昭和52年(1977)9月22日、埼玉県浦和市で私立高校3年生(18)が登校中の同級生(18)を待ち伏せして殺害した。牛刀で心臓と腹を刺したもの。
現場には血の付いていないもう1本の牛刀と、30センチの「丑の刻参りのワラ人形」が残されていた。
24日に高3生は「人をあやめてしまった。ゆるしてください」という遺書を書いて自宅で首吊り自殺。
被害者はサッカー選手で、人気があった。内気な高3生はあこがれていたが相手にされず、ペレの引退試合チケットを贈ろうとしても無視されたため、恨むようになっていた。「殺してやる」という脅迫状を2度出していたが、裏に「I love you」と綴られていた。
元検事で弁護士の父親(48)と女流画家の母親(43)という、裕福な家庭の二男。
推理小説のファンで、映画
「八つ墓村」、
「獄門島」のパンフレットが部屋の屑籠から見つかった。またマンガを描いており、ノートには悪魔の絵などが残されていた。
子供の頃は着せ替え人形遊びが好きで、口紅を塗って出歩いたりしていた。
同性の片思いの相手を殺害したと思われるが、2人とも死んでしまったので真相は判らない。2本の牛刀が現場にあったのも謎で、決闘を申し込んだのかも知れない。
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