輸送車両に対して、「やってしまえ」などと怒号しながら投石するなどして警察官の公務を妨害した(愛知、10月)。 警察庁「少年の補導及び保護の概況」昭和49年版引用


昭和49年(1974).10.〔高校生暴走族が強姦〕
 暴走族集団を形成した高校生ら53人が、6県下の広域にわたって強姦4件、窃盗25件(約54万円相当)を重ねていた(兵庫、11月)。 警察庁「少年の補導及び保護の概況」昭和49年版引用





昭和50年(1975).4.13〔暴走族が暴行〕
 暴走族グループ「乱魔堂」の13名は、4月13日深夜、乗用車5台に分乗してドライブ中、前を走行中のトラックが進路を譲らないと債激して同トラックを停車させ、同車の遅転手ら2名を車外にひきずり出したうえ、手挙等で殴打し、それぞれ7〜10日間の傷害を与えた。(静岡) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」昭和50年版引用。


昭和50年(1975).5.18〔暴走族が警官に暴行〕
 暴走族グループ「桐」等の34名は、5月18日深夜自動車で通行中の外人に対して「走行方法が悪い。」と因縁をつけ、樫棒で車両をたたく等の暴行を加えたうえ、近くの派出所に逃げ込んだ同人を追いかけ制止する警察官に対しても殴る、蹴るの暴行を加えた。(警視庁) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」昭和50年版引用。


昭和50年(1975).6.8〔暴走族800人が大乱闘〕
 東京都下の暴走族グループ「東京連合」の400名と神奈川県下の暴走族グループ「ホワイトナックル」等の400名が、6月8日未明、鎌倉七里ケ浜で対立、双方鉄パイプ、角材等の凶器を使用して大乱闘し、22名が負傷、自動車22台を大、中破した。(神奈川) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」昭和50年版引用。


昭和50年(1975).9.2〔暴走族が集団レイプ〕
 暴走族グループ「水戸黄門」の9名は、9月2日夜、顔見知りの女子高校生を車で河原に誘い出し、全員で乱暴を加えたうえ、同人から現金4,500円を強奪した。(宮城) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」昭和50年版引用。


昭和50年(1975).11.8〔暴走族200人が大乱闘〕
 暴走族グループ「ブリザート」等7グループ197名は、日ごろから対立していた暴走族グループ「常陸連合」に攻撃をかけるため、11月8日深夜筑波山に集結中、たまたま同所に居た暴走族グループ「赤トンボ」等の39名を相手方と見誤り、所持していた鉄パイプ、木刀等を用いて襲いかかり、7名に傷害を与えたほか、車両19台を損壊した。(茨城) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」昭和50年版引用。


「警察白書」の昭和50年(1975)事例引用
 暴走族グループ員5人は、駐在所の警察官に交通取締りを受けた仕返しを計画し、深夜、乗用車で同駐在所へ乗りつけ、石やびんを投げつけ、窓ガラス等を損壊した(新潟)。


昭和51年(1976).1.11〔暴走族「アーリーキャッツ」が「ピエロ」と乱闘〕
 神奈川県厚木市の公民館で、暴走族「ピエロ」50人が新年会を開いていたが、暴走族「アーリーキャッツ」20人が木刀などで殴り込んで乱闘となり、少年7人ら15人が逮捕。以前に殴られたことへの復讐。


昭和51年(1976).3.〔中学生7人オートバイを次々に盗み,無免許で暴走〕
 暴走族加入の中学生7人オートバイを次々に盗み,無免許で暴走(福生)。 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和51年(1976).5.15〔暴走族ら5千人が祭で暴動〕
 5月15、16日の両日にわたり、神戸市内において行なわれた神戸まつりに570台にのぼる車両でい集した暴走族は、5月15日午後10時ごろから、い集した約5,000人の群衆とともに暴徒化し、神戸市役所前等において、車両の暴走、通行車両の転覆、放火、派出所の襲撃、警察官や警察車両等に対する投石、損壊、取材活動中の新聞杜カメラマンに対する暴行等、不法の限りをつくし、死者1名、負傷者68名を出したほか、警察署、派出所等建造物7棟及び警察車両、タクシー等車両184台を損壊する等の群衆犯罪を敢行し154名(うち少年130名)が検挙された。(兵庫) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」 昭和51年版引用。


昭和51年(1976).5.〔暴力団員のペンキ塗装店主,トルエンを大量密売〕
 暴力団員のペンキ塗装店主,赤字補てんと組への上納資金をつくるため,暴走族少年やフーテンを使って,トルエンを大量密売(池袋)。 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和51年(1976).5.〔暴走族「アーリーキャッツ」リーダー,トルエンを密売〕
 暴走族「アーリーキャッツ」リーダー,ガンリン代を得るため,グループ員などにトルエンを密売(蒲田)。 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和51年(1976).6.〔暴走族の走行,最盛期〕
 暴走族の非行グループ化の傾向が目立ち,暴走族非難記事が連日新聞等で報道される。
 暴走族の走行,最盛期をむかえる。現有走行73グループ6,300人。二輪から四輪への移行が強まる。 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和51年(1976).6.〔暴走族リーダーらひったくり〕
 暴走族リーダーら,ガソリン代やグループの活動資金欲しさに暴走中,20万円のひったくり(麻布)。 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和51年(1976).6.〔暴走族高校生,取締警察官に車ごと体当り〕
 暴走族高校生,ナナハンでジグザグ暴走,取締警察官に車ごと体当り,2週間の傷害を負わせ,免許取消し,3年の行政処分(交通部)。 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和51年(1976).7.〔トルエンを乱用しながら自動車を運転していた暴走族5人を検挙〕
 トルエンを工場から盗みトルエンを乱用しながら自動車を運転していた暴走族5人を検挙補導(池袋)。 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和51年(1976).7.〔暴走族「マットスペシャル」リーダ5人盗みやトルエン乱用〕
 都内最大の動員力を有する暴走族「マットスペシャル」リーダ5人、無線盗聴機を自動車に備えつけ,警察無線を傍受,検問を逃れ,盗みやトルエン乱用を重ねる(杉並)。 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和51年(1976).7.〔暴走族「マットスペシャル」幹部12人を検挙〕
 暴走族マットスペシャルの頂上壊減作戦で幹部12人を検挙。 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和51年(1976).9.〔千葉,埼玉などの都外暴走族の都内走行が目立つ〕
 千葉,埼玉などの都外暴走族の都内走行が目立つ。 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和51年(1976).9.〔暴走族グループの入会金欲しさに侵人強盗〕
 高校中退の有職少年,暴走族グループの入会金5,000円欲しさに侵人強盗(高輪)。 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和51年(1976).10.〔元暴走族リーダーひき逃げ殺人〕※参考
 20歳の元暴走族リーダー,通行人に「大切な車をけられた」と,ひき逃げ殺人(荻窪)。 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和51年(1976).10.〔暴力団員幹部13人,暴走族少年にトルエンを売りつけ〕
 暴力団員幹部13人,暴走族少年にトルエンを売りつけ暴利(小松川)。 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和51年(1976).12.〔暴走族グループ覚せい剤オートバイ盗〕
 暴走族グループ,覚せい剤を打ったり,ポルノ雑誌を読んて不純異性交遊し,手当り次第にオートバイなどを盗む(赤羽)。 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和51年(1976).12.〔暴走族グルーブ341人を検挙〕
 家出少女に覚せい剤を打たせ,売春をさせていた暴力団や盗みを重ねていた暴走族グルーブ341人を検挙(八王子)。 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和51年(1976)..〔女暴走族「ブラックレディ(黒い淑女)」が集団リンチ〕
 男子の暴走族らに憧れていた女子中学生37人は、「女ばかりの暴走族をつくろう」と暴走族予備軍「ブラックレディ(黒い淑女)」グループを結成し、グループに加入しない者や、グループをひぼうする者に次々に集団暴行を加えまた数名のグループに分れて38件の万引を続けていた。(埼玉) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」 昭和51年版引用。


昭和51年(1976)..〔暴走族「生無魔道」が恐喝〕
 暴走族「生無魔道」グループは、暴力団山口組組員を相談役に置いて、同組を背景に入会金5,000円、月会費3,000円を集めていたが、同グループの少年14名が同グループから脱会しようとしたところ、落し前と称して1人から5万円を恐喝したほか、同様手ロで脱会者15名から総額53万円を恐喝していた。(京都) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」 昭和51年版引用。


昭和51年(1976)..〔暴走族「狼」が集団レイプ〕
 暴走族「狼」グループの少年5名は、アベックを襲って強姦することを共謀し、深夜暴走中アベックをみつけては、その女性をグループの溜り場であるアパートに連行して、輪姦を続けていた。(静岡) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」 昭和51年版引用。


昭和52年(1977).12.14〔小学生が暴走族加入〕
 東京都の警視庁は一度解散に追い込んだが再結成していた暴走族「ジェロニモ」グループ802人を補導した。小学校5,6年生61人(女子3人)が含まれている。自動車窃盗やガソリンスタンド荒らしの見張り役をしていたが、分け前はもらってなかった。「カッコいい車に乗って最高だった」と罪悪感はない。


昭和52年(1977)..〔暴走族についての警察の分析〕
 少年を主体とした暴走族によるグループ間の対立抗争事件、警察施設に対する投石等の事件が多発し、暴走族グループの粗暴化が目立った。  暴走族少年に対する蒲導状況をみると、第24表のとおり、昭和52年に刑法犯及び特別法犯によって蒲導された少年は4,051人で、前年に比べ1,175人(40.9%)増加した。罪種別にみると、強盗、強姦等の凶悪犯は減少したが、グループ間の対立抗争事件が69件と、前年に比べ33件も増加したこと、それに伴い凶器準備集合、暴力行為、傷害等粗暴犯罪が著しく増加し暴走族の粗暴化が目立った。 警察庁「少年の補導及び保護の概況」昭和52年版引用。


昭和52年(1977)..〔暴走族「シャドー」と「北関東連合」百人が乱闘〕
 対向して走行してきた暴走族「シャドー」グループの車両24台(52人)と「北関東連合」グループの車両21台(43人)は、相互にセンターラインをオーバーして、走行したところから、走行を妨害されたとして現場で対立し、角棒、旗ざお等の凶器を持って乱闘し、車両5台を大破させ、7人が重傷を負った。(山梨) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」昭和52年版引用。


昭和52年(1977)..〔暴走族「G」ら17人が窃盗〕
 暴走族「G」グループの少年6人は、無断欠勤等を繰り返していたため勤め先を解雇された。そのためガソリン代や小遣い銭に困り、盗みをすることを計画し、日ごろから交友していた高校生らを誘って、17人の窃盗団をつくり、5県下の広域にわたって54件の空巣ねらいや給油所荒し等の窃盗を重ねていた。(神奈川) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」昭和52年版引用。


昭和52年(1977)..〔暴走族「大日本国防軍」ら350人が警官襲撃〕
 暴走族「大日本国防軍」グループは、深夜、二・四輪自動車約150台、350名で、幹部を先頭に集団暴走中、警察官に検問を受けたが、これを振り切り暴走を続け、手配により配備警戒中の警察官に再度検問を受けた際、警察官7名に襲いかかり2名に重傷を与えたほか、警察車両3台を損壊した。(埼玉) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」昭和52年版引用。


昭和53年(1978).1.17〔18歳ら暴走族「紅蠍」5人がリンチ殺人〕
 群馬県多野郡で、暴走族「紅蠍」の会社員(21,20)、土木作業員(19)、庭石業手伝い(18)、無職(18)の5人は自動車2台で走行中、対抗車の工員(19)に因縁をつけ、殴る蹴るの暴行を加えて車を燃やし、全裸にして車のトランクに押し込んで拉致し、さらに暴行を加えて橋の上から湖に突き落として殺害、24日に自首した。「スカイライン2000GTの改造車に乗ってカッコつけていたのが気に入らなかった」と自供。


昭和53年(1978).2.〔暴走族「極悪」グループ加入少年3人、輪姦〕
 暴走族「極悪」グループ加入少年3人、輪姦で補導。(板橋) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和53年(1978).3.〔中学生の暴走族予備軍のチャリンコ部隊(自転車暴走族)〕
 中学生の暴走族予備軍のチャリンコ部隊(自転車暴走族)、盗みや恐かつなどで31人を補導。(調布) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和53年(1978).4.18〔19歳自衛官ら暴走族20人が女子高生を集団レイプ〕
 神奈川県で女子高生7人を次々襲っていた暴走族20人が捕まった。海上自衛隊三等海士(19)やとび職(17)ら少年15人が含まれており、「拳」「ねずみ小僧」「アーリーキャッツ」の一員。後輩の高校2年生(16)を自宅に連れ込んだり、下校中の女子高生を車に誘って集団レイプしたもの。暴行に加わっていなかった暴走族メンバー51人も逮捕された。


昭和53年(1978).4.〔暴走族の車に改造していた無認可修理業者8人を検挙〕
 暴走族の車にワイドタイヤ取付やシャコン車に改造していた無認可修理業者8人を検挙。(交通部) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和53年(1978).5.〔シンナー遊びをしながら暴走族に加わっていた中学生ら33人を補導〕
 昼夜を問わずオートバイを次々に盗み、シンナー遊びをしながら暴走族に加わっていた中学生ら33人を補導。(四谷) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和53年(1978).5.〔暴走族「赤トンボ」グループ加入の高校生、暴行〕
 暴走族「赤トンボ」グループ加入の高校生、集団走行中通行人が悪口をいったと、角材や棒切れで殴る、けるの暴行を加える。(町田) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和53年(1978).6.〔暴走族少年、中学生に暴行〕
 中学校の周囲でオートバイを乗り回していた暴走族少年、中学生に「うるさいから」と注意されると2時間にわたって殴る、けるの暴行を働く。(杉並) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和53年(1978).6.〔「オートバイを盗んで乗りまわし、シンナー乱用や不純異性交遊、中学生とそのOB33人〕
 チャリンコ部隊ではあきたらず、オートバイを次々に盗んで乗りまわし、シンナー乱用や不純異性交遊などをしていた中学生とそのOB33人補導。(四谷) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和53年(1978).7.14〔16歳7人組非行グループ「闇の仕置人」がレイプ未遂〕
 東京都足立区の無職ら16歳の7人組非行グループ「闇の仕置人」が捕った。暴走族「金鹿(みなごろし)」のメンバーで、自販機荒らしや強盗などを働いていた。女性(36)のハンドバッグをひったくり、転倒した女性をレイプしようともしていた。


昭和53年(1978).7.14〔暴走族ロックコンサート中止に反発、警官をはねる〕
 大阪府で暴走族「日韓連合」「神風連合」が後援するロックコンサートが、警察要請で会場使用取り消し処分となり、地裁でも妥当と判決が出て中止となった。16日に阪神高速で、反発して暴走族30人が検問の警察に釘を打った棒を投げつけ、警官をはねて2ヶ月の重傷を負わせ、高校2年生(16)ら8人が逮捕された。警察署に火炎瓶も投げ込んでいる。


昭和53年(1978).7.30〔暴走族「アーリーキャッツ」「スペクタ一」がガソリンスタントを襲う〕
 暴走族「アーリーキャッツ」「スペクタ一」両グループ約300人(二輪約80台、四輪約40台)は、終夜営業のガソリンスタントを襲い、店員の制止もきかず給油用ホースを奪い取り、ガソリン781.3リットル(6万3,200円相当)を窃取したほか事務所から現金27万円余りを窃取して逃走した。(神奈川) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和53年(1978).7.〔暴走族「アーリーキャッツ」「ピエロ挙」約300人が乱闘〕
 暴走族「アーリーキャッツ」と神奈川県下の暴走族「ピエロ挙」が通りがかりに対立、約300人が入り乱れて木刀やバットで乱闘。(町田) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和53年(1978).7.〔暴走族「ブラック・エンペラー」などガソリンスタンドからガソリンを略奪し、109人を検挙〕
 暴走族「ブラック・エンペラー」などガソリンスタンドからガソリンを略奪し、109人を検挙補導。(八王子) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和53年(1978).8.〔暴走族グループ「東京貴婦人会」のリーダー8人を、覚せい剤取締法違反、恐かつ、暴行で逮捕〕
 女性メンバーで組織した暴走族グループ「東京貴婦人会」のリーダー8人を、覚せい剤取締法違反、恐かつ、暴行などの疑いで逮捕。 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和53年(1978).9.〔ブラックエンペラー」構成員4人を検挙〕
 暴走族グループのユニホームやステッカーを作る資金にと恐かつをしていた「ブラックエンペラー」構成員4人を検挙。(代々木) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和53年(1978).12.〔元暴走族グループ員、右翼に転身、首相を襲う〕
 元暴走族グループ員、右翼に転身、首相を襲う。(麹町)
 暴走族グループ、右翼集団に変身したり、既成右翼に加入するなどの傾向がみられる。 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和53年(1978)..〔暴走族「新撰組」と「ブラックキャッツ」が乱闘〕
 暴走族「新撰組」と「ブラックキャッツ」は日頃からこぜり合いをして対立していたが、それぞれ仲間を集めて決着をつけようと、両グループとも約40人が木刀、角材、空ビンなどで武装して中学校校庭で乱闘し6人が重軽傷を負った。(福島) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和53年(1978)..〔暴走族が少年らを使ってトルエン密売〕
 暴走族のリーダーは化学薬品会社に勤める友人に車を洗うからといってトルエンをもらい仲間に密売していたが、その後化学薬品会社に臨時運転手として就職しトルエンなどの配達に従事することとなったから、運送途中トルエンを抜き取り、少年らを使って暴走族等に留売していた。(警視庁) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和53年(1978)..〔暴力団が少年らに暴走族を結成させる〕
 山口組系暴力団組員は、組長ら幹部が覚せい剤事犯で逮捕され、組が壊減寸前となったことから、組を建て直す目的で不良少年、10数名を集めて暴走族を結成させ、同グループに覚せい剤を密売するとともに同グループを暴力団に組み入れようとした。(長野) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和54年(1979).3.30〔暴走族襲撃事件で誤認逮捕明るみに〕
 大阪府で暴走族襲撃事件で誤認逮捕明るみに。


昭和54年(1979).3.〔暴走族「パールハーバー」関係被疑者14人検挙〕
 暴走族「パールハーバー」関係被疑者14人を、共同危険行為(道交法)違反第1号として検挙。(青梅) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和54年(1979).3.〔暴走族「ルート20ゴースト池上本門寺」グループ9人が集団リンチ〕
 暴走族「ルート20ゴースト池上本門寺」グループ9人が、中学生14人を支配下に置こうと集団リンチを加えた事件を補導。(池上) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和54年(1979).4.〔少年を土方人夫として働かせた暴走族会長ら5人を検挙〕
 資金稼ぎのためいやがる少年を脅迫し、土方人夫として働かせたうえ賃金を搾取していた暴走族会長ら5人を検挙。 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和54年(1979).5.〔暴走族12人がリンチ殺人〕
 暴走族のメンバーである少年12名(高校2年生6名、有職2名、無職4名、いずれも16歳)は、暴力団準構成員の少年(16歳)が、暴力団を背景に日頃から新しいグループの入会を強要したり、たかりをすることから仕返しのため殺害を計画、深夜公園に呼び出して、準備していた鉄パイプ等で殴るけるの暴行を加えて意識不明にしたうえ湖まで運び、湖上の橋から投げ落した。(5月、神奈川) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和54年(1979).5.〔暴走族「ルポルター」グループ18人を補導〕
 島部にも出現した暴走族「ルポルター」グループ18人を補導解体。(八丈島) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和54年(1979).5.〔暴走族グループ93人を補導
 派出所襲撃、恐喝、窃盗等の非行を重ねていた暴走族グループ93人を補導解体。(綾瀬) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和54年(1979).5.〔暴走族「蛮牌夜」幹部による暴走族、恐喝事件等216人を補導〕
 暴走族「蛮牌夜」幹部による暴走族、恐喝事件等216人を補導解体。荻窪署。 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和54年(1979).5.〔暴走族グループ「蒲田ジョーカーズ」50人を解体〕
 中学校のOBで結成した暴走族グループ「蒲田ジョーカーズ」50人を解体。(蒲田) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和54年(1979).6.〔18歳らがシンナー盗んで密売〕
 暴力団組員は暴走族の少年(18歳)と共謀して印刷会社倉庫からトルエン18リットル入3缶を盗んだのをはじめ、印刷工場などから計270リットルのシンナー等を窃取、妻及び配下の少年9名を使って小分けして売りさばき、約500円の利益を得ていた。(6月、神奈川) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和54年(1979).6.〔暴走族「ブラックエンペラー」員43人を、公妨、器物段棄事件で補導〕
 暴走族「ブラックエンペラー」員43人を、公妨、器物段棄事件で補導解体。(高井戸) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和54年(1979).6.〔暴走族「キラー連合愛死美絵無」グループ16人を解体〕
 高校生らが中心となって結成した暴走族「キラー連合愛死美絵無」グループ16人を解体。(小松川) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和54年(1979).6.〔パトカーを襲った暴走族「ブラックエンペラー」支部長ら41人を補導〕
 取締りの腹いせにパトカーを襲った暴走族「ブラックエンペラー」支部長ら41人を補導。(高井戸) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和54年(1979).6.〔暴走族グループ12人を補導〕
 インベーダーのゲーム代欲しさから、架空のパーティー券を売りつけたり、現金を脅しとっていた暴走族グループ12人を補導。(神田) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和54年(1979).6.〔高校生5人が、次々とオートバイ盗を重ねていた事件を補導〕
 オートバイ愛好の高校生5人が、次々とオートバイ盗を重ねていた事件を補導。(玉川) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和54年(1979).7.〔不良グループを、強姦未遂事件で補導〕
 元暴走族「極悪」八王子支部員をリーダーとする不良グループを、強姦未遂事件で補導。(王子) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和54年(1979).7.〔中学生8人を、連続オートバイ盗で補導〕
 オートバイに魅せられた中学生8人を、連続オートバイ盗で補導。(代々木) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和54年(1979).7.〔暴走族「ブラックエンペラー」補導〕
 暴走族「ブラックエンペラー」新宿支部員による覚取法違反ならびに大麻法違反事件で補導。(中野) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和54年(1979).7.〔元暴走族「ゼロ」グループ員ら27人を、毒劇法違反事件で補導〕
 元暴走族「ゼロ」グループ員ら27人を、毒劇法違反事件で補導。(荏原) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和54年(1979).7.〔暴走族「狂犬」グループ員を強盗、恐喝事件等で補導〕
 暴走族「狂犬」グループ員を強盗、恐喝事件等で補導。(蒲田) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和54年(1979).8.29〔暴走族解散式、警察のおぜん立てで派手に〕
 大阪府で暴走族解散式、警察のおぜん立てで派手に。


昭和54年(1979).8.〔暴走族「パールズグループ」員を検挙〕
 暴走族「パールズグループ」員を公妨事件で検挙し、グループを解体。(大井) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和54年(1979).8.〔オートバイ盗を重ねていた市立中学2年生6人を補導〕
 手軽に乗れるオートバイ欲しさから、グループでオートバイ盗を重ねていた市立中学2年生6人を補導。(成城) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和54年(1979).8.〔暴走族によるガソリンスタンド襲撃防止対策〕
 暴走族によるガソリンスタンド襲撃防止対策を強化するため、東京都石油商業組合(加入事業所3,506か所)に対して文書で協力方を要請。 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和54年(1979).9.26〔単車せがまれ、母思い詰め息子殺し、心中〕※参考
 群馬県で単車せがまれ、母思い詰め息子殺し、心中。


昭和54年(1979).9.27〔大阪府警、暴走族封じに両親に手紙作戦〕
 大阪府警、暴走族封じに両親に手紙作戦。


昭和54年(1979).9.〔暴走族「極悪」リーダーら16人を強姦事件で補導〕
 暴走族「極悪」リーダーら16人を強姦事件で補導解体。(王子) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和54年(1979).9.〔オートバイを盗み、無免許で乗り回していた市立中学生グループ11人〕
 上級生からそそのかされてオートバイを盗み、無免許で乗り回していた市立中学生グループ11人を補導。(町田) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和54年(1979).9.〔オートバイを盗み、無免許で乗り回していた市立中学生グループ11人〕
 上級生からそそのかされてオートバイを盗み、無免許で乗り回していた市立中学生グループ11人を補導。(町田) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和54年(1979).9.〔暴走族グループ員と地域の不良少年グループ乱闘〕
 暴走族グループ員と地域の不良少年グループは、深夜喫茶店をたまり場にしようと対立したあげく、乱闘をくり広げた事件を補導。(綾瀬) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和54年(1979).10.3〔暴走族30人大暴れ〕
 大阪府で暴走族30人大暴れ。


昭和54年(1979).10.14〔暴走族、注意した市民袋だたき、家まで乱入〕
 大阪府で暴走族、注意した市民袋だたき、家まで乱入。


昭和54年(1979).9.〔暴走族12人が集団レイプ〕
 暴走族グループ12名(有職8名、無職2名、17〜19歳、成人2名)は、女性を強姦することを企て、夜間、徒歩で帰宅中のバスガイド(20歳)をドライプに誘ったうえ、山中に連れ込み全員で輪姦した。(9月、福岡) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和54年(1979).9.〔18歳ら暴走族35人が警官はね殺す〕
 調理師見習の少年(18歳)は、暴走族仲間約35名と自動2輪車で暴走中、取締りにあたっていた警察官(28歳)が停止俸を振り、制止行為をしているのを認めたが、これを突破しようと60〜70キロのスピードで突込み、はね飛ばして殺害した。(9月、福岡) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和54年(1979).10.〔元暴走族「極悪」グループ員、パーティー券を押売り補導〕
 元暴走族「極悪」グループ員で暴力団準構成員の無職少年を、後輩の高校生らに、パーティー券を押売り強要していた事件で補導。(月島) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和54年(1979).10.〔暴走族「荒武者」集団暴行5人を補導〕
 暴走族「荒武者」グループから脱会しようとした少年に、集団暴行を加えた同リーダーら5人を補導。(小岩) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和54年(1979).10.〔暴走族「板橋連合龍星会」グループ48人を解体〕
 暴走族「板橋連合龍星会」グループ48人を解体。(志村) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和54年(1979).11.〔派出所等を襲撃した暴走族グループ「毘沙門天」リーダーら30人補導〕
 派出所等を襲撃した暴走族グループ「毘沙門天」リーダーら30人を凶準、公妨等で補導解体。(荻窪) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和54年(1979).11.〔暴走族「金鹿」及び「ル一ト6」グループ員112人補導〕
 通行人を襲って重傷を負わせたり、パトカーに集団暴力等を加えていた暴走族「金鹿」及び「ル一ト6」グループ員112人を、傷害、公妨等で検挙補導。(練馬) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和54年(1979).11.〔暴走族「新琴グル一プ」員らによる公妨、暴力行為等63件353人を検挙〕
 暴走族「新琴グル一プ」員らによる公妨、暴力行為等63件353人を検挙補導。大崎署。 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和54年(1979).11.〔暴走族「ブラックエンペラー」北沢支部員らによる恐喝事件等63件367人を検挙〕
 暴走族「ブラックエンペラー」北沢支部員らによる恐喝事件等63件367人を検挙補導。代々木署。 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和54年(1979).11.〔暴走族「ブラックエンペラー」東村山支部の幹部らによる傷害、暴力行為等183件592人を補導〕
 暴走族「ブラックエンペラー」東村山支部の幹部らによる傷害、暴力行為等183件592人を補導検挙。東村山署。 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和54年(1979).12.16〔19歳ら暴走族多数が大阪各地で暴れ警察署に火炎瓶を投げる〕
 大阪府泉佐野市で、乗用車の4人組が警察署に火炎瓶を投げて逃走した。この日は深夜0時に乗用車6台とオートバイ8台が信号を無視して暴走、無職女(21)ら3人を逮捕、1時に堺市で配管工(19)が乗用車で信号待ちの車4台に当て逃げして逮捕、2時に大阪市で乗用車30台とオートバイ20台が信号を無視して当て逃げしながら暴走、11人が逮捕されるなど大阪各地で暴走族事件が多発した。


昭和54年(1979).12.16〔自衛隊員が無免許スポーツカーで民家に突っ込む〕※参考
 大阪府松原市で、自衛隊二等陸士(20)が無免許のままスポーツカーで警察の検問を突破、民家に突っ込み二部屋を破壊して車を捨てて逃走、車の盗難届けを出すなど偽装工作をしたが、12.17に自首した。逃走の恐れなしと逮捕せずに任意取調べだけにした警察の対応が、公平性を欠くと問題化した。


昭和54年(1979).12.18〔16歳ら2人組が無免許で警官ひき逃げ〕
 大阪府大阪市で、家事手伝い男子(16)が高校2年生(17)のオートバイで飲酒運転検問中の警官(38)をはねて2週間の傷害を負わせて逃走したが、すぐに逮捕された。停止を命じられたが無免許運転がバレルのを恐れて故意にぶつけたもの。


昭和54年(1979).12.〔現金をおどし取っていた暴走族グループ員を補導〕
 ディスコ遊びの資金を得ようと暴力団の名をかたり、ディスコに出入する少年たちから現金をおどし取っていた暴走族グループ員を補導。(代々木) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和54年(1979).12.〔中学校の非行グループ35人がオートバイ盗〕
 市立中学校の非行グループ35人がオートバイを次々に盗み、乗り棄てたり、部品解体するなどしていた事件を補導解体。(町田) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和54年(1979).12.〔中学校の生徒ら18人がオートバイ盗〕
 オートバイに魅せられた市立中学校の生徒ら18人が、オートバイを手当り次第に盗み、乗り捨てたり、部品を解体し改造していた事件を補導。(成城) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和54年(1979)..〔暴走族の数〕
 昭和54年末現在で警察がは握している暴走族は第38表のとおり、472グループ、2万5,183人に上っている。そのうち年齢が確認されたものは2万1,300人で、その77.6%に当たる1万6,529人が少年である。 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。





昭和55年(1980).3.〔16歳ら暴走族「白蛇会」が警官轢き殺す〕
 暴走族「白蛇会」のメンバーの有職少年(16歳)は、友人と石燈籠を盗んで帰宅途中、交通取締りで、検問中の警察官(51歳)を跳ねとばし頭部損傷等により即死させた。(大阪、3月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和55年(1980).5.23〔17歳ら暴走族「右京連合」がレイプ20件〕
 京都府京都市で、暴走族「右京連合」10人(17〜20)は、強姦の目的で通行中の女子高校生(17)など2人をドライブに誘い、山中に連れ込み輪姦した。同様手ロで強姦20件、窃盗17件を犯していた。


昭和55年(1980).8.〔14歳ら暴走族「スペクター」が恐喝〕
 暴走族「スペクター」のメンバー15名(14〜19歳)は、「SPECTER一全国制覇」と印刷した小型マッチ5,000個を作成し、グループの後輩に命じて中学生らに1個300〜500円で売りつけるよう下命し、約31万円を喝取して遊興費等にあてていた。(警視庁、8月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和55年(1980).9.29〔暴走族、家族ドライブかこみ襲う〕
 大阪府で暴走族、家族ドライブかこみ襲う。


「警察白書」の昭和55年(1980)事例引用
 5月18日(日)深夜、藤沢市の県道において、暴走族車両約500台がだ行走行してきたため、対向車線を走っていた普通乗用車2台が危険を感じ道路左端に停車したところ、一部の暴走族がこれを取り囲み、被害者らを車から引きずり出した上、木刀等で殴打し、4人に全治1〜3週間の傷害を負わせた(神奈川)。


「警察白書」の昭和55年(1980)事例引用
 3月2日(日)深夜、黒部市において、暴走族「ジュピター生地連合」の構成員約40人は、住民の通報により駆けつけたパトカー6台を取り囲み、警察官6人に暴行を加えて軽傷を負わせたほか、パトカー5台を破損した(富山)。


「警察白書」の昭和55年(1980)事例引用
 8月24日(日)深夜、登別市内で、暴走族「北海連合」の乗用車3台が暴走中、先頭の1台が歩行中の被害者を跳ね飛ばした上、後続の車両がこれをひき殺し、そのまま逃走した(北海道)。


「警察白書」の昭和55年(1980)事例引用
 ルート20の支部リーダー(20)は、9月ごろ、母校の市立中学の後輩番長を使って、パーティー券200枚を1枚2,000〜3,000円で売りさばかせ、約40万円をかせいでいた(警視庁)。


「警察白書」の昭和55年(1980)事例引用
 市立中学の元番長A(17)は、卒業後、中学時代の番長グループの仲間と共に、同中学卒業生多数が入っている暴走族ナポレオンに加入した。Aら6人は、6月ごろ、自分たちのオートバイを購入するため、後輩番長に対して、「ナポレオンの先輩からカンパが回ってきたので、同級生、後輩から金を集めろ。」と命じ、生徒延べ71人から1人当たり300〜5,000円の範囲で総額4万7,400円の現金を脅し取らせ、これを上納させていた(警視庁)。


「警察白書」の昭和55年(1980)事例引用
 港区内の3つの中学の番長グループで結成されているA連合は、他区内の中学の番長グループを配下に収めるため、先輩の元番長らが加入している暴走族ジョーカーズの威勢を利用して、対立抗争事件を引き起こした(警視庁)。


「警察白書」の昭和55年(1980)事例引用
 市立中学の生徒25人は、同校の番長グループの構成員であった卒業生が中心となって結成した暴走族の下部組織として、学年ごとに番長グループを結成し、暴走族の威勢を背景に校内で喫煙、シンナー乱用、授業妨害を繰り返し、これを注意、指導した教師14人に対して32回にわたって暴行を加え、一部の教師に傷害を与えた(広島)。


「警察白書」の昭和55年(1980)事例引用
 11月9日(日)深夜、住民からの110番通報によりパトカー2台が現場付近に急行したところ、県内最大の暴走族讃州連合のメンバーら約100人が、50〜60台の乗用車、二輪車に分乗して暴走中であった。パトカーは、乗用車のナンバー、人員等を記録するとともに、信号無視等の違反で被疑者2人を逮捕した。その後、1箇月以上にわたる捜査により暴走行為に加わっていた者全員を割り出し、このうち54人を共同危険行為等禁止違反で検挙した(香川)。


「警察白書」の昭和55年(1980)事例引用
 暴走族「夜飢侠轢(ようきひ)」等2グループ、35人が、対立するグループに対する襲撃を企て、鉄パイプ30本を用意していたため、凶器準備集合罪で11人を逮捕した。これをきっかけとして暴走族解体補導強化月間を設定し、少年288人に対して警察官が個別に補導に当たり、呼出し、家庭訪問、講演会、講習会等あらゆる方法を講じ、15グループ、216人を解体した(山口)。


「警察白書」の昭和55年(1980)事例引用
 暴走族のリーダーである少年A(18)は、9月、対立抗争事件により警察に補導された。Aは当初、取調べに際してかたくなな態度をとっていたが、担当警察官が何度も家庭を訪問するなどしてAの相談に乗ったところ、次第に警察官を信頼するようになった。そして、Aはグループを離脱するとともに、グループの解散にも積極的に取り組むようになった(警視庁)。


昭和56年(1981).1.〔暴走族「アラビアンナイト」7人が会長の出所祝いにレイプ〕
 暴走族「アラビアンナイト」の構成員7名は、少年院に収容されていた会長が退院した祝いと称して車両2台でドライブ中、通行中の女子中学生(2年、14歳)を認めるや、強姦しようと共謀し、いやがる同女を車内に押し込み、ホテルに連れ込み、暴行を加えて全裸にし、「今日は会長の出所祝いやからやらせろ」と申し向け順次強姦した。(兵庫、1月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和56年(1981).4.1〔改正法適用第1号、暴走族リーダー免許取り消し〕
 大阪府で改正法適用第1号、暴走族リーダー免許取り消し。


昭和56年(1981).5.14〔警官はねた暴走族の父、焼身自殺〕
 大阪府で警官はねた暴走族の父、焼身自殺。


昭和56年(1981).5.〔暴走族「豊南連合」と愚連隊「悪心連合」が抗争〕
 暴走族「豊南連合」構成員18名は、会長らが愚連隊「悪心連合」の数名に、車の運転上のことから暴行を受け対立するようになり、2日間にわたって、相手グループ18人と、鉄パイプ、ナイフ、包丁、ヌンチャク等の凶器を使用して、前後4回にわたり、抗争事件を敢行し、ナイフで背中を刺す等、4人に全治10日聞から6週間の傷害を負わせた。(大阪、5月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和56年(1981).6.10〔暴走族窃盗団、66人検挙・補導〕
 大阪府で暴走族窃盗団、66人検挙・補導。


昭和56年(1981).6.19〔阪神高速で暴走族壊滅作戦、49人検挙、58台押収〕
 大阪府で阪神高速で暴走族壊滅作戦、49人検挙、58台押収。


昭和56年(1981).6.〔暴走族「亀崎連合」8人が集団リンチ〕
 暴走族「亀崎連合」の構成員8人(男4、女4)は、仲間の女子工員(17)に「日ごろからうそが多い」と因縁をつけ、リンチを加えることを共謀し、自動車のトランク内に積め込んで山林に連れ出し、「はりつけの刑」と称して立木にしばり、段る、蹴る、あるいは頭髪をライターで焼き、更に仲間のアパートに4日間監禁し連日暴行を加えるとともに「玉子の刑」と称して、生玉子を陰部に挿入したり、タバコの火を顔面につける等の暴行を加え全治3週間の安静加療を要する傷害を負わせた。(愛知、6月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和56年(1981).7.〔暴走族「飛龍連合」90人が集団リンチ〕
 暴走族「飛龍連合」のメンバー85名は、総数90人で30台の車両に分乗し、暴走行為中、対向した一般車両から罵倒されたことに立腹し、エンジン故障で停車した被害車両を横転させ、木刀等で殴打し乗車していた3名のうち2名に肋骨骨折等2週間〜1ヵ月の傷害を負わせ、更に前記行為を詰問しようとして、彼等の前に立ちふさがった他の1人をひき逃げし、右下腿部骨折全治2ヵ月の重傷を負わせた。(石川、7月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和56年(1981).8.25〔ガソリンスタンド襲撃で暴走族19人逮捕〕
 兵庫県でガソリンスタンド襲撃で暴走族19人逮捕。


昭和56年(1981).12.4〔暴走族映画づくりのルポライター、教唆で逮捕〕
 大阪府で暴走族映画づくりのルポライター、教唆で逮捕。


昭和56年(1981)..〔暴走族の数〕
 暴走族による凶悪粗暴事件昭和56年中警察では握している暴走族は第46表のとおり、グループ数は770、人員は4万0,629人となっており、前年に比べ、グループ数で16グループ(2.1%)、人員では1,677人(4.3%)とそれぞれ増加している。なお、暴走族4万0,629人のうち年齢の確認できたものは3万9,760人で、その78.3%にあたる3万1,139人が少年である。 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和57年(1982).1.〔暴走族「築地連合」23人が千6百万円稼ぐ〕
 暴走族「築地連合」の構成員23名らは、共謀のうえ56年10月から57年1月までの約3ケ月間、兵庫、大阪、京都、滋賀、福井各府県にわたって、乗物盗、車上狙い、恐喝等57件(被害総額約1,600万円)の非行をくり返していた。(兵庫、1月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和57年(1982).2.1〔暴走族3グループ105人検挙〕
 大阪府で暴走族3グループ105人検挙。


昭和57年(1982).2.1〔16歳の息子、酒癖の悪い暴力団員の父を死なす〕
 愛知県で16歳の息子、酒癖の悪い暴力団員の父を死なす。


昭和57年(1982).3.17〔暴走族8グループ66人補導検挙〕
 大阪府で暴走族8グループ66人補導検挙。


昭和57年(1982).4.〔元暴走族リーダーが少年にトルエン密売〕
 元暴走族のリーダーらは、遊興費欲しさからトルエンの密売を計画し、暴力団構成員から約150リットルのトルエンを買い受け、これをドリンクビン等に小分けした上、1本当たり1,000円(コーラー1リットルビン入りは8,000円)で、暴走族グループの少年ら60人を対象に販売し、約100万円の不当な利益を得ていた。(栃木、4月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和57年(1982).5.3〔暴走族75人検挙補導〕
 大阪府で暴走族75人検挙補導。


昭和57年(1982).5.〔暴走族「青龍会」5人が女子中生を集団レイプ〕
 暴走族「青龍会」のメンバー5名(無職少年・4名、高校2年生・1名)は、家出中の中3少女2名に対し、甘言を用いて乗用車に乗せ、ホテルに連れ込み殴る蹴るの暴行を加え、衣服を剥ぎ取り全裸にして、その反抗を抑圧したうえ二度にわたり輪姦した。(広島、5月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和57年(1982).6.24〔50件の盗み重ねた暴走族28人検挙〕
 大阪府で50件の盗み重ねた暴走族28人検挙。


昭和57年(1982).9.27〔暴走族轢き殺した男に一審破棄、5年に減刑〕
 大阪府で暴走族轢き殺した男に一審破棄、5年に減刑。


昭和57年(1982).9.〔暴走族「ブラックエンペラー・東大和」と「立川地獄」が乱闘〕
 日頃対立関係にある暴走族「ブラックエンペラー・東大和」(構成員、130名)と同「立川地獄」(同50名)は、昭和57年9月5日から7日までの3日間にわたり、火炎びん、木刀、鉄パィプ等で武装したうえ、相互に殴り込みをかけあい、火炎びんを投てきする等して、暴力行為、傷害、監禁等の悪質な集団犯罪を繰り返した。(警視庁、9月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和57年(1982).10.17〔整備不良"シャコタン族"226人検挙〕
 大阪府で整備不良"シャコタン族"226人検挙。


昭和57年(1982).10.24〔女ばかりの暴走族で脱会少女に熱湯リンチ〕
 京都府の女ばかりの暴走族で脱会少女に熱湯リンチ。


昭和57年(1982).10.〔女暴走族「青友会レディース」幹部2人がリンチ監禁〕
 女暴走族「青友会レディース」の幹部2名(19歳と16歳)は、「足を洗いたい。」と申し出たメンバー(16歳)を呼び出し、全身をビールびんで殴ったうえ、熟湯をかけるなどリンチを加え、約1ケ月の重傷を負わせ、さらに同女の髪を丸刈りにし13日間監禁した。(京都、10月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和57年(1982).12.24〔"シャコタン族"2000人検挙、2000台改造さす〕
 大阪府で"シャコタン族"2000人検挙、2000台改造さす。


昭和58年(1983).1.12〔自動車など205台盗んだ暴走族逮捕〕
 兵庫県で自動車など205台盗んだ暴走族逮捕。


昭和58年(1983).1.〔暴走族「霞連合グループ」が「金鹿(みなごろし)」と乱闘〕
 暴走族「霞連合グループ」の構成員らは、仲間が殴られたことから、対立関係にある元暴走族「金鹿(みなごろし)」上尾支部に対する襲撃計画を立て、鉄パイプ、木刀等を準備して構成員80名で殴り込みをかけ、上尾支部員12名を見つけるや集団で殴る蹴るの暴力を加えるとともに、車両4台を大破させた。(埼玉、1月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和58年(1983).1.〔暴走行為を繰り返していた、区立中学生の少年17名を検挙〕
 オートバイや乗用車を盗みまくって暴走族を結成して暴走行為を繰り返していた、区立中学生の少年17名を検挙補導。(亀有署) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和58年(1983).2.18〔大阪府警、暴走族6グループ105人検挙〕
 大阪府警、暴走族6グループ105人検挙。


昭和58年(1983).3.29〔大阪府警、暴走族54人検挙〕
 大阪府警、暴走族54人検挙。


昭和58年(1983).3.〔暴走族「華心会」が恐喝〕
 暴走族「華心会」の構成員らは暴力団予備軍と称してゲームセンターや喫茶店等をたまり場として勢力を誇示していたが、遊興費欲しさから系列下にある校内番長グループに命じて2県下3校約280名の中学生から、カンパ名下に現金約24万円を恐喝していた。(群馬、3月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和58年(1983).3.〔暴走族「紫虎帝」が加入強制と集団レイプ〕
 暴走族「紫虎帝」は、共同危険行為等の禁止違反で81名が検挙され壊滅寸前に追い込まれていたが、組織の再編強化を目指し、高校生10名に対し、5回にわたり日本刀や木刀を突きつける等して、グループ加入を強制し、これを断った同人らに殴る蹴るの暴行を加えたほか、女子中学生や女店員等に対し、甘言を用いて車両に乗せ脇差しをちらつかせる等して輪姦事件を敢行していた。(広島、3月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和58年(1983).3.〔暴走族「金鹿」「乱舞」「愛羅武勇」検挙〕
 暴走族「金鹿」(成増支部 下赤塚支部)「乱舞」「愛羅武勇」4グループ20名は、川越街道で一般車両を急停止させ、手けんやヘルメットで殴打、上前歯2本折損の傷害、車両24万円相当の損害を与え検挙補導。(練馬署) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和58年(1983).4.〔女暴走族「極女会」が「女樹」リーダーを監禁集団リンチ〕
 女暴走族「極女会」の構成員4名は、対立する女暴走族「女樹」のリーダー(17才)を事務所に監禁し、集団暴行を加えた。(警視庁、4月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和58年(1983).5.〔暴走族「目黒マッドスペシャル」「無法グループ」「恵比寿ジョーカーズ」18人、派出所襲撃〕
 暴走族「目黒マッドスペシャル」「無法グループ」「恵比寿ジョーカーズ」の3グループ18人を渋谷駅前派出所襲撃した公務執行妨害で逮捕。(渋谷署) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和58年(1983).5.〔暴走族「スペクター」2人死亡〕
 暴走族「スペクター」のメンバー2人は、無免許にもかかわらず、80キロのスピードでジグザク運転し、ハンドルをとられて陸橋に激突し2人とも頭の骨を折り死亡。(赤羽署) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和58年(1983).5.〔大田連合(ルート20、ゴースト鍾旭、竜誠会)リーダーを補導〕
 大田連合(ルート20、ゴースト鍾旭、竜誠会)のグループのリーダーを少年補導員、少年協助員と連携協力して解体補導。(池上署、四交機) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和58年(1983).6.9〔道路暴走キャノンボール摘発、42人検挙〕
 兵庫県で道路暴走キャノンボール摘発、42人検挙。


昭和58年(1983).6.〔暴走族「鍵」34人逮捕〕
 集団暴走を取締まろうとした警官にけがをさせた暴走族「鍵」のリーダーら34人を公務執行妨害、凶器準備集合で逮捕。(小松川署) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和58年(1983).7.17〔暴走の少年少女パトカーに追われ、踏切待ちのトラックに追突〕
 静岡県でパトカーに追われ、踏切待ちのトラックに追突、トラックは列車に衝突、運転者即死、暴走の少年少女逮捕。


昭和58年(1983).7.18〔改造バイク少年15人逮捕、無免許の息子に単車与えた親までも検挙〕
 大阪府で改造バイク少年15人逮捕、無免許の息子に単車与えた親までも検挙。


昭和58年(1983).7.20〔繁華街で暴走の少年84人送検〕
 大阪府で繁華街で暴走の少年84人送検。


昭和58年(1983).7.〔暴走族48人を逮捕〕
 小平市と八王子市内に勢力を持つ暴走族(「ミッキーズ」、「スペクター」、「影」の3グループ連合と「ブラックエンペラー」)グループの対立抗争事件で高校生ら少年90人を暴力行為、盗みなどの疑いで摘発、うち48人を逮捕。(小平署、少年第二課) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和58年(1983).8.21〔近畿管区警察局、暴走族一斉取締まり129人逮捕・補導〕
 近畿管区警察局、暴走族一斉取締まり129人逮捕・補導。


昭和58年(1983).8.〔暴走族「亀有貴族」「極悪」17名を検挙〕
 暴走族「亀有貴族」は対立関係にある暴走族「極悪」が地元を荒すのに憤慨し、鉄棒等で襲いがかり、凶器準備集合、傷害で17名を検挙、解体補導。(亀有署、少年第二課) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和58年(1983).9.28〔女暴走族など70人逮捕・検挙〕
 京都府で女暴走族など70人逮捕・検挙。


昭和58年(1983).9.〔暴走族(桃太郎)派出所襲撃〕
 オートバイ数台に分乗した暴走族(桃太郎)グループのメンバー10人を連続派出所襲撃、公務執行妨害、器物損壊で逮捕。(西新井署、綾瀬署) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和58年(1983).9.〔卒業生がオ一トバイに乗って教師3人に大怪我〕
 卒業生がオ一トバイに乗って「後輩に会いにきた」と授業中の教室に入り込み、制止する教師3人に大怪我をさせ、オートバイで逃走したが、後日暴力行為で検挙。(西新井署) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和58年(1983).9.〔暴走族の男(19歳)と不純異性交遊〕
 暴走族の男(19歳)と不純異性交遊をかさねていたため妊娠し、それを親に気づかれ中絶するよう叱責されたことから家出し、暴走族リーダ一のアパートに住んでいたのを発見保護(ぐ犯送致)。(小岩署) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和58年(1983).10.〔暴走族悪辣」10人派出所襲撃〕
 暴走族「悪辣」グループ10人は抗争相手があらわれず、うさ晴らししようと派出所を襲撃し、凶器準備集合罪で逮捕。(田無、中野、杉並署、少年第二課) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和58年(1983).10.〔高校生が無免許運転で小学生にケガ〕
 無免許運転の私立高校生が乗用車を暴走、自転車の小学生にケガをさせたり、駐車中の乗用車に追突し逃走していたのを無免許運転の現行犯で逮捕。(板橋署) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和58年(1983).10.〔粗暴集団「赤羽族」131人を補導〕
 地域粗暴集団「赤羽族」が暴走族や地域中学番長8グループ及び私立女子高校、女番長グループを輩下に入れて組識化したうえで恐喝、暴力行為、窃盗112件にのぼる不法事犯を敢行していた事件を解明し、被疑少年131人を補導、同グループを解体。(赤羽署、少年第一課) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和58年(1983).10.〔暴走族パトカーに投石〕
 八王子署のパトカーに投石し、追跡されたことに腹を立て翌日五日市街道を暴走し立川署のパトカーにも投石などした昭島市内の暴走族の少年9人を暴力行為、公務執行妨害で逮捕、11人を書類送検、47人を補導。(立川署、少年第二課) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和58年(1983).11.1〔拘置中の仲間激励に周辺暴走の35人を送検〕
 大阪府で拘置中の仲間激励に周辺暴走の35人を送検。


昭和58年(1983).12.14〔暴走族がタクシー10数台壊す、30人逮捕〕
 大阪府で暴走族がタクシー10数台壊す、30人逮捕。


昭和59年(1984).1.13〔ゼロハン族29人逮捕・送検・補導される〕
 大阪府でゼロハン族29人逮捕・送検・補導される。


昭和59年(1984).2.21〔大阪府下の暴走族、81グループ3,467人で全国最高、府警発表〕
 大阪府下の暴走族、81グループ3,467人で全国最高、府警発表。


昭和59年(1984).3.〔暴走族「魔愚南無」が集団リンチ〕
 暴走族「魔愚南無」の構成員らは、対立関係にある群馬県下の暴走族「狂死会」のメンバー6人に仲間が暴行を受けたのに対する仕返しを計画し、鉄パイプ、木刀等を準備したうえで、他の暴走族の応援も得て30名で群馬県下に乗り込み暴行した6名を発見するや集団で殴る、蹴るの暴行を加え、6名に肋骨骨折等全治1〜2か月の重傷を与えた。(栃木、3月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和59年(1984).4.24〔府警、暴走を煽動すると雑誌を摘発、ライター検挙〕
 大阪府で府警、暴走を煽動すると雑誌を摘発、ライター検挙。


昭和59年(1984).4.〔暴走族「クエスチョン」が集団レイプ〕
 暴走族「クエスチョン」の構成員(97人、15〜19歳)らは、3〜5人のグループとなり、盛り場などで女子高校生ら66名に「ドライブに行こう」などと甘言を用いて誘い、車で自宅や会社の倉庫などに連れ込み輪姦した。(大阪、4月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和59年(1984).4.〔暴走族「美喋轡」「ルート20」などの非行集団「多摩連合」913人1億円窃盗〕
 暴走族「美喋轡」「ルート20」、地域不良グループ,中学校元番長グループ員らによる少年窃盗非行集団「多摩連合」被害総額1億2,300万円,913人検挙(うち逮捕339人)暴走族グループ等31グループを解体補導。(田無署,少年第二課) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和59年(1984).4.〔15歳ら暴走族「鬼面党」6人が派出所襲撃〕
 派出所に角材を投げつけて逃げていた暴走族「鬼面党」のメンバー無職A(15歳)を公務執行妨害で逮捕,仲間少年6人を書類送致。(杉並署,少年第一課) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和59年(1984).4.〔中学番長グループ10人がオートバイ窃盗〕
 市立中学番長グループ10人は,ゲームセンターで遊ぶ金が欲しく,また盗んだオートバイを夜間乗り回すスピード,スリルがたまらなく,オートバイなど550万円相当を盗みグループで分けていた3人を逮捕,7人を補導。(昭島署,少年第二課) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和59年(1984).5.〔暴走族「向島金鹿」「極悪」と抗争〕
 暴走族グループ「向島金鹿」のメンバー6人は,足立区内の暴走族「極悪」などと抗争しメンバー数人がけがをさせられたことの仕返しで,角材(9本)などを持って集ったのを凶器準備集合罪で現行犯逮捕。(向島署) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和59年(1984).5.〔高校生がオートバイでロープに引っかかり転倒死亡〕
 高校生が水元公園で夜間オートバイを乗りまわしているとき誰かが張ったロープに引っかかり転倒死亡。(亀有署) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和59年(1984).6.19〔少女33人に乱暴の暴走族70人逮捕・検挙〕
 大阪府で少女33人に乱暴の暴走族70人逮捕・検挙。


昭和59年(1984).6.〔暴走族「一寸法師,狂狼会,白龍」と元中学校番長グループ対立抗争〕
 暴走族「一寸法師,狂狼会,白龍」と元中学校番長グループ員の5回にわたる対立抗争事件で少年52人を暴力行為,傷害で取り調べ,うち22人を逮捕,30人を捕導。(深川署,少年第一課) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和59年(1984).7.12〔中学生窃盗グループ11人が452万円稼ぐ〕
 東京都江戸川区の中学生窃盗グループ11人(13〜15)が捕まった。オートバイ盗や空き巣など61件452万円相当。暴走族の先輩への上納金を稼ぐため。


昭和59年(1984).7.〔暴走族「ブラックエンペラー」「スペクター」が集団リンチ〕
 中・高校生らに集団リンチを加え,けがをさせていた多摩地区の暴走族「ブラックエンペラー」「スペクター」など3グループを摘発。8人を傷害で逮捕,15人を補導。(東村山,調布署,少年第一課) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和59年(1984).7.〔暴走族少年14人が警察官を鉄パイプで殴る〕
 派出所の警察官に鉄パイプなどで殴って1週間のけがをさせていた暴走族の少年14人を,凶器準備集合罪と公務執行妨害で逮捕。(王子署,少年第二課) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和59年(1984).8.21〔暴走族104人送検される〕
 大阪府で暴走族104人送検される。


昭和59年(1984).8.〔暴走族「狂走連盟ゼロ」53人逮捕〕
 暴走族「狂走連盟ゼロ」グループのメンバーの少年53人は,オートバイ8台を盗んだり,下部メンバーにパーティー券購入名目で10万円の強制カンパを指示し,中学校当時の同級生から計約6万円を脅し取り31人を逮捕,22人を補導。(大井署) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和59年(1984).8.〔暴走族「堀切一家」12人逮捕〕
 ささいなけんかからオートバイに乗った暴走族の少年2人が,逃げる途中乗用車にはねとばされて死亡した事件で,けんかに加わった暴走族「堀切一家」の12人を凶器準備集合と傷害で逮捕。(綾瀬署) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和59年(1984).9.13〔大阪と奈良の暴走族46人送検される〕
 大阪府と奈良県の暴走族46人送検される。


昭和59年(1984).10.〔暴走族少年「一寸法師,狂浪会」ら4人がひったくり〕
 オートバイに分乗し通行中のOLや主婦から8件,17万円余りのひったくりをしていた暴走族少年「一寸法師,狂浪会」ら4人を窃盗で逮捕。(城東署) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和59年(1984).10.〔暴走族少年「喧優」ら20人逮捕〕
 活動資金不足から中学生らに暴行,50万余円を脅しとるなどしていた暴走族少年「喧優」ら20人を恐喝,窃盗,暴力行為,覚せい剤取締法違反で逮捕,補導。(田無署,少年第二課) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和59年(1984).10.〔暴走族「武州連合」予備軍369人補導〕
 暴走族「武州連合」予備軍,中学番長グループ369人を傷害恐喝,不良行為で検挙,補導。(724-10.25)(福生署,少年第一課) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和59年(1984).11.25〔暴走族、職質に突進、警官3発発砲、正当防衛と主張〕
 和歌山県で暴走族、職質に突進、警官3発発砲、正当防衛と主張。


昭和59年(1984).11.〔高1ら暴走族「ルー卜20ゴースト」10人が傷害〕
 深夜にオートバイの爆音をまき散らし,住民に注意された暴走族「ルー卜20ゴースト」大森支部のグル一プがこれを逆恨みし,注意した住民を待ち伏せして襲い重軽傷を負わせた高校生1人を含む10人を傷害で逮捕,4人を書類送致。(大森署,少年第一課) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和59年(1984).12.〔暴走族「ブラックエンペラー東村山支部」ら27人が集団リンチ〕
 暴走族を辞めようとした仲間に集団リンチを加えたり,中学生の番長グループを引き込んで学校荒らしをしていた暴走族「ブラックエンペラー東村山支部」ら27人を検挙。(東大和署,少年第二課) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和59年(1984).12.〔暴走族「府中連合」と番長グループ78人窃盗〕
 暴走族の活動資金などをつくるため,集団恐喝や,オートバイ盗,車上狙,学校荒らしなど186件,776万円相当の犯行を重ねていた暴走族「府中連合」の25人と番長グループ53人計78人を検挙補導。(府中署,少年第二課) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和59年(1984)..〔暴走族の数〕
 暴走族少年の状況昭和59年12月現在警察が把握している暴走族は第56表のとおりで、グループ数は561、人員は3万7,649人である。これを前年と比べると、グループ数は47グループ(7.7%)減少し、人員も1,417人(3.6%)減少した。また、暴走族3万7,649人のうち、年齢を確認することができたものは3万7,591人でその75.9%に当たる2万8,513人が少年である。 警察庁「少年の補導及び保護の概況」昭和59年版引用。





昭和60年(1985).1.〔暴走族抗争〕
 暴走族「村上狂極烈火」構成員22名は、仲間の単両を対立している暴走族「新潟連台」構成員に壊されたことからその仕返しのため火炎ビン、鉄パイプ等を準備して海水浴場付近に集まっていた「新潟連合」構成員を襲い、8名に対し全治1〜3週間の傷害を負わせた(新潟1月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和60年(1985).2.1〔19歳ら4人が学長拉致監禁殺害〕
 東京都港区のマンションで、不動産ブローカー(31)と元暴走族の無職(20)2人の3人組が宅配便を装って押し入り、長野経済短大学長(72)を殴って木箱に入れ、2千万円以上の宝石を強奪し、無職少年(19)運転の車で自宅に拉致監禁、死んでしまったのでコンクリート詰めにして遺棄しようとセメントを買い込んだ9日に逮捕された。昨年、学長の家を勝手に販売して手付け金を騙し取っていたが、買い手に家を引き渡すように迫られたため殺して乗っ取ろうとしたもの。無職少年は強盗殺人幇助罪。


昭和59年(1984).3.〔暴走族「魔愚南無」が集団リンチ〕
 暴走族「魔愚南無」の構成員らは、対立関係にある群馬県下の暴走族「狂死会」のメンバー6人に仲間が暴行を受けたのに対する仕返しを計画し、鉄パイプ、木刀等を準備したうえで、他の暴走族の応援も得て30名で群馬県下に乗り込み暴行した6名を発見するや集団で殴る、蹴るの暴行を加え、6名に肋骨骨折等全治1〜2か月の重傷を与えた。(栃木、3月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和59年(1984).4.〔女暴走族「夜又卑女」が集団リンチ〕
 女暴走族「夜又卑女」の構成員7人は、派手な服装で立話をしていた無職少女(18歳)を自分達の縄張りを荒している他の暴走族と勘違いし、同女を車内に引きずりこんで監禁のうえ、近くの山中に連行し、全裸にして暴行を加え、全治3週間の傷害を与えた。(北海道、4月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和60年(1985).3.〔中3ら18人が覚せい剤〕
 知人の暴力団員から覚せい剤を買っていた中学生3人を含む暴走族少年、番長グループら18人(うち女子7人)を覚せい剤取締法違反で逮捕、補導、売人の暴力団準構成員を逮捕。(荏原署) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和60年(1985).4.7〔暴走族高校生、警察から逃れ雨の干潟に一晩、急性心不全で死亡〕
 佐賀県で暴走族高校生、警察から逃れ雨の干潟に一晩、急性心不全で死亡。


昭和60年(1985).4.25〔暴走族、やめるよう説得の外国人宣教師に暴行〕
 愛知県で暴走族、やめるよう説得の外国人宣教師に暴行。


昭和60年(1985).4.〔15歳を暴力団事務所に住まみ込ませる〕
 暴走族の少年(15歳)を暴力団事務所に住まわせイレズミをさせて、競馬のノミ行為の電話番や集金などの仕事をさせていた暴力団組長ら2人を児童福祉法と常習賭博で逮捕。(築地署) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和60年(1985).4.〔中学生グループ21人車61台窃盗〕
 オートバイ(50台)、乗用車(11台)などを盗み、深夜の練習ドライブを繰り返していた暴走族志願の中学生グループ21人を摘発、リーダー格の少年3人を窃盗で逮捕、18人を補導。(計73件、被害総額1,865万円) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和60年(1985).4.〔15歳が無免許暴走で警察官轢く〕
 今春中学校を卒業した無職少年(無免許運転)は、仲間とオートバイを乗り回し暴走をくり返していたが、現場に急行した警察官の制止を振り切り、はねて逃走し、公務執行妨害、業務上過失傷害、無免許運転で逮捕。(池上署) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和60年(1985).4.〔暴走族「ICBM」ら14人が傷害〕
 対立抗争を繰り返していた暴走族(ICBM)と地元不良グループのメンバー合わせて14人を暴力行為や傷害で逮捕、11人を書類送致。(葛西署、少年第一漂) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和60年(1985).5.2〔19歳が女性会社員宅で強盗殺人〕
 神奈川県神奈川区のアパートに塗装工(19)が深夜3時に侵入して女性会社員(29)を包丁で10数カ所めった刺しにして殺害。
 塗装工はこの部屋に住んでいたが暴走族のたまり場となって騒がしかったので追い出され、入れ替わりに越してきた女性会社員に「友達が来たら、引っ越したと伝えてほしい」と頼んでいた。「マンションを借りる金欲しさにやった。顔を見られているので、見つかったら殺すつもりでいた」と自供。


昭和60年(1985).5.〔暴走族「極悪」「築地不良グループ」乱闘〕
 暴走行為を繰り返していた「極悪」グループのメンバーの少年5人は、対立していた暴走族「築地不良グループ」のメンバーに鉄パイプや棒で襲いかかり、3人に重軽傷を負わせ逮捕。10人を補導。(築地署) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和60年(1985).6.〔中学生ら暴走族「一寸法師」47人が暴力、窃盗〕
 暴走族「一寸法師」輩下の中学番長グループによる暴力行為、窃盗事件で47人を検挙補導。(本田署、少年第一課) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和60年(1985).7.5〔子が寝ないと父立腹、暴走族に角材投げる、少年死傷、逮捕〕
 和歌山県で子が寝ないと父立腹、暴走族に角材投げる、少年死傷、逮捕。7.17角材で死傷の暴走族、連日、加害の家族にイヤガラセ。


昭和60年(1985).7.〔暴走族「ターミー族」〕
 ターミー族による強盗事件(成人2人、少年8人)検挙。(町田署、少年第一課) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和60年(1985).7.〔暴走族「白龍」、「荒武者」の対立抗争〕
 暴走族「白龍」、「荒武者」の対立抗争による傷害、監禁、及び凶器準備集合事件について35人を検挙(逮捕18人、任意17人)し、グループを解体(小岩署、少年第一課) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和60年(1985).7.〔暴走族グルーブが自動車窃盗〕
 暴力団員をリーダーとする暴走族グルーブは、自動車(高級車2台644万円)やオートバイなどを中心に盗み、暴力団員3人を含む少年15人を逮捕、少年5人を書類送致。(小平署、少年第二課) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和60年(1985).7.〔暴走族「ルート20」が窃盗〕
 盗んだ車で暴走したり、車上盗を重ねていた暴走族「ルート20」の少年11人を盗みで逮捕、23人を1検挙、補導。(102件、1,039万円相当)(調布署、少年第二課) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和60年(1985).8.〔暴走族が抗争〕
 暴走族「福島銀次郎貴族一家」構成員約80名は、暴力団極東組系阿部組の「忠義会」が自己の勢力範囲に乗り込み勢力拡大を図ったことから、これに反発し対立抗争に至り、車両7台を破壊したほか、6名に重傷を負せた。(福島8月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和60年(1985).9.〔家出少女が売春〕
 暴力団幹部らは、組の活動資金を得るため、配下の暴走族を使って素行不良の家出少女95名を手なづけ、売春婦に仕立て、組織的な少女売春を行う一方、逃げた少女13名を連れ戻した後、県内外の温泉芸妓置屋に売春婦として売り飛ばし、買受けた経営者らは少女5人に売春を強要していた。(愛知9月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和60年(1985).10.8〔「アフタヌーンショー」やらせリンチ発覚、少年少女逮捕〕
 東京都で、テレビ朝日「アフタヌーンショー」が8.20に、つっぱりグループをモデルにした番組を放映した。元暴走族リーダーの男が少女2人をそそのかして、女子中学生5人にリンチを加えてケガをさせていたやらせが発覚し、男を暴力行為教唆、少女2人を暴力行為で逮捕。10.15被害者女子中学生の母親が自殺していたことがわかる。10.16に暴力行為教唆でディレクター逮捕。10.18「アフタヌーンショー」打ち切り。テレビ朝日関係者17人処分。


昭和60年(1985).11.〔暴走族「荒武者」18人が暴行〕
 暴走族グループ「荒武者」の18人は、オートバイ13台で走行中鉄パイプや金属バットで武装し、都内や千葉、埼玉県内で通行人に襲いかかってけがを負わせたり、窃盗や恐喝を繰り返し、傷害、暴行で逮捕、補導。(浅草署、少年第二課) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和60年(1985).11.〔高校生が猥褻図画販売〕
 元暴走族のリーダーの高校生は、わいせつなビテオテープを同級生に売りつけ、わいせつ図画販売で逮捕。(大森署、保安第一課、少年第二課) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和60年(1985).12.〔元暴走族グループ13人が窃盗〕
 元暴走族グループ13人は、「オートバイにあきたので、格好のいい車に乗って女友達と一緒にドライブをしたい」と国産高級乗用車ばかり21台(2,319万円相当)を盗んだほか、車上狙い、倉庫荒らしなど7件、110万円相当を盗み、窃盗で逮捕。(石神井署、少年第二課) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和60年(1985).12.〔暴走族「白龍」102人逮捕〕
 暴走族グループ「白龍」のリーダーら102人は、他の4つの暴走族グループとともに集団で暴走行為を繰り返したり、オートバイを盗み、暴走用に改造して乗りまわし、窃盗と共同危険行為で逮捕補導。(深川署、第三交機隊) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和60年(1985).12.〔高校生ら46人が盗んだバイクで無免許暴走〕
 都立高校生ら46人は、試験勉強などのストレス解消のため、深夜オートバイを盗んでは無免許で暴走を繰り返し、オートバイ68台、自動車3台など計88件、447万円を盗み逮捕。(石神井署、少年第二課) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和61年(1986).3.21〔17歳ら4人が暴走族抗争で刺殺〕
 神奈川県川崎市の路上で、無職(18)の双子の兄弟と、グラウンド整備員(18)、無職(17)の4人が、とび職(18)を日本刀で切り殺す。暴走族グループの対立。


昭和61年(1986).3.〔中学生ら暴走族「成城ぐ連隊」16人が窃盗〕
 中学生2人を含む暴走族(成城ぐ連隊)グループの少年16人は、盗んだ金で豪遊旅行をするため、車のドアロックをはずす工具を使ってプロ顔負けの車上狙い(72件)、公衆電話荒らし(99件)など合わせて210件、840万円相当を窃取して逮捕。(成城署、少年第二課) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和63年(1988).3.5〔暴走族名所で見物の少年108人補導される〕
 大阪府で暴走族名所で見物の少年108人補導される。


平成1年(1989).4.22〔17歳ら暴走族13人が集団リンチ殺人〕
 福岡県福岡市南区のガソリンスタンドで、暴走族「デビル悪魔天使」13人が女性に抱きつき、一緒にいた会社員(20)に殴る蹴るの暴行を加えて、急性硬膜下出血で死亡させた。傷害致死で少年(17,18)7人が逮捕され、主犯格2人が懲役3年以上4年6月以下、3人が1年6月以上2年6月以下の不定期刑、2人を家裁送りとなった。


昭和61年(1986).4.〔少年ら21人がウーパールーパーを水族館から窃盗〕
 子供たちに人気のある小動物「ウーパールーパー」を国際水族館(池袋サンシャインシティビル内)から盗んだほか176件、被害額1,000万円相当を盗んでいた元暴走族の少年21人を逮捕。盗んだウーパールーパー8匹は飼ってみたが1か月で全部死なせてしまった。(巣鴨署、少年第二課) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和61年(1986).6.〔中学生ら100人がバイク窃盗〕
 区立中学生ら100人(主犯格運転助手16歳)は路上に駐車中のバイクを盗んで乗り回し、ガソリンが切れるとそのまま放置する"遊び"(大流行)で、昨年春から300台、3,000万円相当を盗み検、挙、補導。(三鷹、武蔵野、調布署、少年第二課) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和61年(1986).7.25〔17歳ら暴走族20人がリンチ殺人〕
 神奈川県高座郡の路上で、暴走族20人(17〜18)20人が追い抜いた車を10キロ以上追っかけて車から引き吊り出し、殴る蹴るのリンチを加えて会社員(19)を殺害、高校2年生(17)にケガを負わせた。会社員を病院に運ぼうと高2生は無免許で車を運転しようとしたが誤って溝に脱輪した。


昭和61年(1986).7.〔暴走族「極悪」「本木連合」が抗争〕
 暴走族「極悪」のメンバー30人は、対立する暴走族「本木連合」のメンバーに仲間2人がトラックに連れ込まれて殴られたのに腹を立て、乗用車に乗っていた本木連合のメンバー4人をオートバイ4台で約1キロ追い回し、車から引きずり降ろして、鉄パイプやバットで殴り重傷を負わせ傷害で検挙、補導。(西新井署、少年第二課) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和61年(1986).7.〔中3ら25人がバイク盗んで乗り回す〕
 区立中学3年生の番長グループと同中OBの25人は、遊ぶ金欲しさにオートバイ45台を盗んだのをはじめ窃盗101件、恐喝3件、傷害、暴力行為など(被害957万円)を繰り返し、盗んだオートバイを競争用に改造、乗り回し窃盗、恐喝、傷害で逮捕、補導。(千住署、少年第二課) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和61年(1986).7.〔中学生ら暴走族「魔愚露」「米」が乱闘〕
 暴走族「魔愚露」グループと「米」グループは、仲間が袋だたきにあったことから角材やのこぎりなどを使って殴るけるなど互いに襲撃し合い、中学生を含む20人を傷害で逮捕。(城東署、少年第二課) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和61年(1986).8.〔暴走族「流れ狼」ら25人が無免許・酒酔い運転〕
 暴走族「流れ狼」ら6グループは、オートバイ20台、乗用車5台にメンバー約90人が分乗し、24キロ暴走、ジグザグ運転(うち14人は無免許または酒酔い運転)し道路交通法違反(共同危険行為など)で逮捕、補導。(第4交通機動隊) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和61年(1986).8.〔暴走族「鍾馗」9人がリンチ〕
 暴走族「鍾馗」のメンバー9人は、走行中の車に因縁をつけ、約1時間にわたり追尾、同グループのたまり場に誘い込み殴る蹴るの暴行を加え、傷害で逮捕。(池上署、少年第二課) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和61年(1986).9.〔暴走族「ジェロニモ」「元郷青年隊」が乱闘〕
 暴走族「ジェロニモ」のメンバー20人は、空き地に乗用車やオートバイなどで集結中、対立関係の暴走族「元郷青年隊」が通りかかったため追跡し、乗用軍1台のフロントガラスなどを角材でたたき壊し、少年を角材で殴り傷害で逮捕。(西新井署、少年第二課) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和61年(1986).11.〔暴走族「砂町狂狼会」「錦糸町一寸法師」逮捕〕
 下町(墨東地区)でオートバイ、乗用車を連ねて暴走を繰り返していた暴走族「砂町狂狼会」と「錦糸町一寸法師」のリーダーやO.B4人を道交法違反(共同危険行為等の禁止、無免許運転)で逮捕。(交通捜査課、第三交通機動隊) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和61年(1986).11.〔16歳ら暴走族「ルート20聖蹟支部」「高幡アーリーキャッツ」抗争〕
 多摩地区最大の暴走族グループ「三多摩CRS」連合傘下の「ルート20聖蹟支部」と「高幡アーリーキャッツ」の対立抗争で、元リーダーなど16歳から19歳の14人を傷害および暴力行為で逮捕。(日野署、少年第一課) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和61年(1986).12.〔17歳ら暴走族「ゼロ神」が警官轢き逃げ〕
 戦闘服姿の暴走族のオートバイ12台が、交通検問中の警察官に突っ込み、右足骨折の重傷を負わせ逃走。暴走族「ゼロ神」のメンバー17歳の店員を公務執行妨害、傷害で逮捕。(池上署) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和61年(1986).12.〔暴走族「ルート20」「鐘値」8人が窃盗〕
 暴走族グループ「ルート20」と「鐘値」のメンバー8人は、中学校や知人宅に侵入して現金や高級国産車、オートバイなど計216件2,000万円相当を盗み逮捕。(大崎署、少年第二課) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和61年(1986).12.〔暴走族「マッドスペシャル」43人が強盗〕
 暴走族「マッドスペシャル」のメンバー43人は、遊ぶ金欲しさから、強盗やひったくり、恐喝、傷害など307件、被害総額724万円を重ね17人を逮捕。16人を書類送致。(荻窪署、少年第二課) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和61年(1986).12.〔暴走族グループ11人が自動車窃盗〕
 暴走族グループの工員や無職少年ら11人は、自動車やオートバイなどを盗んで乗り回したり、高校生を脅して現金を巻き上げるなど47件、1,800万円(自動車盗15件、オートバイ盗19件、自動販売機荒らし9件など)で窃盗、恐喝、毒物劇物取締法違反で逮捕、補導。(綾瀬署、少年第二課) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和61年(1986).12.〔暴走族「スペクター」「ブラックエンペラー」34人が暴行〕
 暴走族「スペクター」「ブラックエンペラー」の構成メンバー34人は、暴走族同士の対立から、無関係の都立高校生ら17人を誤って角材や鉄パイプで襲い傷害、暴行で逮捕、検挙。(練馬署) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和63年(1988).2.26〔中3ら6人組がスカッとするためホームレス襲撃〕
 東京都台東区山谷地区の路上で深夜2時、中学3年生2人、高校1年生2人、無職少年(16)2人の6人組が、日雇い人夫(46)をナイフで刺して2週間の傷害を負わせ、直後に公園で寝ていたホームレス(53)を看板で殴って2週間の傷害を負わせ、3.16に逮捕。暴走族にからまれてむしゃくしゃして、「スカッとするため」と自供。





平成1年(1989).1.4〔16歳ら4人が女高生コンクリート詰め殺害事件〕
 東京都足立区綾瀬の自宅で、無職少年(16〜18)4人が高校3年生女子(17)をリンチして殺害、コンクリート詰めにして江東区の埋め立て地に遺棄した。暴力団下部組織「極青会」のメンバーで昨年11.25に埼玉県三郷市で誘拐、40日間監禁してレイプやリンチを繰り返していた。別のレイプ事件で逮捕されて1.29に自供。
 女子に「心配しないで」などと自宅に電話をかけさせていた。また、監禁していた16歳の家の親は女子の存在に気づいていたが家に帰るように言っただけだった。
 リーダー(18)は私立高校で悪質ないじめを受けて中退。暴走族に属し、家庭内暴力を繰り返し、暴力団とも関係するようになってシンナーも吸っていた。懲役20年の判決。


平成1年(1989).5.21〔深夜のローリング族、見物の人垣に暴走、10人なぎ倒す〕
 大阪府で深夜のローリング族、見物の人垣に暴走、10人なぎ倒す。


平成1年(1989).5.27〔17歳ら暴走族「市川スペクター」が乱闘で殺人〕
 千葉県浦安市猫実のボウリング場駐車場で、暴走族「市川スペクター」50人が暴走族「葛南葛西グループ」20人を鉄パイプとナイフで襲撃、県立高校3年生(17)が腹を刺されて死亡、少年1人が重体となった。「市川スペクター」リーダーの鉄筋工(17)が翌日逮捕された。


平成1年(1989).6.28〔バイクで廊下を走り、注意された中3、校長室に乱入、逮捕〕
 奈良県でバイクで廊下を走り、注意された中3、校長室に乱入、逮捕。


平成1年(1989).8.28〔17歳ら暴走族が乱闘、中3が刺殺される〕
 北海道札幌市白石区で未明、暴走族「狂牙闘乱」50人(少年45人、成人5人)は、暴走族「北海道連合」に仲間が監禁されたことから、その奪還と報復のため襲撃し、中学3年生(14)を牛刀で刺し殺し、少年5人に重軽傷を負わせた。「狂牙闘乱」の中心メンバー高校生3人と有職少年4人(17,18)7人を逮捕。殺害された中3生は暴走族ではなかったが、同級生に誘われ、加勢のため来ていた。


平成2年(1990).4.2〔19歳が暴走族対立の復讐のため殺人未遂〕
 群馬県高崎市中居町の路上で、暴走族リーダーの無職少年(19)が土木作業員(19)の胸を果物ナイフで刺して、1カ月の傷害を負わせ、殺人未遂で捕まった。昨年11.6に対立暴走族に傷害を負わされ、復讐のため暴走族顧問の被害者を狙ったもの。


「警察白書」の平成2年(1990)事例引用
 暴走族少年2人(19歳、18歳)は、仲間の少年(17)がグループの掟(おきて)を破ったことに腹を立て、同少年に対し、殴る蹴るなどの暴行を加えて死亡させた(長野)。


平成3年(1991).5.22〔17歳ら暴走族4人が仲間をリンチ殺人〕
 茨城県岩井市長谷で、土木作業員(21)2人、少年(17)2人の4人が、定時制高校1年生の電気工事店員(19)を殺害した。暴走族仲間だったが、電気工事店員が少年をいじめたため、復讐しようと利根川河川敷に連行し、裸にして殴る蹴るの暴行を数時間も加えたもの。


平成3年(1991).8.9〔19歳ら暴走族3人が見物人撲殺〕
 愛知県海部郡飛島村で、清掃作業員(20)、土木作業員(20)、土木作業員(19)の暴走族3人が、トラック運転手(19)を殺害し、11.11に逮捕された。暴走族の名所で見物人も大勢おり、被害者も4人と見物に来ていたがケンカとなり、木刀とバットで殴りあいとなって頭の骨を折られたもの。


「警察白書」の平成3年(1991)事例引用
 暴走族構成員9人(成人1人、他は16歳から19歳の少年)は、歩行中の飲食店店員2人(23歳、20歳)を襲撃し、持っていた鉄パイプ等で暴行を加えて、1人を死亡させ、他の1人に全治9日の傷害を負わせた(警視庁)。


平成4年(1992).4.3〔15歳ら暴走族7人が仲間を集団リンチ殺人〕
 愛知県額田郡幸田町の公園で、暴走族「乱舞星(ラブスター)」のメンバー7人(15〜18)が工員(17)を殺害して13日に逮捕された。工員が暴走族から脱退したため制裁をしようと呼び出し、1時間も殴る蹴るの暴行を加えて殺害、60キロ離れた山中に死体を埋めたもの。


「警察白書」の平成4年(1992)事例引用
 暴力団員(22)は、有職少年(17)ら4人に「同級生を集めて暴走族をつくれ。会費一人500円から1,000円集めたら面倒を見る。集められなかったら暴力団の恐ろしさを思い知らせてやる」などと脅していた。7月8日逮捕(広島)。


平成5年(1993).7.24〔18歳ら2人がケンカで刺殺〕
 大阪府東大阪市の大阪外環状線で、喫茶店手店員(18)が、会社員(27)を匕首で刺殺した。仲間と2人でケンカとなって3カ所刺したもの。バイクで逃走したが8.7に逮捕。


平成5年(1993).9.〔暴走族少年らによる傷害致死事件〕
 暴走族少年5名(17歳3名、16歳2名)は、仲間の悪口を他人に漏らしているグループ員を呼び出し、手拳や竹棒等で殴る蹴るの集団リンチを加え、脳挫傷等により死亡させた。(9月、茨城) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成5年(1993).10.〔暴走族少年らによる傷害致死野件〕
 暴走族少年2名(いずれも17歳)は、グループからの脱退を決意したグループ員を取り囲み、手拳で殴る蹴るの暴行を加え、脳挫傷等により死亡させた。(10月、千葉) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


「警察白書」の平成5年(1993)事例引用
 暴走族少年8人は、元暴力団員等成人5人と共謀して、いやがらせを続ける暴力団幹部(35)と暴力団員(25)を公園に連れ出し、けん銃で射殺した上、死体を遺棄した。9月、全員逮捕(群馬)。


平成6年(1994).4.〔女子暴走族グループ員らによる監禁致傷事件〕
 無職少女4名(17歳2名、18歳2名)と中学生3名(16歳2名、15歳)の7名は、対立する女暴走族のリーダー格の少女を下校時間に待ち伏せして無理やり車に乗せ、仲間のマンションに連れ込んで殴る蹴るの暴行を加え、全治10日間の傷害を負わせた。(4月、東京都) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成6年(1994).4.〔高校生らによる交番火炎ビン投てき事件〕
 高校生2名(16歳、18歳)、専門学校生(18歳)と成人1名の4名は、交通違反で検挙されたことを妬み、交番に放火することを企て、オートバイに分乗し、火炎ビンを投てき炎上させた。(4月、沖縄) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成6年(1994).5.〔暴走族少年らによる連続強盗致傷事件〕
 無職少年7名(18歳3名、16歳3名、14歳)と有職少年(18歳)のグループ8名は、通行中の会社員や高校生らに因縁をつけ、手拳で顔面等を殴打し、足蹴りするなどの暴行を加え、連続して7件(被害総額16万円)の強盗を行った。(5月、神奈川) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成6年(1994).5.〔暴走族少年らによる恐喝、傷害、暴力行為事件〕
 有職少年3名(17歳2名、18歳1名)と成人3名は、仲間が対立する暴走族から現金30万円、オートバイ2台を恐喝されたことから、仕返しするため仲間とともに凶器を準備し、溜り場を襲撃して鉄パイプ等で殴打し、左上腕骨折の傷害を負わせた。(5月、茨城) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成6年(1994).10.16〔19歳ら暴走族5人がクラクションに怒り殺人未遂〕
 大阪府大阪市城東区で、塗装工(19)ら少年ばかり5人の暴走族が、後続の車にクラクションを鳴らされたことに激昂し、スナック経営者(28)と会社員(29)を金属バットで殴打して重傷を負わせ、11.25に殺人未遂で逮捕された。


平成6年(1994).10.18〔17歳ら暴走族4人が集団リンチ殺人〕
 神奈川県相模原市の路上で5月、土木作業員(17〜19)3人と清掃作業員(18)の暴走族4人が、乗用車を襲って土木作業員(21)の頭を殴って殺害、無職少年(19)に重傷を負わせて逮捕された。


平成7年(1995).6.18〔18歳ら暴走族6人が注意されて刺殺〕
 大阪府豊中市の駐車場で深夜3時過ぎ、とび職など成人5人(22〜20)と少年(18)の暴走族「流星連合」6人が、指圧師(46)を殺害、7.7に逮捕された。オートバイで爆音を立てて走行中に指圧師と飲食店経営(46)に「うるさい」と怒鳴られた。十数人を呼び集めて2人を取り囲み、鉄パイプなどで殴って、サバイバルナイフで刺殺したもの。


平成7年(1995).7.〔暴走族の対立抗争による傷害致死事件〕
 暴走族仲間である土木作業員(17歳)等5人は、対立する暴走族の構成員3人を呼び出し、殴る蹴るの暴行を加え、そのうちの1人(16歳)を急性硬膜下血腫により死に至らしめた。(7月、奈良) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成7年(1995).7.〔暴走少年4人による暴力行為事件〕
 建設作業員(19歳)等4人は、交通違反取り締まり中の警察官に言いがかりを付けたうえ、パトカーのボンネットに上がったり、無線用アンテナを折り曲げるなどの暴力行為をした。(7月、山形) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成7年(1995).10.28〔17歳ら3人が暴走族対立で殺人〕
 大阪府吹田市の阪急山田駅前で、暴走族「関西一家」の高校3年生(18)、解体作業員(17)2人の計3人が、暴走族「風狂魔(かざぐるま)」の高校3年生(18)を殺害した。抗争を繰り返しており、40人の大乱闘のあげく金属バットで殴り、刃物で刺殺害したもの。


平成8年(1996).1.24〔17歳が路上で殺人未遂 大阪府警の厳格方針の一環〕
 大阪府大阪市長田西の路上で深夜3時、暴走族の少年(17)がオートバイ店店長(28)をナイフで刺して6週間の傷害を負わせ、7.10に殺人未遂で逮捕した。店長が車で追い越しをしたため20数人のグループで停車させ、暴行を加えたもの。
 大阪府ではこの年、少年による路上強盗が多発。7月までに25件の事件で68人を逮捕している。5、6人のグループで、鉄パイプや木刀、特殊警棒と呼ばれる金属製の棒で襲い、金やバイクを奪うもの。大阪府警は「手口が悪質で、凶器を使った事件はすべて強盗容疑を適用し、頭を狙った場合は殺人の意思があったと見なす」方針。


平成8年(1996).2.〔有職少年等による連続オートバイ盗事件〕
 有職少年(18歳)等5人は、暴走族グループの構成員であるが、元旦に行われる「初日の出暴走」に参加するにあたり、県外の暴走族にひけをとらない大型オートバイが必要であると考え、オートバイ3台を窃取した。(2月、島根) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成8年(1996).5.1〔暴走族の対立抗争による傷害致死等事件〕
 神奈川県川崎市中原区で、暴走族メンバーのパチンコ店員や建設作業員(15〜19)ら38人は、縄張り争いで対立関係にあった暴走族構成員(17〜20)5人に対し鉄棒、金属バット等で暴行を加え、さらに、3人を拉致して多摩川河原に連行し再度、鉄棒、金属バットで暴行を加え、1人を殺害した。


平成9年(1997).2.12〔17歳がオートバイ突き飛ばし殺害〕
 神奈川県横浜市金沢区で、土木作業員(17)がオートバイを突き飛ばして転倒させ、運転していた男性(22)を殺害し、後部座席の少年(17)にケガを負わせ、14日に殺人と殺人未遂で逮捕、犯人を自宅に送った土木作業員(19)を犯人隠避で逮捕した。


平成9年(1997).8.〔有職少年による殺人未遂事件〕
 暴走族メンバーの有職少年(17歳)は、以前から対立していた他の暴走族グループのメンバーである無職少年(16歳)を殺害しようと決意し所携のナイフで背中を刺しさらに、特殊警捧で頭部を殴打したが、傷害を負わせたにととまり、その目的を遂げなかった。(8月、徳島) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成9年(1997).8.〔「チャイニーズ怒羅権」構成員による逮捕、監禁事件〕
 高校1〜3年生(16歳〜18歳)7人、有職少年(16歳〜19歳)4人、無職少年(17歳、18歳)3人、無職(21歳、24歳、女性)2人の16人は暴走族「チャイニーズ怒羅権」のメンバーであるが、対立する暴走族グループの構成員を拉致し暴行を加えることを企て、無職少年(18歳)、定時制高校生(18歳)の2人に対し鉄パイプで殴打する等の暴行を加えた上、乗用単に監禁して連れ回しさらに鉄パイプ等で殴打したりナイフで刺す等の暴行を加え、両名に全治3〜5週間の傷害を負わせた。(8月、東京) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成9年(1997).11.〔女子暴走族グループによる傷害等事件〕
 無職少年女子(16歳)2人、中学2年生女子(14歳)2人の4人は女子暴走族のメンバーであるが、対立する女子暴走族グループのメンバーである無職少女(15歳)、中学2年生女子(14歳)の2人を呼び出しグループを解散するように迫るとともに、鉄パイプで殴打する等の暴行を加え、無職少女に全治1週間の傷害を負わせた。(11月、大阪) 警察庁「少年非行等の概要」引用。





平成10年(1998).5.10〔18歳が暴走族乱闘で殺人〕
 神奈川県川崎市高津区地内の国道で深夜2時、対立している暴走族30人と30人が乱闘となり、建設作業員(18)が無職少年(18)の胸をバタフライナイフで刺して殺害した。


平成10年(1998).6.〔暴走族グループによる恐喝事件〕
 無職少年(16歳、17歳)4人は、ピザ配達員は多額の売り上げ代金を持っていることから、これらの者から金員を喝取することを企て、ピザ配達中のアルバイト店員(22歳)を取り囲み、暴行を加え、売上金7万円を喝取した。(6月、東京) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成10年(1998).7.〔「怒羅権」構成員による強盗致傷事件〕
 有職少年(17歳)3人、無職少年(16歳)2人、高校2年生(16歳)の6人は、暴走族「怒羅権」の構成員であるが、他のグループに因縁をつけられたことに激怒し、同グループを襲い暴行を加え、乗っている中型二輪バイクを奪うことを共謀し、金属バットを多数準備して走行中、被疑者らを見て逃げた高校生及び無職少年(16歳)2人に因縁をつけ、殴る、蹴るの暴行を加え、乗っていた中型二輪バイクを強取し、その際、全治10日間〜2週間の傷害を負わせた。また、同様手口で10数件の犯行を重ねていた。(7月、東京) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成10年(1998).7.〔暴走族対立抗争による監禁、傷害及び傷害致死事件〕
 暴走族リーダーの無職少年(19歳)は、対立する暴走族に対する報復として、成人を含む他17名と共謀のうえ、対立グループの有職少年(18歳)を電話で呼び出し、車内及びアパート内に監禁して暴行を加え、さらに、同人を通じて高校生(18歳)を呼び出し同様に監禁のうえ、木刀で殴打する等の暴行を加え、外傷性ショックにより死亡させた。(7月、東京) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成10年(1998).8.9〔暴走族グループ8人がリンチ殺人〕
 岐阜県武芸川町のコンビニ店駐車場で、少年ら7人を含む暴走族グループ8人が、元パチンコ店従業員(22)に殴る蹴るの暴行を加えて殺害し、遺体を荘川村岩瀬の御母衣ダム湖岸に遺棄し、逮捕された。


平成10年(1998).8.15〔高3ら4人が暴走族脱会者を殺人〕
 神奈川県横浜市青葉区の路上で、無職少年(17)3人、高校3年生(17)の4人は、暴走族のリーダー(21)から「グループを脱会した者をぶっ殺してこい」との命令を受け、それぞれ共謀して電気工(18歳)に木刀で殴り、果物ナイフで腹部を刺して殺害し、他の少年(16歳)に傷害を負わせた。


平成10年(1998).9.〔暴走族等による恐喝事件〕
 暴走族やチーマー等の少年グループに所属する29人(15歳〜19歳)は、暴力団への上納金や組織維持に必要な金欲しさから、カンパやパーティ券等の販売名下に配下の少年から金員を喝取することを企て、高校生を含む配下の少年を金属バット等で脅し金員を喝取した。(9月、神奈川) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成10年(1998).9.〔暴走族構成員による強盗致傷事件〕
 暴走族の無職少年(17歳〜19歳)7人は、仲間と暴走するバイク欲しさにバイクを強取することを企て、カーショップ駐車場内において、会社員(18歳)らに因縁をつけ、金属バットで殴る等の暴行を加え、バイク2台、及び現金を強取し、その際、2人に対して全治2週間の傷害を負わせた。(9月、東京) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成10年(1998).10.〔暴走族グループによる強姦事件〕
 高校2年生(16歳、17歳)4人、無職少年(17歳)、有職少年(16歳)の6人は、共謀のうえ女子中学生(14歳)をドライブに誘い、付近の墓地において暴行を加え、強姦した。(10月、沖縄) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成10年(1998).11.6〔16歳ら暴走族12人が殺人及び殺人未遂〕
 群馬県大泉町の公園で、暴走族の有職少年(16、18)6人、無職少年(16〜19)5人、高校3年生(17)の12人は、高校1〜2年生(15〜17)の4人が、日頃から暴走行為をやっていることに憤慨し、4人を殺害してでも粛清しようと計画し、角材、鉄パイプ等で頭部、顔面を滅多打ちする暴行を加え、1人を殺害し、他の者に傷害を負わせた。


平成10年(1998).12.〔女子暴走族グループによる傷害致死事件〕
 高校1年生女子(16歳)2人、有職少年女子(17歳〜18歳)5人、無職少年女子(17歳)、成人女性の9人は、暴走族の構成員であるが、同構成員である無職少年女子(16歳)が、グループの悪口を言っていることに憤慨し、共謀して殴る、蹴るの暴行を加え、頭部外傷等の傷害を負わせ、脳挫傷により死亡させた。(12月、長野) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成11年(1999).4.〔暴走族構成員による窃盗(オートバイ盗)事件〕
 無職少年(17歳、19歳)6人、有職少年(17歳、18歳)2人、高校2年生(17歳)の9人は、暴走族構成員であるが、平成10年10月からll月ころまでの間、盗んだオートバイで暴走行為をするため、オートバイ7台及び部品等3点(時価合計約240万円相当)を窃取した。(4月、福岡) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成11年(1999).5.〔暴走族構成員による傷害事件〕
 暴走族「怒羅権」リーダーの無職少年(18歳)、他の暴走族リーダーの無職少年(19歳)、無職少年(16歳)2人の4人は、3月下旬、バイク7台位に10数人が分乗して暴走行為中、たまたま通りかかった乗用車を発見するや、進路を妨害したり、車を足蹴にするなどの嫌がらせをして停車させ、降車した親子(43歳、20歳)に対し、鉄パイプで殴打するなどの暴行を加え、両名に全治1〜6か月の傷害を負わせた。(5月、東京) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成11年(1999).6.〔決闘による傷害致死事件〕
 無職少年(17歳)が所属する暴走族グループは、5月下旬、対立する暴走族グループに因縁をつけ、無職少年は、対立するグループのメンバーである定時制高校1年生(16歳)と「タイマン」と称する一対一の決闘を行い、その際、頭蓋底骨折に伴う傷害により死亡させた。(6月、東京) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成11年(1999).10.〔暴走族構成員による傷害事件〕
 暴走族構成員(16歳〜19歳)7人は、6月中旬、暴走行為中、会社員(26歳)に暴走行為をとがめられたことに憤慨し、金属バットで殴る、蹴るの暴行を加え、全治3か月の傷害を負わせた。(10月、東京) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成11.10.3〔警察官殴った高校生ら逮捕〕
 宮崎県警都城署は3日、暴走族取締り中の警察官を木刀で殴り、怪我を負わせたとして、同県北諸県郡内の土木作業員(16)と私立高校2年生(17)の少年2名を、公務執行妨害と傷害の疑いで逮捕した。調べでは、2人は3日午前3時半頃、都城市牟田町の市道でオードバイに2人乗りして対向車線にはみ出し、オートバイで対向してきた同署都城駅交番の巡査長(25)の顔面を、後部座席に乗っていた高校生が木刀で殴り、右目付近を約3週間の怪我を負わせた疑い。


平成12年(2000).4.〔暴走族構成員による集団傷害事件〕
 暴走族構成員3人(16歳、15歳、14歳)は、バイクに乗っていた高校2年生2人(いずれも16歳)がノーヘルであったことに因緑をつけ、手拳、足蹴り等で暴行を加え、それぞれ3週間の入院加療を要するなどの傷害を負わせた。(4月、群馬) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成12年(2000).5.13〔16歳ら暴走族が傷害致死〕
 東京都大田区池上のゲームセンター駐車場で、暴走族14人(16歳〜26歳)は、対立する暴走族と間違えて飲食店店員(18)を金属バットで殴り、脳挫傷で死亡させ、会社員(18)に重傷を負わせた。


平成12年(2000).5.〔暴走族構成員らによる傷害致死事件〕
 暴走族構成員ら14人(16歳〜26歳)は、対立する暴走族を襲撃することを企て、駐車場において有職少年(18歳)らが乗車する車両を認めるや、対立暴走族と誤認し、同人に対して金属バット等で暴行を加え、脳挫傷等により死に至らしめた。(5月、東京) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成12年(2000).5.〔暴走族構成員による重傷傷害事件〕
 暴走族構成員5人(17歳〜26歳)は、乗用車で分乗し走行中、調理師(27歳)の運転する車両が前記暴走中の車両をすり抜けるように走行したことに激昂し、同車両を停止させて同人を車両から引きずり下ろし、こもごも暴行を加え、傷害を負わせた。(5月、東京) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成12年(2000).5.〔暴走族等による殺人未遂等事件〕
 暴走族グループ2人(17歳、18歳)は、勢力誇示のため、他勢力の暴走族構成員(18歳)が運転する車両を発見するや、金属バット等で同車両を殴打するなど数人共同して車両を損壊し、同車両の助手席に座っていた同暴走族構成員(16歳)に対し、殺意を持って刃物を背部に突き刺したが、傷害を負わせたにとどまり、その目的を遂げなかった。(5月、東京都) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成12年(2000).5.〔暴走族構成員による傷害事件〕
 暴走族構成員3人(16歳1人、17歳2人)は、同グループ員(16歳)が暴走族を脱退したい旨申し立てたととに激昂し、こもごも暴行を加え傷害を負わせた。(5月、岩手) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成12年(2000).5.〔暴走族レディース構成員らによる集団リンチ事件〕
 暴走族レディース構成員ら5人(16歳3人、15歳1人、13歳1人)は、女子高校1年生(16歳)に対しカンパと称して現金を調達させようと企て、下校途中の同女を連れ回し、木刀等で殴る蹴る暴行を加え、全治10日間の傷害を負わせた。(5月、神奈川) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成12年(2000).5.〔暴走族グループによる連続ひったくり事件〕
 無職少年3人(いずれも19歳)、有職少年3人(19歳2人、18歳1人)は、約6ヶ月の間に、中高齢の女牲を対象としたひったくり約160件を敢行し、現金約1,000万円を窃取した。(5月、東京) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成12年(2000).6.4〔19歳らが暴走族結成を強要〕
 広島市三原市の暴力団組員(34)、配管工(20)、建設作業員(20)、建設作業員(19)の3人が、高校生など少年11人を組事務所に呼び出し、組の下部組織の暴走族をつくれと命令し、14日に逮捕された。


平成12年(2000).6.6〔14歳ら暴走族がリンチで傷害致死〕
 岐阜県輪之内町のスーパー駐車場で深夜2時、暴走族グループ19人(14歳〜20歳)が暴走族の構成員を騙っていた高校2年生(16歳)に制裁として殴る蹴るの暴行を加え、硬膜下出血で死亡させた。被害者とは中学時代の同級生だった者が多く、「態度が生意気で、気に入らなかった」と自供。


平成12年(2000).6.〔暴走族構成員による傷害事件〕
 暴走族構成員5入(14歳〜16歳)は、対立暴走族グループ7人(15歳4人、16歳3人)に対して、金属バット、木刀等で暴行を加え、傷害を負わせた。(6月、群馬) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成12年(2000).7.〔暴走族構成員による傷害事件〕
 暴走族構成員4人(19歳2人、18歳2人)は、会社員2人(20歳、18歳)から暴走行為を注意されたことに激昂し、金属バット等で殴打し、さらにナイフで腹部を刺す等の暴行を加え、それぞれ全治2週間等を要する傷害を負わせた。(7月、東京) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成12年(2000).7.〔暴走族構成員による傷害等事件〕
 暴走族構成員5人(いずれも19歳)は、対立関係にある暴走族構成員ら2人(15歳、16歳)に暴行を加え、加療2週間を要する傷害を負わせるなどした。(7月、東京) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成12年(2000).8.〔暴走族構成員による傷害事件〕
 暴走族構成員4人(16歳〜19歳)は、高校2年生(17歳)が暴走族の偽情報を流布したと邪推し、殴る蹴るの暴行を加え、9日間の入院加療を要する傷害を負わせた。(8月、岩手) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成12年(2000).8.〔暴走族グループによる恐喝等事件〕
 暴走族のリーダー2人(18歳、19歳)は、遊興費欲しさのため、自己らの影響力を背景に暴走族の後輩らを「パシリ」として組織化し、自己又は後輩らを使って被害者8人から総額約60万円を恐喝又は窃取した。(8月、京都) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成12年(2000).10.〔暴走族構成員による殺人未遂事件〕
 暴走族構成員4人(15歳〜18歳)は、対立関係にある暴走族を襲撃することを企て、歩道上においてバイクを修理中の高校3年生(18歳)に対して、殺意を持って刃物で突き刺し殺害した。(10月、東京) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成12年(2000).10.〔暴走族構成員らによる強盗致傷事件〕
 暴走族構成員4人(16歳1人、17歳2人、19歳1人)は、成人4人(20歳3人、21歳1人)とともに「走りや狩り」と称して、走行中の車両を襲撃して金員を強取することを企て、2台の車両に分乗していた公務員等3人(20歳2人、21歳1人)に対し、鉄パイプ等で殴る蹴るの暴行を加えて、その反抗を抑圧し、現金約9万円等を強取し、その際の暴行により、それぞれの被害者に傷害を負わせるなどした。(10月、群馬) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成12年(2000).10.〔暴走族構成員による集団リンチ事件〕
 暴走族構成員12人(15歳3人、16歳4人、17歳屯人、18歳1人)は、所属する暴走族の悪口を言ったなどとして、有職少年等5人(15歳3人、16歳2人)に対して、木刀、金属製警棒等で暴行を加え、それぞれに全治2週間ないし1か月の傷害を負わせた。(10月、茨城) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成12年(2000).11.〔暴走族構成員による傷害事件〕
 暴走族構成員8人(16歳4人、17歳4人)は、中学3年生(14歳)と喧嘩になったところを、通行中の者に仲裁されたことに激昂し、中学3年生に暴行を加えることを企て、調達したゴルフクラブで暴行を加え、加療2か月を要する頭蓋骨陥没骨折等の傷害を負わせた。(11月、大阪) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成12年(2000).11.〔暴走族構成員による殺人未遂事件〕
 暴走族構成員5人(16歳2人、17歳3人)は、集団暴走中、ダンプカー運転手(49歳)が最後尾のバイクに接触したことなどに憤慨し、同人を殺害することを企て、同人を車両から引きずり出し、金属バット等で暴行を加えたが、全治3ヶ月の傷害を負わせたに止まり、目的を遂げなかった。(11月、東京) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成13年(2001).1〜6.〔暴走族グループ同士の対立抗争による凶器準備集合等事件〕
 暴走族構成員38人(15歳〜19歳)は、対立する暴走族構成員等の生命、身体等に危害を加える目的で、駐車場に金属バット等の凶器を準備し、または、準備してあることを知って、集合した。(1月〜6月、埼玉) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成13年(2001).3.〔暴走族構成員による傷害致死事件〕
 暴走族構成員8人(16歳〜18歳)は、有職少年(18歳)、無職少年(18歳)らが構成している暴走族連合を脱退したことから抗争に発展し、有職少年等の身体に危害を加えることを企て、同人等に対して金属バット等で頭部を殴打するなどの暴行を加え、有職少年を外傷性ショックにより死亡させ、無職少年に傷害を負わせた。(3月、愛知) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成13年(2001).4.〔暴走族構成員等による傷害等事件〕
 暴走族構成員12人(14歳〜19歳)は、単車等で暴走行為中、男性(37歳)の運転する車両が自集団の進路を妨害したと邪推し、同人の車両を停止させ、金属バット等で同人及び同人が乗車していた車両を殴打するなどして同人に傷害を負わせるなどした。(4月、大阪) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成13年(2001).4〜6.〔暴走族グループ同士の対立抗争による凶器準備集合等事件〕
 暴走族構成員25人(17歳〜19歳)は、対立する暴走族構成員等の生命、身体等に危害を加える目的で、駐車場に金属バット等の凶器を準備し、または、準備してあることを知って、集合した。(4月〜6月、滋賀) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成13年(2001).5〜10.〔暴走族グループ同士の対立抗争による凶器準備集合等事件〕
 暴走族構成員21人(15歳〜22歳)は、対立する暴走族構成員の生命、身体等に危害を加える目的で、駐車場に金属バット等の凶器を準備し、または、準備してあることを知って、集合した。(5月〜10月、東京都) 警察庁「少年非行等の概要」引用。



※タイトルと本文が同じ短いデータはすべて「〔年表〕子どもの事件 1945-1989」山本健治 柘植書房より引用したもの。※


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『戦前の少年犯罪』 目次
1.戦前は小学生が人を殺す時代
2.戦前は脳の壊れた異常犯罪の時代
3.戦前は親殺しの時代
4.戦前は老人殺しの時代
5.戦前は主殺しの時代
6.戦前はいじめの時代
7.戦前は桃色交遊の時代
8.戦前は幼女レイプ殺人事件の時代
 9.戦前は体罰禁止の時代
10.戦前は教師を殴る時代
11.戦前はニートの時代
12.戦前は女学生最強の時代
13.戦前はキレやすい少年の時代
14.戦前は心中ブームの時代
15.戦前は教師が犯罪を重ねる時代
16.戦前は旧制高校生という史上最低の若者たちの時代




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〔年表〕子どもの事件 1945-1989

戦前の少年犯罪

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