少年犯罪データベース 薬物事件




昭和24年(1949).8.6〔19歳がレイプ殺人 弘前大学教授夫人殺人事件〕
 青森県弘前市で、無職(満19歳)がレイプ目的で弘前大学教授宅に押し入り、妻(30)の喉をナイフで刺して殺害、逃走した。鉄道機関士助手だったが、ダンスとヒロポンに耽溺して職を辞め、5.6には路上で女性(21)に抱き付いてナイフで刺して重傷を負わせる通り魔事件を起こし、7.21と9.2にレイプ目的で病院の看護婦宿直室に侵入して逮捕、殺人はバレずに懲役7年となり服役した。
 8.22にこの少年の友人だった無職男性(25)が弘前大学教授夫人殺人事件の犯人として逮捕され、一審無罪だったが証拠を捏造されて最高裁で懲役15年が確定、服役した。元少年は三島由紀夫事件に感激して昭和46年に真犯人であると名乗り出た。昭和52年2.15に再審で男性の無罪判決が出た。


昭和24年(1949).10.22〔少年ヒロポン患者急増、薬代欲しさに悪事 朝日新聞引用〕
 好奇心から男女学生にも、ヒロポン中毒者がでる咋今だが、東京都立児童相談所に送られてきた少年男女二千百三十二名についてヒロポン使用率を調査したところ、六割(ヒロポン以外の興奮剤も含む)の多くを数えた。十四歳未満の子供の使用がその六割七分に達し、さらにその八割三分が薬欲しさに施設を脱走して悪事を繰り返している。また十九日、同相談所が上野付近の浮浪児四十六人を収容したが、その八割が使用者で十歳の少年までいた。このうち三割が中毒者だった。「ノガミのトラ」という十三歳の少年は一日八十本のヒロポンを注射、薬代欲しさに五月以来収容所を八回も脱走、毎日五千円以上のスリや空巣を働いていた。むろん、「薬」は劇薬に指定されており、その販売法も制限されてはいるが、中毒患者は違反業者やブローカーの手から一箱(十本入)百二十円ぐらいで簡単に入手できるという。中毒症状が進むと一日数十本注射しなければ我慢できなくなる。(朝日10.22)


昭和25年(1950).10.14〔ヒロポン常用の大学受験生、問題化〕
 全国でヒロポン常用の大学受験生、問題化。


昭和26年(1951).2.6〔ヒロポン中毒の女子大生、中毒苦に心中〕
 東京都でヒロポン中毒の女子大生、中毒苦に心中。


昭和26年(1951).6.24〔16歳ニートがカッとして兄をめった刺し〕
 兵庫県神戸市の自宅で、私立高校2年生(16)が兄(22)を追いかけ回してジャックナイフで胸など10数カ所を刺して1ヶ月の重傷を負わせて逮捕された。横になったまま「煙草を取ってくれ」と頼んだが、兄が「自分で取れ」と応えたのでカッとしたもの。学校は半年以上行っておらず、ヒロポン中毒だった。カフェー経営者の次男。


昭和27年(1952).8.26〔19歳がヒロポン中毒の妹の恋人殺害〕
 東京都江東区の自宅で、工員(19)が妹の恋人の運転者(28)を殺害した。運転者はヒロポン中毒で、やめさせようとしてケンカになって丸太で頭を殴ったもの。


昭和27年(1952).10.15〔ヒロポン中毒の長男、継母殺す〕
 東京都でヒロポン中毒の長男、継母殺す。


昭和28年(1953).5.24〔高校生兄弟、麻薬密売人として逮捕〕
 東京都で高校生兄弟、麻薬密売人として逮捕。


昭和28年(1953).10.26〔青少年のヒロボン禍(東京) 朝日新聞引用〕
 警視庁少年、保安両課の調べでは、今年上半期の興奮剤常用少年で検挙または導された者は、九百八十九人(うち少女、百二十人)。このうち、興奮剤に直接原因した犯罪や不良行為をした者が三百四人(うち少女、五十九人)で全体の30・9%を占めている。 この数は同時期の少年犯罪総数(五千二百五十九人)の六・三%にあたる。興奮剤による犯罪の内訳は、殺人1、放火1、強盗19、傷害31、恐かつ16、暴行5、薬代欲しさの窃盗・ユスリ228、詐欺15、横領4となっている。年齢別にみると十七歳が二百二十四人、十八歳が二百九十一人、十九歳が三百三十五人と次第に増加しているが、16歳以下が134人もおり、十四歳未満が五人いる。主な犯罪例を拾ってみると、
△住所不定、少年(17) 中学卒業後、家出して盛り場をうろつくうち、興奮剤を覚えて中毒になった。不良少女と立ち話しているところを通行中の大学生(18)にからかわれ、中毒の発作的症状からカッとなり短刀で左胸を刺し即死させた。少年の母は亡くなっており、父はトバクずき。
△女子高校生(17) ダンスホールに出入りするうち不良に誘われて、旅館で興奮剤を注射されたのがやみつきとなり、中毒となる。学校を退学処分にされ家出、不良と旅館住い。夢遊病者のようになっているところを補導されたが、左右の腕は注射のあとではれ上かり注射するところもないほどだった。
△高校3年生(18) 5人の学友と学校を怠けて盛り場を遊び歩いているうち不良からヒロポンをすすめられて中毒となり、薬代欲しさから恐かつ、窃盗をくり返していた。このグルーブの総員は52人におよび恐かつ18件、窃盗120件、銃砲剣類等不法所持14件が摘発された。(朝日10・26)


昭和29年(1954).2.10〔中3ら3人組がヒロポン常習〕
 静岡県静岡市で、中学3年生(15)3人がヒロポンを常習していて逮捕された。2cc12本を2百円で買って、自宅で注射していたもの。


昭和29年(1954).6.25〔26歳ヒロポン中毒者が通り魔子供3人殺害〕※参考
 大阪府大阪市の中津運河で、男(26)が釣り人(34)、歩いていた子守女性(57)と連れていた男の子(6,3)2人、父子の計6人を運河に突き落とした。大人3人は救助されたが子供3人は水死。男はすぐに逮捕されたが、ヒロポン中毒者だった。


昭和29年(1954).11.19〔動機は好奇心が多い 府中署ヒロポン患者の実態 毎日新聞都下版引用〕
(前略)うち青少年は十七、八名(うち女四、五名)でポンをうつようになった動機は好奇心によるものが圧倒的に多く十五才から二十才前後のものがほとんどでなかには中学生で学校をサボり、ポンのとりこになっていたものもある。これら青少年の家庭は平均家庭が大半をしめ両親の子供に対する放任主義が目立ち子供がポンの中毒患者になるまで知らなかったり見栄、外聞をはばかって警察に相談せずポンから悪に転落、警察ざたになってはじめて親が非を悟る有様だという。同署防犯係のメモから次のような実例をあげポン禍に対する警鐘とする。
A少年(18)は経済的に恵まれた家庭に育ち日常の小遣いを欠かすことはなく、学校の成績も決して悪いほうではなかったが、いつか覚えたパチンコに興味をもち、東光マーケットのパチンコ店に出入りするようになってから悪友にさそわれるまま好奇心でヒロポンをうつようになり、親にねだる小遣いも増え、回数も多くなってきた。ポンの味を知るとA少年はポン患者と同じように表情は荒れ、学校をサボりはじめ、いまでは一人前のポンうちとなって一日五CC六本をうち、小遣いではたりなくなり家のものを持ち出して売り、ポン代にあてていた。





昭和30年(1955).3.3〔中3ら2人が少年では初めての麻薬密売検挙〕
 東京都立川市の高校3年生の朝鮮人(17)と中学3年生(15)が麻薬密売容疑で少年として初めて検挙され、ヘロイン20グラム(7万円相当)が押収された。横浜の朝鮮人の手先として働いていたが、取り締まりが厳しくなってから密売人は少年少女を手先としており、5グラム(1万5千〜2万円)1本につき千円〜2千円の手数料を払っていた。


昭和33年(1958).9.6〔ヘロイン青少年をむしばむ 朝日新聞要約〕
 これまでヤクザと売春婦のものだったヘロインが、新宿の深夜喫茶やダンスホールを中心に、16〜25歳の青少年に広まっている。
 「母の会」の役員をしている母親が、長男(22)が深夜喫茶で夜遊びするうち、ヤクザに麻薬を教えられ、家の金を持ち出し、入院させても逃げると警察に相談。
 浪人生(19)も深夜喫茶で麻薬を覚え、母親を蹴飛ばし家財を質入れ。
 栃木県の農村から上京したばかりの青年(22)もペイ中(ヘロイン中毒)になった。
 真面目なフィルム運び(19)が売人に。
 暴力団が、赤線、景品買い、屋台などの財源をつぶされて、5グラム1万5干円で仕入れて5万円以上で売れる麻薬に力をいれはじめたため。  「注射のあとが多いほどハバがきく」と少年はヒロイズムとスリルのため簡単にヤクザの食い物となる。とくに裕福な家庭の子が狙われる。


昭和34年(1959).1.9〔麻薬密売〕
 東京都小金井市の19歳が麻薬密売で逮捕され、自宅からヘロイン35グラムが押収された。昨年8月から夜の女に麻薬を売って一日3万円も稼いでおり、これまで自宅に10数回も警察の手入れを受けていたが、井戸に隠してまぬがれていた。


昭和35年(1960).1.18〔16歳の麻薬犯が逃走〕
 大阪府曽根崎署が麻薬取締法違反で捕まえた少年(16)を警視庁に護送中、麻薬取締官2人が寝ているすきに少年は東海道線の急行列車から逃走した。


昭和36年(1961).4.18〔“睡眠薬遊び”流行 朝日新聞引用〕
 東京の浅草、上野など、東京下町をうろつく少年少女の間に、睡眠薬を飲んで酔っぱらう遊びが流行。去年の夏あたりからはやりだしたもので、睡眠薬を飲むとファッとした気分になり、少年少女たちを虜にしている。なかには薬の量を競争し、たくさん飲んだのを自慢しあったりもする。先日浅草で倒れ、2日間意識不明だった少女(15)は、自殺をはかったと思われていたが実は、睡眠薬遊びで薬を飲みすぎたものとわかった。
 ふつうコーヒーで2錠ほど飲むと、酒に酔ったのとまったく同じ気分になる。10錠、20錠と飲むと目がドロッとして、ろれつが回らなくなり、フラフラする。この状態を「らりっている」と呼ぶ新語まで生れた。薬代欲しさに脅しや、興奮してのケンカも起きている。危険な遊びの流行に警視庁で対策に苦慮、ひどい場合には薬局に協力を求めるという。この遊びは、かなり以前から愚連隊や山谷の労働者の間で酔いを深めるために、酒と一緒に睡眠薬を飲むのがはやっていたが、これが子供たちにマネされたらしい。
(朝日新聞4・18)


昭和36年(1961).8.3〔自動車族に甘い少女たち 読売新聞引用〕
 7月25日夜、東京・板橋の女子中学生3人が、20歳ぐらいの若者3人に、「車にのせてやる」と誘われ、乗用車で村山貯水池まで連れ出され、1人が乱暴された。少女たちは犯人が、「おとなしそうだったので乗った」という。「乗せてやる」「御馳走してやる」との甘い言葉で、被害にあうローティーン少女は、全体の22%に達している(警視庁7日調べ)。
 中には少女の方から車を止めて乗り込むケースもある―
▽東京・銀座で補導された私立女子高生(16)は、自動車族にことさら近づき、いよいよ危険が迫ると体をかわすこのスリルを楽しんでいた。ヒッチ・ハイクのマネをする少女もふえている。
▽東京・品川で補導された少女(16)は、暑さしのぎに乗用車に乗り込み、車内で睡眠薬を飲み、フヮーとした気分で見知らぬ男とデートを楽しむ無軌道さ。
 このところ性犯罪は26〜9年時の5倍以上。とくに15歳以下が3.8倍と、低年齢化。被害者側も、小学生上級から高校生下級生全体の49.5%と多い。
(読売新聞8・3)


昭和36年(1961).10.16〔高1ら8人が睡眠薬遊び〕
 東京都新宿の喫茶店で、高校1年生(16)をリーダーとする8人が、睡眠薬をウィスキーに入れて飲んで、奇声を発したりおかしな行動をとって捕まった。少年鑑別所で睡眠薬遊びを覚えた。


昭和37年(1962).1.12〔女子高生2人が睡眠薬遊びから万引き〕
 神奈川県相模原市のラジオ店で、女子高生(18)2人がトランジスターラジオ(2万円相当)2台を万引きして捕まった。文房具店でノート2冊も万引き。東京都町田市原町田出身。睡眠薬遊びをしているうちにスリルを味わいたいという遊び感覚での犯行。昭和34年暮まで銀座のバーやキャバレーで働いていたことがある。


昭和37年(1962).1.22〔高1ら5人が睡眠薬遊びからタクシー運転手を殴る〕
 東京都千代田区の私立高校1年生5人(16歳が3人、17歳が2人)が、タクシー運転手(31)を殴って3週間の怪我を負わせ、捕まった。下校途中に流行りの睡眠薬遊びをやって気分が悪くなり、仲間の1人の家にタクシーで帰ろうとしたが、被害者が道を間違えたため口論となり、事件となった。警察署でも、叫んだり暴れたりした。


昭和37年(1962).1.23〔18歳ら2人が睡眠薬を飲んで窃盗〕
 埼玉県越ヶ谷の工員の2人(18,19)が、東京都墨田区向島の時計店で腕時計1個を万引き、店員が大声を出して追いかけたため、近くにいた人が協力し、格闘になりながら捕まえた。度胸付けに睡眠薬を飲み、「調子が出てきたのでやった」と話している。


昭和37年(1962).2.1〔小6と中1ら3人が睡眠薬を飲んで暴れる〕
 東京都台東区上野の薬局で、中学1年生(13)2人と小学6年生(12)が暴れ、女子高生にいたずらなどした。文京区の映画館前で高校生らしい3人連れから睡眠薬を貰って飲んだと自供しているが、過去にも睡眠薬遊びをしていた。全員が中流家庭。


昭和37年(1962).2.17〔中3ら3人が睡眠薬欲しさに引っ手繰りや恐喝〕
 東京都杉並区和泉町の路上で、中学3年生(15)3人が高校1年生ら3人から210円と腕時計1個を奪い、直後に帰宅途中の女性会社員(33)から670円を奪い、翌日捕まった。16日にも女性会社員(22)から800円が入ったハンドバックをひったくっていたことを自供した。睡眠薬遊びの資金のための犯行。


昭和37年(1962).2.18〔中3ら5人が睡眠薬を飲んでローラースケート場で暴れる。脅しも〕
 東京都北区や板橋区の中学3年生(15)4人と無職(15)の計5人が、豊島園のローラースケート場で、中学1年生(13)を脅して100円を取るなどして暴れ、捕まった。「睡眠薬を飲んでスケートすると、気が大きくなっておもしろい」と自供。


昭和37年(1962).12.6〔18歳が接着剤遊びからタクシー運転手殺害〕
 青森県青森市で、深夜3時に大工見習い(18)がタクシー運転手(38)を刺殺した。少年少女4人でスナックで酒を呑んでモーテルで接着剤遊びをした帰りで、酩酊して道を指示できず口論となり、ナイフで10回以上めった刺しにしたもの。


昭和38年(1963).7.14〔厚生省、睡眠薬を劇薬に指定〕
 厚生省、睡眠薬を劇薬に指定。


昭和38年(1963).8.12〔15歳女子3人組が睡眠薬に酔って警官を脅す〕
 東京都墨田区江東橋の喫茶店で、バー女給の3人(いずれも15)がソーダ水に睡眠薬を入れて気が大きくなり、ナイフを持って女友達と雑談中の非番の巡査(22)に近づき、自分たちの伝票の支払を要求。巡査が断ると少女らは「態度が悪い。外へ出ろ」と連れ出したが、逆に巡査に取り押さえられたもの。
 少女の1人は、中学卒業後、友人の勧めで家出をしてバーへ。万引きなどで4回の補導歴があった。ほかの少女も家出をしてバーに勤め、そこで3人は知り合った。ナイフは遊びに行った愚連隊のアパートから持ち出したもの。


昭和39年(1964).1.15〔中3ら2人組が少女のため服盗み、窃盗車で暴走追突血まみれ〕
 神奈川県横浜市で深夜、中学3年生(15)と無職(16)の2人組が盗んだ自動車で雜貨店に乗り付け、スカートやブラウスなど女物の服14点を盗み、帰りはべつのトラックを盗んで暴走、追突して血まみれとなって捕まった。
 一緒に泊まり歩いて睡眠薬遊びなどをしていた高校1年生女子(16)と美容学校女子生徒(16)の少女2人のために、服をプレゼントしようとしたもの。無免許の上に、睡眠薬に酔っぱらって朦朧としていた。


昭和39年(1964).2.3〔高1ら3人がマイカーで連続強盗〕
 東京都目黒区で、私立高校1年生(16)3人が睡眠薬を飲んで、3時間に連続7件の強盗を働いた。警官4千人とパトカー2百台の緊急捜査網を、通学に使っている自分の自動車でかいくぐりながら、ストッキングで覆面して次々と民家に押し入り、オモチャのピストルやナイフで脅し、1万4千円を稼でいた。3人とも裕福な家庭で金には困ってなかった。


昭和39年(1964).4.15〔16歳が睡眠薬を飲んで肩が触れたと刺殺〕
 東京都新宿区柏木の路上で、コック見習い(16)が男性(51)を刺殺、17日に自首した。睡眠薬を飲んで遊びに出かけ、肩がぶつかり口論となって護身用に勤務先から持ち出していた肉切り包丁で胸を一突きにしたもの。睡眠薬の影響で気が大きくなっていたが、翌日に新聞で死んだことを知って驚いたと自供。


昭和39年(1964).5.4〔中3ら少年少女6人組が連続強盗〕
 東京都板橋区の路上で、中学3年生(14,15)2人、少女(15)、工員(16)3人の少年少女6人組が、木刀で通行人を次々脅し、現金1500円、腕時計等を奪う強盗を2時間に5件起こして捕まった。睡眠薬遊びの常習者で余罪あり。子供の日に遊ぶ資金稼ぎ。「スリルがあった」と罪悪感はまったくない。土工(24)の指示と判明し、15日に逮捕された。


昭和40年(1965).1.〔睡眠薬乱用の高校生非行グループ〕
 埼玉県狭山警察署においては、昭和40年1月、女子高校生(16才)が「卓球場で知りあった男子高校生2人に、自宅付近の墓地につれこまれ、乱暴された。」との訴出を受け捜査中、間もなく、飲酒酩酊の状態で徘徊中の某私立高校2年生の1人を発見したので補導したところ、「友達のB少年と共に、ハイミナールを飲んだ上、女子高校生に乱暴した。」旨の供述があった。引続き友人関係を調査したところ、同県下の高校生および同県から東京都内に通学する中学生、高校生からなる睡眠薬遊びのグル一プのあることが判明し、さらに調査を進めた結果、昭和39年夏頃から公園、喫茶店、神社境内、河原等において睡眠薬遊びにふけり、その結果怠学しては婦女暴行、恐喝等の非行を重ねていた15組の非行グループ(152人)を解明補導した。 警察庁「昭和40年の犯罪」引用。


昭和40年(1965).2.13〔中3が鎮痛剤に酔って教師殴る〕
 福岡県辛像町の中学校で、3年生の一部で鎮痛剤を飲む遊びが流行。1月下旬には酩酊状態になった2人が教室で大声を出し、注意した教師を殴る事件が4件発生。1人は、昨年11月にも教師を呼び出して脅し、保護観察中だった。
 睡眠薬の取締が厳しくなり、代用品として鎮痛剤やセキ止め薬を注射する遊びが全国に広まり、高校生などが多数補導されている。


昭和40年(1965).4.6〔睡眠薬を乱用のうえ、面識のない少年とアパートで不純な交遊にふけっていた少女〕
 素行不良で勤務先を解雇された売春歴を有する17才の少女が,自暴自棄となって、昭和40年4月6日、徳山市内の薬局から「ハイミナール」12錠を購入し、同市内の喫茶店において8錠を服用して意識もうろうとなり、同店に客として来ていたA少年(19才)にしなだれかかり、場所がらもわすれたわいせつ行為をくりかえしたのち、A少年を誘って知人のアパートに行き、同室内で全裸となり不純な遊びにふけっていた。 警察庁「昭和40年の犯罪」引用。


昭和42年(1967).6.13〔漁船内でシンナー遊び、高校生ら5人死ぬ〕
 広島県で漁船内でシンナー遊び、高校生ら5人死ぬ。


昭和40年(1965).8.14〔セキ止め注射液打ち遊びでフラフラ、少年逮捕〕
 千葉県でセキ止め注射液打ち遊びでフラフラ、少年逮捕。


昭和42年(1967).9.17〔17歳睡眠薬通り魔が女性5人を刺傷〕
 東京都足立区千住で、店員(17)が10分の間に女性5人をナイフで襲い、2人に1週間の怪我を負わせた。他の3人は無事だったが、母と娘の二人組を追回す始末。睡眠薬を入れた酒を飲み、泥酔状態での犯行。埼玉県の農業商校中退後上京し、働いていた。


昭和42年(1967).12.2〔13歳ら257人の大窃盗団〕
 東京都など13都県を荒らし回っていた332人の窃盗団が逮捕された。その内訳は、13〜19歳までの中高生257(少女11人含む)人と、その殆どが暴力団関係者で占める成人75人。特に少女らは売春や睡眠薬遊びに興じ、時折盗みに加わっていた。成人らは少年らに盗みをさせ、盗品を換金。1052件、3624万円も稼いでおり、儲けは暴力団に流れていた。


昭和43年(1968).2.1〔高2がシンナー中毒死〕
 福島県田村郡の自宅で、高校2年生(17)がシンナー中毒で死亡した。両親もかなり以前からシンナーを吸っていることを知っており、病院に行かせたりしていた。成績もよく、おとなしい性格。


昭和43年(1968).8.21〔18歳シンナー乱用〕
 昭和43年6月頃からシンナー乱用の常習者となっていた少年(18才)は、8月21日シンナーを乱用し、出刀包丁をもってあばれる状況だったので精神病院に入院させ(急性非定型精神病)、治療を続けた結果快方に向ったので10月15日退院したが、再びシンナー乱用を始めたため挙動に異常な点が認められたので家族か再入院させた。(三重) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和43年(1968).9.1〔中学生を中心とする9人シンナー乱用〕
 中学生を中心とする9人の非行グループは、昭和43年2月頃から48件にわたる窃盗を犯していたが、学校でシンナー乱用のことを聞き、好奇心にかられて8月初旬頃から9月1日までの間に10数回にわたり、家人不在のグループ員居宅や空地等でシンナー乱用をくり返していた。(栃木) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和43年(1968).11.9〔17歳シンナー乱用しレイプ未遂〕
 昭和43年7月頃からシンナー乱用の味をおぼえ常習者となった少年(17歳)は、10月に高校も中退し、以後自動車整備工見習として働いていたが、11月9日ボンド2本(1本45円)を買い、墓地でこれを乱用してふらふらになって帰宅する途中、通行中の女性を見て姦淫しようと企て、顔面を殴打する等暴行を加え首をしめたうえあおむけに押倒したが通行人があったため目的を果さなかった。(福島) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和43年(1968).12.6〔17歳らアベックが心中諦め復讐目的に強盗〕
 宮城県名取市の無職少年(18)と無職少女(17)(共に睡眠薬の常用者)が、仙台市郡山のモーテルで会社重役(37)を割ったビール瓶を武器に脅し、2万5千円を奪い、一緒にいた女性(36)を人質に重役の車で逃走。しかし無免許のため運転を誤り八百屋に激突、重傷を負って捕まった。結婚を反対され、先のモーテルで睡眠薬心中を図るも失敗。「死ねないのなら金と車を手に入れ、結婚を反対した奴らを殺すつもりだった」と話す。


昭和44年(1969).1.6〔セメダイン吸引し恐喝〕
 横浜市に住む有職少年O(17歳)は、夕方バス待合所でセメダインをビニール袋に流し込んで吸引していたが通りかかった少年にいんねんをつけ、「かねを持っているか」「身体検査するぞ」等とおどして2,000円を喝取した。(44.1.6神奈川) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和44年(1969).1.8〔ボンド吸引しケンカ〕
 三十三間堂境内でマイボンドを吸引して幻覚状態になった中学2年生3人がささいなことからロ論、喧嘩となり、うちひとりが所持していたナイフで2週間の傷害を与えた。(44.1.8 京都) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和44年(1969).2.19〔シンナー乱用で自動車事故〕
 有機溶剤中毒で入院加療中の無職少年E(19歳)は、無断で病院をぬけ出し、乗ったタクシー内等でラッカーシンナーを吸引し、運転手が道を尋ねるために下車した際、無免許で乗り出し、停車中の貨物自動車と衝突した。(44.2.19 栃木) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和44年(1969).3.8〔ボンド吸引し放火〕
 塩山市の高校1年生5人(16歳)は、下校途中セメダインコンタクトを乱用し、陶酔状態になったひとりが喫煙しようとしてつけたマッチが乾草にうつり山林490・を焼失したが、少年たちは体の自由がきかず消すこともできなかつた。(44.3.8山梨) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和44年(1969).3.28〔セメダイン吸引し恐喝〕
 ゲームセンターの便所内でセメダインを乱用していた有職少年P(18歳)等2人は、たまたま便所に入ってきた高校生に対し、現金を喝取しようとしたが少年が金をもっていなかつたため腹いせに乱暴した。(44.3.28埼玉) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和44年(1969).5.6〔シンナー乱用で自動車事故〕
 ブラボンド2本を吸引してふらふらになつた中学生D(15歳)は、駐車中の自動車を窃取して無免許で運転、タクシーに追突し、さらに逃走中運転を誤って路上に横転した。(44.5.6 神奈川) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和44年(1969).5.7〔ボンドを吸引し父親刺す〕
 ボンドを吸引して陶酔状態になった無職少年L(17歳)は、父親に金をせびって断られたのに激こうして所持していた切出しナイフで逃げる父親の背後から10日間の傷害を与えた。(44.5.7 長野) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和44年(1969).5.7〔ボンド吸引し窃盗〕
 高校3年生S(17歳)を中心とする16人のボンド乱用の非行集団は、ボンドを吸引しては夜間グループではいかいし、万引や車上ねらいなど検挙されるまで73件、43万円余の窃盗を重ねていた。(44.5.7岡山) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和44年(1969).5.15〔ボンドを吸引しケンカ〕
 茨城県稲敷郡の高校5年生K等4人(いずれも17歳、高校生)は、プラボンドを乱用していたが、たまたま附近で野球の応援を練習中の工員5人に「うるさい、やめろ」といんねんをつけ、双方なぐりあいの喧嘩の末、まけた乱用少年側が応援を集めて工員の寮に押しかけたが、寮側が応じなかったため、大事件に至らなかつた。(44.5.15茨城) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和44年(1969).5.26〔シンナー乱用でレイプ未遂〕
 徳島県板野郡の有職少年G(17歳)は、シンナー乱用の状況を描写した漫画本にヒントを得て、帰宅途中の女性を追尾し、シンナー約200ccを浸したタオルで鼻、口を塞ぎ姦淫しようとしたが、抵抗されて未遂に終わった。(44.5.26徳島) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和44年(1969).5.26〔ボンドを吸引しレイプ未遂〕
 ボンドを吸引した高校2年生5人は、女性に乱暴することを相談し、通りかかつたひとり歩きの女性を襲ったが、たまたま乗用車が通りかかつたため、未遂に終わった。(44.5.26岡山) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和44年(1969).5.〔シンナー吸引し窃盗〕
 無職少年R(18歳)等30人は、シンナー、有機溶剤接着剤の乱用によって形成された非行グループであるが、1月から5月までの間、判明しただけでもも144本のセメダインを窃取し、グループ員にわけて乱用していた。少年たちは、このほか傷害、恐喝、窃盗など30余件を犯していた。(44.5警視庁) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和44年(1969).6.6〔ボンド吸引し放火〕
 福岡県無職少年V(16歳)は、実兄とともに1年位前からボンドを乱用していたが、発狂し就寝中の実母に暴行を加えたうえ、台所障子にマッチで放火しようとして警察官に制止され未遂に終わった。(44.6.6福岡) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和44年(1969).7.14〔シンナー乱用でレイプ未遂〕
 旭川市の高校2年生F(17歳)等2人は、2時限目の授業が終わると「街へ出て強盗でもやるべえ」と相談して学校をぬけ出し、堤防上でボンドを吸引し、陶酔状態になり、同所を通りかかつた女性を姦淫しようとしたが未遂に終わった。(44.7.14北海道) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和44年(1969).7.29〔祭典用木箱の中で3人の少年が集団死亡した事案〕
 歌志内市の無職少年A等5人(16歳2人、17歳1人)は、「仕事を探してくる」「遊びに行ってくる」等といって家を出ておちあい、住友礦神社において、もと祭典用幟等を収納していた木箱(縦85・、横12.0・、深さ76・)の中に入りラッカーシンナーを乱用しているうちに中毒死した。(44.7.29頃 北海道)
 (注)シンナー等による集団死亡事案としては42年6月11日広島県安芸郡でけい留中の漁船船室内で4人の少年が死亡した例があり、これに次ぐものである。 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和44年(1969).8.12〔ボンド吸引し警察官に抵抗〕
 ゴム加工用接着剤を乱用しているのを兄に叱かられた有職少年M(17歳)は、手製のあいくちを持ち出し「勝負してやる」等と襲いかかり、かけつけた警察官に対しても、あいくちを振りかざして抵抗した。(44.8.12兵庫) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和44年(1969).11.27〔シンナー乱用で自動車事故死〕
 栃木県都賀郡の有職少年C等5人(男5人、女2人)は自動車内でラッカーシンナーを乱用し、うち1人が無免許でジグザグ運転をしていたが、白バイに発見され停止を命じられたが、操作を誤って路傍の民家の庭石に衝突し2人死亡、3人重傷の事故をおこした。(実況見分当時、後部座席に500cc入りラッカーシンナー容器(残量250cc)と、少量のシンナー液の入っているビニール袋が発見された。)(44.11.27 栃木) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和45年(1970).1.〔アパートを借りて不純異性交遊、シンナー遊びをくり返していた少女〕
 岡山県下で働いていた16歳の少女が、素行不良という理由で勤め先をやめさせられ無収入となったので過去に肉体関係のあつた男(40歳)から肉体関係の代償として10万円の金を得て家出し、アパートを借りた後不良グループ員(男3名女1名)を連日同アパートによせて不純異性交遊、シンナー遊びなどの非行をくり返していた。(1月石川) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和45年(1970).3.9〔ボンド乱用し交通事故〕
 自動車運転手をしている少年(19歳)が3月9日午後6時ころ、ブラボンド1個を吸引したうえで自動車を走らせ、津市内で接触事故を起し、被害者から警察への同道を求められるや胸ぐらをつかんでしめあげる等の暴行を加え、さらに警察官派出所に至るや、事情聴取にあたった巡査の胸ぐらをつかんで押しつける等の暴行を加えた。(45.3.9三重検挙) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和45年(1970).3.29〔ボンド乱用し交通事故〕
 家具店店員をしている少年(18歳)が3月29日午後8時30分ころ、旭川市内の路上に乗用車を駐車させ、玩具店からプラボンド2本を購入して友人と2人で車内において吸引し、意識もうろうの状態で時速70キロで飛ばしたため、対向してきたハイヤー横部に衝突して70,000円相当の物損を与えた(45.3.29旭川検挙) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和45年(1970).4.8〔中学生ら24人シンナー遊びで検挙〕
 大阪府で中学生ら24人シンナー遊びで検挙。


昭和45年(1970).4.9〔ボンド乱用し強姦事件〕
 コックをしている少年(16歳)が、4月9日午後零時ころ、駅待合室に友人を侍っていた少女(15歳)に対し「いうことをきかないとなにをするかわからんぞ」とおどかして自室に連れ込み、少女にボンドを吸引させて意識もうろうにさせ、強姦した。(45.4.9神奈川検挙) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和45年(1970).6.8〔シンナー幻覚で少年転落重体〕
 大阪府でシンナー幻覚で少年転落重体。


昭和45年(1970).6.19〔セメダイン乱用し傷害事件〕
 大工見習をしているC少年(19歳)が、セメダインコンタクト2本を購入し、目宅において吸引しているうち、中学時代に柔道練習で厳しい指導をした教師に対して報復することを決意し、大工用ノミを所持して中学校に至り、6月19日午後4時50分ころ、中学校表玄関に教師(31歳)を呼び出し「仕返しにきた」と申しざま、いきなり大工ノミで腹部を突き刺して全治2週間の傷害を与えた。(45.6.19栃木検挙) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和45年(1970).6.19〔セメダイン乱用し強姦致傷事件〕
 コック見習をしているA少年(18歳)が、成人(20歳)と婦女を誘惑して姦淫することを共謀し、6月18日午後10時30分頃、山形市内を通行中の女子大生(21歳)を言葉巧みに寮内の自室に誘い入れ、「ボンド遊びをしよう」と申し向け、無理に押しつけてセメダインコンタクトを吸引させ、意識もうろうとなったのに乗じて輪姦したほか暴行を加え全治1週間の傷害を与えた。(45.6.19山形検挙) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和45年(1970).8.〔ボンド乱用し恐喝事件〕
 中学3年生(15歳)が、ボンド遊びを覚えて常習化し、ボンド購入代金に因つたことから8月15日午前10時頃、北九州市内の路上で小学生(10歳)を脅して現金300円を喝取したほか、2件の恐喝をした。(45.8.福岡検挙) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和45年(1970).8.1〔ボンド乱用し傷害事件〕
 小学校校舎内でボンドを乱用していた少年2人(18、16歳)と成人1人(22歳)の5人が、8月21日午後5時40分ころボンドがなくたつたため同じ工員(22歳)に対し「おれたちではヤバくて買えないから、お前がボンドを買ってこい」と申し向け、断られるや、なぐるけるの暴行を加えて10日間の傷害を与えた。(45.8.1神奈川検挙) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和45年(1970).9.26〔ボンド乱用し強姦致傷事件〕
 テレビや週刊誌の性的描写に刺戟を受けた少年(15歳)が、近所の未亡人を姦淫しようと企て、ボンド2本を吸引したうえで、9月26日午後3時頃同女方6畳間に侵入し、幼児に添寝していた同女を押えつけて顔面を殴打する等の暴行を加え、全治3日間の傷害を与えた。(45.9.26福岡検挙) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和45年(1970).9.〔ボンド乱用し窃盗事件〕
 少年3人(17歳)が、ボンド乱用の常習化から購入代金に因り、8月から9月にかけて、玉野市内の商店からセメダインコンタクト7個700円相当を盗んで吸引した。(45.9岡山検挙) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和45年(1970).10.9〔ボンド乱用し尊属殺人未遂ならびに公務執行妨害事件〕
 中学2年生当時からシンナー遊びを覚え、その後常習者となり精神病院に入ったことのある少年(16歳)が、9月20日午後11時ころ、自宅で接着剤プラボンドを吸引しているところを父親に発見され、再入院させると注意されたことに逆上し「皆殺しにしてやる」と刀渡り75センチのナイフを振りかざして襲いかかり、さらに急を聞いてかけつけた警察官に対し、木片等を投げつけたうえナイフで突きかかり、けん銃の威嚇射撃によって制圧逮捕された。(45.10.9京都検挙) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和46年(1971).1.〔高校生ら62人の乱交グループ〕
 オートバイ愛好者で結成した高校生30人からなる交通事故互助会に地域の不良グループが介入し、主導権を握つたことから、急速に非行集団に転落し、ゴーゴー大会を開いて仲間の拡大をはかり、少年62人がアパ一トなどでシンナー等を乱用しては不純異性交遊を反復し、性病患者が出たり中絶手術を行なうなど乱脈な生活に耽溺していた。(長野1〜2月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和46年(1971).1.〔シンナー等乱用、たかり不良少年グループ68人を補導〕
 西武線沿線のシンナー等乱用、たかり不良少年グループ68人を補導(野方) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和46年(1971).2.〔中学生20人が家庭をたまり場に乱交パーティ〕
 中学生男女20人の非行少年グループが相互の家庭をたまり場にゴーゴーパ一ティを開き、ウィスキーを飲んだり、シンナーを乱用してざこ寝し乱交を行なつていた。(北海道2月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和46年(1971).3.〔フーテン少年千枚通で重傷を負わす〕
 フーテン少年、ロックフェステバルでシンナーのことからけんか、千枚通で重傷を負わす(丸の内) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和46年(1971).4.2〔18歳がシンナー吸って同僚殴り殺す〕
 静岡県裾野市の自動車工場寮で、工員(18)が同僚(18)を殴り殺した。高校を卒業してこの日に入社したばかり。新入社員4人でシンナーを吸っていて、ケンカとなったもの。


昭和46年(1971).4.9〔20歳母親が睡眠薬中毒の幻覚でわが子殴り重体〕※参考
 東京都新宿区の自宅で、主婦(20)が睡眠薬遊びをやめないと離婚すると夫に言われて長女(1)の頭を殴って首を絞めて重体として、どこかでぶつけたらしいと救急車を呼んだ。


昭和46年(1971).6.〔接着剤吸引中意識もうろうのため川に落ちて死亡した中学生〕
 中学生の男子が、学校で同級生の友人と多摩川の堤防で接着剤を乱用することを約束して別れたが、当日の午後6時ごろ、それぞれ自転車で指定場所で落ちあい、近くの文房具店で接着剤を買つて堤防に行き、川の淵から約1メートルほど離れたところに腰を降ろしビニール袋に接着剤を入れて吸引しはじめた。そのうち友人の方は意識がもうろうとして一緒に乱用している少年のことを忘れるほどになったが、約1時間後、友人が意識をとり戻し、側にいたはずの少年がいないのに気づき付近を深したが発見できなかったので少年の父親に連絡、父親が警察に届出て捜索した結果、現場から40メートルほど下流のところで溺死していたのを発見したもので、少年は接着剤を吸引中、意識がもうろうとして誤つて川に転落したものと思われる。(東京6月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和46年(1971).7.21〔三宅島でボンド乱用、けんか、盗み等729人を補導〕
 三宅島に少年第一課員を派遣、初の島部補導、(7.21〜1か月)ボンド乱用、けんか、盗み等729人を補導 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和46年(1971).7.〔高校生50人等による乱用とこれに関する集団非行〕
 高校生50人(男子43人、女子7人)と有職少年3人(男子1人、女子2人)は、高校の近くで下宿している少年の部屋をたまり場として接着剤乱用、不純異性交遊、飲酒、喫煙、窃盗、家出などの非行をくり返していたもので、中には登校途中下宿先に立寄り、接着剤を吸引してから何くわぬ顔で登校していた少年も数人いた。(新潟7月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和46年(1971).7.〔シンナー接着剤等乱用少年、小学生にもひろがる〕
 シンナー接着剤等乱用少年、小学生にもひろがる。 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和46年(1971).9.10〔高1ら12人が接着剤遊び〕
 東京都北区赤羽の、1時間2百円プライバシー完備の「レンタ・ルーム」で高校1年生12人が接着剤を吸って捕まった。


昭和46年(1971).9.〔中、高校生等5人組がシンナーを吸引して中学生を輪姦した事件〕
 過去に窃盗、家出、喫煙、シンナー乱用等の非行歴を有する少年らが、本件犯付当日も午後3時ごろから友人宅においてシンナーを吸引したあげく、近くの顔見知りの中学3年の女子を部屋に誘い込み、出入口に施錠し、泣きさけぶ同女の反抗を抑圧して衣服をはぎとり全裸にしたうえ、交互にかんいんした。(鹿児島9月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和46年(1971).9.〔留守家庭をたまり場として乱用していた中学生グループ〕
 中学生9人(うち女1人)と無職少年2人は、少年らの留守家庭をたまり場に、帰校途中もしくは怠学して市内書店から買ってきた接着剤の乱用にふけっていた。(北海道9月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和46年(1971).9.〔接着剤乱用少年の集団家出〕
 兵庫県下の中学生7人は、学校教師から接着剤乱用のことで調査され、家に連絡されることをおそれ、7人が相談のうえ家出し、奈良、大阪方面をはいかいしたのち西宮市に帰り市内の公園で寝ていたところを発見された。(兵庫9月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和46年(1971).10.6〔シンナー遊びの高校生死ぬ〕
 大阪府でシンナー遊びの高校生死ぬ。


昭和46年(1971).10.〔幻覚症状になつた有職少年が一緒に吸引していた高校生を傷害のうえ死に至らしめた事件〕
 工員の少年と高校2年の男子2人は、中学時代の同級生であるところから平素から一緒に接着剤を乱用していたが、本件犯行当日も午後7時ごろ屋外である宅地分譲地内で2人で接着剤を吸引中、2人とも酩酊し、興奮状態となつたが、特に有職少年は幻覚症状がひどく高校生に対し「お前の顔は真黒だ」と言つたことから取つ組み合いのけんかとなり、有職少年が倒れた高校生を足蹴りするなどして頭がい底骨折、脳内出血などの傷害を与え死亡に至らしめた。(千葉10月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和46年(1971).10.〔八丈島における小学生の乱用死〕
 八丈島に転居して間もない(6か月)小学6年の女子が、父親が釣道具修理用として別棟の納屋においてあつた接着剤を持ち出し、自宅から100メートル離れたところにあるパンガローの空地で接着剤を入れたビニール袋を頭からかぶり吸引中、窒息死した。(東京10月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和46年(1971).10.〔2年前から乱用していた女子高校生の乱用死〕
 高校3年生の女子が、自宅の勉強部屋で午前6時ごろ、ふだん着のまますわつた姿勢で頭からビニール袋をかぶり死亡しているのを、前夜同部屋で就寝した小学5年生の妹が発見したが、同部屋の整理ダンスの上から使用済の接着剤の容器が発見され、また、交友関係等の調査から死亡者は約2年前から接着剤を乱用していたことが判明したことから接着剤乱用による中毒死と認められた。(香川10月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和46年(1971).11.〔青少年非行グループ83人を補導〕
 極東組員のつくった調布市内の青少年非行グループ83人を補導。シンナーあそびにふけり、金がなくなると自動車盗、万引強盗をはたらく(玉川) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和47年(1972).1.7〔シンナー遊びの高校生、切腹で死ぬ〕
 長野県でシンナー遊びの高校生、切腹で死ぬ。


昭和47年(1972).1.〔シンナーで昏酔させた強盗強姦事件〕
 無職(15歳)H少年は、中学当時シンナー遊びで知り合ったK少年(14歳)と家出中に、通行中のA女(20歳)を認めるや劣情を催し、シンナーを浸した脱脂綿を口鼻に押しつけて昏酔させて姦淫したうえ所持金品を奪った。(福岡1月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和47年(1972).2.〔ボンド乱用グループを広め、その資金ぐりに非行〕
 無職少年(17歳)O少年ら4人は、ボンド遊びに興じ、これら少年と交際を深めた他の少年5人もその影響を受け、集団で乱用をくり返すようになり、資金に窮して強窃盗など21件におよぶ非行を重ねた。(福島2月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和47年(1972).3.〔シンナー等の乱用による集団窃盗〕
 高校1年生(15歳)K少年ら43人は、シンナー等有機溶剤乱用を通じてグループを形成し、シンナーボンド遊びをくり返しているうちにボンド代やボーリング代の遊興費にあてるため窃盗など195件におよぶ非行を重ねた。(兵庫3月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和47年(1972).4.〔接着剤を乱用して強姦未遂〕
 中学3年生(14歳)N少年ら3人は、映画館のボイラースチーム管を保護するために、設けた家屋の中をたまり場にして、ボンドを吸入後、通行中のキャバレーホステス(24歳)を追尾して同人のアパート内で姦淫しようとしたが騒かれて未遂に終った。(秋田4月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和47年(1972).4.〔誕生会でシンナー乱用中、別グループに輪姦された女子高校生〕
 高校3年生(18歳)Y少女ら3人は、誕生会と称して市内のモーテルの一室を借りてシンナーを乱用中、自動車で乗りつけた大学生ら9人が加わり、Y少女は別室にかつぎ込まれて輪姦された。(愛知4月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和47年(1972).5.〔乱用高校生グループの集団暴行〕
 高校3年生ら8人は、河原においてシンナーを乱用中、意識が混乱し、そこにやってきた他の2少年をとり囲み暴行を加えた。このため殴られた少年等は仕返しを計画、仲間に応援を求めて押しかけ乱斗となった。(埼玉5月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和47年(1972).5.〔警視庁、日本塗料工業会等15団体に対し協力要請
 「薬物乱用防止について」教育長、日本塗料工業会等15団体に対し、防犯部長名で協力要請 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和47年(1972).5.〔覚醒剤の資金稼ぎに空巣の少年グループ〕
 暴力団にすすめられた覚醒剤に毒され、その資金稼ぎに空巣を働いていた元極東組露天商(23) 少年グループを検挙、補導 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和47年(1972).6.〔シンナー等乱用少年1,175人を補導〕
 シンナー等乱用少年補導月間実施、1,175人を補導・・…・低年齢層の乱用目立つ 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和47年(1972).6.〔警視庁18グループ1,234人を解体補導〕
 第2回指定地区補導活動18グループ1,234人を解体補導オートバイ盗、デパート万引等の伝言板グループ(東調布)、女高生を中心とした暴力事件(北柳グループ)(千住)、オートバイ暴走、薬物乱用グループの恐かつ(死神グループ)等を摘発、地域住民にアピール 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和47年(1972).7.3〔中2女子が接着剤遊び叱られ自殺〕
 東京都で、中学2年生女子(13)が踏切に飛び込んで列車自殺した。接着剤遊びを母親に叱られたため。


昭和47年(1972).8.1〔シンナー規制法施行〕
 毒物および劇物取締法の一部を改正する法律(シンナー規制法)8月1日から施行さる
トルエン、酷酸、エチル、メタノールを含んだシンナー接着剤を吸入、摂取したり、事情を知って販売、授与するを規制 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和47年(1972).8.〔シンナー乱用常習者による強姦致傷事件〕
 無職(19歳)K少年は、ボーリング場の便所内でシンナーを吸入中、気が大きくなり女子便所から出てきた女性(22歳)を姦淫せんと暴行を加えたが、同女の強い抵抗によって目的をとげなかったが、K少年はこれまでにシンナー乱用で10数回補導されていた。(岩手8月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和47年(1972).8.〔乱用を注意した中学校長に対する暴行〕
 中学校3年生ら4人は、シンナーを乱用していたため警察で補導されたが、少年らは、かって学校内で乱用中のところを発見され校長に注意を受けたことがあり、この事実を警察へ通報した校長が憎いと仕返しを計画し、校長室へ押しかけ殴るけるの暴行を加えた。(福岡8月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和47年(1972).8.〔警告を無視して接着剤を乱売した玩具商の逮捕〕
 少年たちに接着剤を乱売し、警察の再三の警告にも「売って悪いという法律はない」、「営業妨害だ」、「意地でも売ってやる」などとうそぶき乱売をやめなかった玩具商が、法規制後も平然として乱売行為を続けたため、シンナー規制法適用第1号として逮捕された。(東京8月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和47年(1972).8.〔警視庁、三宅、八丈、新島809人を補導〕
 三宅、八丈、新島の夏季島部補導成果あがる。
 飲酒、喫煙、シンナー等乱用、盗み、けんか等809人を補導、昨年の2.5倍の成果あがる。地域住民にアピール(少一、二) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和47年(1972).9.〔自動車運転中シンナー吸入による強盗致傷〕
 工員(18歳)S少年ら2人は、乗用車でドライブ中ボンドをビニール袋に入れて吸入、たまたま追越しをした車両の運転手に暴行を加えたほか、同人の車両備え付けのラジオパックを強取した。(岩手9月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和47年(1972).9.〔犯行度胸づけに接着剤を吸入して窃盗を重ねた3少年〕
 農業手伝い(19歳)S少年ら3人は、自動車を使用して数県にわたって、車上狙いを重ねていたが、その犯行に際して度胸をつけるため、接着剤を吸入していたもので40件におよぶ窃盗を重ねていた。(秋田9月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和47年(1972).9.〔高校生の男女44人が下宿やアパートで酒を飲んだり、シンナーを乱用しながら乱交〕
 性犯罪そのものは減少傾向にあるが、犯罪にまでは至らないぐ犯行為及び不良行為段階の性の逸脱行動は悪質なものが多く、しかも中学生のような低年齢少年にまで及んでいる。昭和47年9月に愛知県で高校生の男女44人が下宿やアパートで酒を飲んだり、シンナーを乱用しながら乱交を行なっていた事例があるが、同年中にこのような特異なケース84件が警察庁に報告されている。
 ポルノブームに象徴される性解放の気運が少年の意識にも影響し、このような性の逸脱行動を助長しているといえよう。「警察白書」昭和48年引用。


昭和47年(1972).11.〔乱用常習者による不法監禁等〕
 有職少年ら4人(うち成人2人)は、路上に駐車し、車内で18リットル入り缶のトルエンを吸入しているうちに意識が混乱し、付近にいた女性を強引に車内に押し込んで逃走中、交差点において交通事故を起し、被害女性を死亡させた。(千葉11月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和47年(1972).12.6〔18歳が接着剤吸ってタクシー運転手刺殺〕
 青森県青森市で、大工見習い(18)がタクシー運転手(38)を刺殺。少年2人、少女2人でモーテルで接着剤遊びをして深夜3時にタクシーで帰宅しようとしたが、酩酊状態でケンカして小刀で刺したもの。


昭和47年(1972).12.〔1,000人以上の少年に接着剤を乱売した悪質玩具商の事犯〕
 以前から接着剤を少年たちに販売し、警察から何回も警告を受けていた札つきの玩具商が、法規制後接着剤の入手がいっそう困難になったことから乱売量をふやそうと弟の玩具卸商と共謀して乱売を重ね、少年たちには「警察がうるさいからプラモデルも買ってくれ」と申し向けるなど擬装販売をし、さらに乱用少年の弱味につけこんで単価50円の接着剤を昼間は100円、夜間は200円で売るなど検挙されるまでに1,000人以上の少年らに1万余個の接着剤を乱売し莫人な利益をあげていた。(福岡12月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和47年(1972).12.〔19歳の少女シンナー中毒死〕
 無職19歳の少女、ラッカーシンナーをビニール袋に入れ、押入れで吸入、中毒死す(八王子)
 本年中のシンナーを接着剤による中毒死は少年4人、成人2人、計6名をかぞえる 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和47年(1972)..〔シンナー等の乱用 「警察白書」昭和48年引用〕
 昭和37年頃に最も激しかった睡眠薬乱用に代わり、昭和39年頃から始まったシンナーやボンドの乱用は、昭和42年に広島県で一挙に5人の少年が乱用死して以来大きな社会問題に発展した。図4−18に示すようにシンナー等の乱用は毎年うなぎ昇りに増加し、昭和46年には乱用によって補導された少年は4万 9,587人にも達し、これを乱用して婦女暴行などの悪質な非行を行なう事件も発生した。
 また、シンナー等の乱用による死者は、シンナーによる自殺を含めて、図4−19に示すように昭和43年以降急激に増加し、昭和46年までの4年間毎年100人を越えた。
 シンナーやボンドは一般の文房具店、雑貨店等で容易に購入できるため小学生や中学生などの低年齢の少年までもこれを乱用し、心身がむしばまれている状況がみられたため、警察は乱用行為と乱用を知っての販売行為に対し法律による規制を行なうことを強く主張してきたが、昭和47年8月1日からいわゆるシンナー規制法(毒物及び劇物取締法等の一部を改正する法律)により、これらの行為(注)が罰則をもって禁止された。
 法律による規制と取締りの効果は顕著にあらわれて、図4−18、19のとおり、乱用少年補導数、死者数のいずれも昭和47年には減少している。
 表4−5は、法律施行後の5か月について前年同月と比較してシンナー等の乱用少年の補導状況をみたものである。  なお、法律の規制によりシンナー等の乱用は減少したが、規制を受けない有機溶剤の原体であるトルエン、ニス等の乱用が増加しつつあるとともに、覚せい剤、マリファナ、LSD等の不正使用に移行する傾向も見受けられるので注意を要する。
(注) シンナー規制法では、酢酸エチル、トルエン又はメタノールを含有するシンナー(塗料の粘度を減少させるために使用される有機溶剤)と接着剤について、その乱用行為、乱用目的の所持及び乱用を知っての販売行為等を禁止している。「警察白書」昭和48年引用。


昭和48年(1973).1.〔母校の中学校からシンナーを窃取して乱用した2人組の少年〕
 シンナーの乱用経験がある有職少年(16歳)は、中学時代の友人である高校生(16歳)と共謀して、母校の中学校技術室に侵入し、シンナー約1.1リットルを窃取したうえビニール袋に入れて乱用していた。(静岡1月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和48年(1973).1.〔シンナーを乱用して通りがかりの婦女に強制わいせつ行為をした2人組少年〕
 高校生と有職少年の2名(いずれも18歳)は、自宅近くの公園でシンナーを乱用してその付近を俳御中、たまたま通りかかった女性(22歳)を認めるや欲情を催し、「お前パンスケだろう、つきあえ」と申し向けたが断られ、同女の腹部を手挙で数回殴打するなどの暴行を加えて付近の民家軒下に連れ込み、仰向けに押し倒して、接吻したり、陰部をもて遊ぶなどのわいせつ行為をした。(愛知1月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和48年(1973).2.20〔北大薬学部生が覚醒剤を暴力団に流す〕※参考
 北海道札幌市で、北海道大学薬学部3年生が覚醒剤の塩酸エフェドリンを暴力団に流して自首。ススキ野でアルバイトして知り合ったもの。


昭和48年(1973).2.〔家出有職少年による持凶器強盗〕
 家出していた有職少年(18歳)は、所持金が少なくなったところから強盗しようと計画し、度胸づけに文具店から2,000円で購入した接着剤を乱用したうえ、刺身包丁を携帯して薬局に侵入し、被害者に刺身包丁をつきつけて「金をだせ」と強迫して、現金約1万200円入り財布1個を強奪した。(香川2月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和48年(1973).3.〔集団万引等の非行をしていた接着剤乱用〕
 少年グループ補習塾に通う中学生らが、喫煙、飲酒等の不良行為を通じて61名に及ぶグループを形成し、空地、留守家庭等を利用して接着剤を乱用しては不純興性交遊等を重ねていたが、次第に非行化して、集団でスーパーマーケットから30回にわたって衣類等を万引していた。(京都3月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和48年(1973).3.〔マリファナの幻覚症状に酔って暴走したサーキット、グループ「ピラニア」〕
 サーキット、グループのリーダー格3名が、週刊誌特集記事をヒントに、大麻草を栽培地から盗み出し、手製のマリファナタバコを作ってグループ員に無償で配り、53名の少年が喫煙によって幻覚症状に酔い暴走ドライブをしたり、大麻パーティーや乱交パーティーをひらいていた。(神奈川3月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和48年(1973).5.〔からかった同僚を包丁で傷害したシンナー乱用少年〕
 露店商の手伝をしている少年(16歳)は、アパートにおいて同僚2人と一諸にシンナーを乱用中同僚の1人から「お前はまだ女を知らないだろう」とからかわれて憤慨し、やにわに同部屋流し場においてあった菜切り包丁を持ち出して、からかった同僚に切りつけて全治10日間の傷害を与えた。(静岡5月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和48年(1973).6.〔シンナー購入費欲しさに恐喝事件を敢行した乱用常習少年〕
 集団家出中の無職少年(2名)と高校生(1名)の3名は、シンナー乱用常習者であったが、所持金がなくなり、シンナー購入費欲しさに通行中の高校生3名から現金を恐喝した。(鹿児島6月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和48年(1973).6.〔有職少年による強姦未遂〕
 有職少年(16歳)は、自宅でシンナーを乱用したうえ、友人のアパートを訪ねたが、同友人宅に隣家の主婦(22歳)が1人で遊びに来ていたのをみて劣情を催し、強姦を企図し、友人宅の勝手場から菜切り包丁を持ち出して、同女を脅迫して強姦しようとしたが抵抗され未遂に終った。(山梨6月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和48年(1973).8.〔遊び仲間を傷害していたシンナー乱用常習少女3人組〕
 無職少女3人(いずれも19歳)は、シンナー乱用の常習者であるが、中学時代からシンナー乱用の仲間であったA子(無職17歳)の部屋を訪れ「ボンドを吸え、俺達のボンドが吸えないか」といんねんをつけ、スリッパ等で同女の頭部、顔面を殴打し、全治10日間の傷害を与えたほか、中学時代の遊び仲間のB子(バーホステス18歳)に対しても「友達づきあいが悪い」等の理由をつけ、煙草の火を押しつけ、あるいは髪を切る等の暴行、傷害を加えていた。(岩手8月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和48年(1973).8.〔ボンド乱用少年2人組による強姦致傷〕
 高校1年生の2人(いずれも15歳)の少年は、河川敷の草原でボンドを吸引中、小学児童の遊泳事故の防止のため巡視中の女性(41歳)を認めるや劣情を催し、同女を姦淫しようと共謀し、2人共同して被害者を押し倒して姦淫しようとしたが、同女の抵抗にあって目的を達しなかった。その際、暴行により同女に全治1週間の傷害を与えた。(徳島8月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和48年(1973).9.〔シンナー乱用に伴う無職少年の実父殺害〕
 少年(無職19歳)は、ボンド等乱用により精神病院入院歴のあるものであるが、平素から注意され強い不満の念を抱いている実父に当日も叱責されたことに憤慨し、同人の頭部、顔面等を電気アイロンで殴打し、更にアイロンのコードで首を締めて殺害し、更に死体にシンナーをかけ点火して逃走したが自然消火し放火未遂に終った。(青森9月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和48年(1973).12.7〔小6女子3人が学校嫌と薬飲んで傘差して飛び降り自殺〕
 茨城県鹿島郡の小学校で放課後、6年生女子(12)4人が「学校にいるのが嫌だから、飛び降りて死のう。飛び降りるときは傘を使おう」と相談し、1人が「そーれ」とかけ声を掛けながら開いたコウモリ傘を持って3階から飛び降り、腰骨骨折で2ヶ月のケガを負い、続けて2人が一本のコウモリ傘で相合い傘をしながら飛び降り脊椎損傷で重体となった。1人は怖じ気づいて飛び降りなかった。
 前日に眠れないと薬局で鎮痛剤を購入、この日の朝に1人10錠以上飲んで興奮状態だった。日頃から飲んでいたらしい。10人以上の同級生が見守るなかでの飛び降りだった。





昭和50年(1975).1.〔19歳がトルエン吸って交通事故〕
 19歳の無職少年は、トルエンを乱用して乗用車を運転中、運転を誤り、タンクローリーに衝突させ、同乗者3名に重軽傷を与えた。(1月、愛知) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和50年(1975).7.〔高校生7人がトルエン吸って集団レイプ〕
 高校生7名は、トルエンを吸引したうえ、中学時代の同級生に乱暴しようと相談し、甘言をもって同女を空屋2階に誘い込み、同女の手足を押えて暴行した。(7月、岡山) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和50年(1975).7.〔中、高校生127人が不純異性交遊〕
 中、高校生、無職少年127名は、市内のスナック等で知りあった異性と不純異性交遊を続けるうちにグループ化し、1人住いの少年のアパートを根城にして集団乱交を重ねていたほか、シンナー等乱用、窃盗等の非行を行っていた。(7月、M県) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和50年(1975).8.〔18歳がトルエン吸って交通事故死〕
 18歳の無職少年は、トルエンを吸入しながら普通乗用車を運転中、運転を誤ってコンクリート橋に衝突させ、自己は死亡、同乗者の友人4名には重軽傷を与えた。(8月、埼玉) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和50年(1975).9.〔中3ら3人が教師に暴行〕
 中学3年生3名は、校内でボンドを乱用して教師から注意されたが、これに反抗し8名の教師に対して手挙等で暴行を加え、うち2名の教師に2週間の傷害を与えた。(9月、兵庫) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和50年(1975).10.〔女子高校生4人がトルエン吸って売春〕
 女子高校生4名は、乱用するトルエン欲しさから、代金を体で支払うと約束し、トルエンを密売する成人男子らと関係し、1回につきトルエン1.8リットルと現金5,000円を受け取っていた。(10月、警視庁) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和50年(1975).10.〔高校生ら349人が不純異性交遊〕
 高校生と有職少年を主体とする25グループ349名の少年は、アパート、勉強部屋等をたまり場にして、交互に相手をかえるなどして乱交を重ねていたほか、窃盗、恐喝、シンナー乱用等の非行を行っていた。(10月、G県) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和50年(1975).5.〔玩具商が接着剤を乱用少年に販売〕
 妻名儀で玩具商を営む小学校教師夫妻は、乱用少年60名に対し、乱用に供されることを知りながらプラカラーセット(1組500円)の中から抜き出した接着剤を1本500円で販売していた。(5月、兵庫) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和50年(1975)..〔女子高生が家出して覚せい剤〕
 女子高校生(16)は、男友達と夜あそびしたことを母にしかられて家出し、友人宅を転々としているうちに暴力団員と知り合い覚せい剤を注射され同棲生活を続けていた。(愛媛) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


「警察白書」の昭和50年(1975)事例引用
 無職少年(17)は、シンナーを吸入しながら普通乗用車を運転して走行中、運転を誤って岸壁から海中に転落し、同乗していた男女3人の少年とともに死亡した(千葉)。


「警察白書」の昭和50年(1975)事例引用
 店員(19)は、勤めを休み自宅でシンナーを吸入していたが、タバコに火をつけようとしてマッチの火がシンナーガスに引火し、一面が火の海となり逃げ遅れて焼死した。一緒に乱用していた友人もやけどを負った(山梨)。


昭和51年(1976).1.〔18歳の運転手,中学生らにトルエンを密売〕
 遊ぶ金欲しさの18歳の運転手,中学生らにトルエンを密売,暴利を得る(蒲田)。 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和51年(1976).2.2〔中学生6人がシンナー乱用で焼死〕
 2月2日午後8時30分ごろ、男子中学生6人は空家で、かねてドラム缶洗浄会社から盗み出し、隠していたシンナーを吸引していたところ、うちA(14歳)の擦ったマッチの火がシンナーに引火して火災となり、逃げ遅れたAが死亡し他の少年も重傷を負って病院に収容された。そのうちB(15歳)は2日後に収容先で死亡した。(神奈川) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和51年(1976).3.〔トルエン乱用中の店員,アパート1棟を全焼〕
 トルエン乱用中の店員,タバコを吸おうとマッチをつけたところ,トルエンに引火,アパート1棟を全焼(代々木)。 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和51年(1976).4.1〔高校生ら4人がトルエン乱用死〕
 高校生2名及び有職少年2名は、学校や就業をきらって昭和50年12月30日に家出していたが、本年4月1日になって、廃校になった元中学校のプール更衣室に侵入し、内側から施錠して、トルエンを含んだ塗料を吸って死亡しているところを発見された。(茨城) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和51年(1976).4.〔トルエン乱用や万引などで中・高校生ら135人を補導〕
 トルエン乱用や万引などで中・高校生ら135人を補導,親は家出されるのが怖くて見て見ぬふり(町田)。 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和51年(1976).4.〔パチンコ店員,トルエンを少年に密売〕
 パチンコ店員,遊ぶ金欲しさに,店内でトルエンを少年に密売(城東)。 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和51年(1976).5.31〔中2ら2人がシンナー中毒死して2ヶ月後発見〕
 大阪府大阪市のマンション物置で、中学2年生(13)と中学3年生(14)の腐乱死体が発見された。3.31に行方不明になっていて、接着剤の空き缶5個とシンナーのビンあった。家の近くのマンションに侵入して中毒死したもの。


昭和51年(1976).5.〔暴力団員のペンキ塗装店主,トルエンを大量密売〕
 暴力団員のペンキ塗装店主,赤字補てんと組への上納資金をつくるため,暴走族少年やフーテンを使って,トルエンを大量密売(池袋)。 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和51年(1976).5.〔乱用防止のため悪臭シンナ一を開発〕
 塗料卸業者,乱用防止のため悪臭シンナ一を開発,反響を呼ぶ(浅草)。 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和51年(1976).5.〔塗装業者,トルエン密売〕
 塗装業者,トルエン密売の方が利益があると本業を休業,アパートを借り上げ,卜ルエンを大量貯蔵,暴力団に卸して暴利(新宿,防犯特捜隊)。 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和51年(1976).5.〔暴走族「アーリーキャッツ」リーダー,トルエンを密売〕
 暴走族「アーリーキャッツ」リーダー,ガンリン代を得るため,グループ員などにトルエンを密売(蒲田)。 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和51年(1976).6.〔トルエンの新宿密売組織〕
 トルエンの新宿密売組織摘発。暴力団員6人,1,000万円を荒かせぎ(浅草)。 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和51年(1976).6.〔トルエンを乱用し,自動車を運転した少年,電柱に激突〕
 トルエンを乱用し,自動車を運転した少年,電柱に激突,同乗の成人1名即死,4名重軽傷(小平)。 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和51年(1976).7.〔トルエンを乱用しながら自動車を運転していた暴走族5人を検挙〕
 トルエンを工場から盗みトルエンを乱用しながら自動車を運転していた暴走族5人を検挙補導(池袋)。 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和51年(1976).7.〔暴走族「マットスペシャル」リーダ5人盗みやトルエン乱用〕
 都内最大の動員力を有する暴走族「マットスペシャル」リーダ5人、無線盗聴機を自動車に備えつけ,警察無線を傍受,検問を逃れ,盗みやトルエン乱用を重ねる(杉並)。 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和51年(1976)8..〔少年にトルエン密売〕
 衣料問屋の店員甲(22歳)は、トルエンを販売して暴利を得ようと企て、昭和50年11月から51年8月までの間、使用目的を偽って薬品商から16リットル入りトルエン54缶を不法に買い受け、自動車部品販売業乙(26歳)、露店商手伝丙(22歳)、自動車セールスマン丁(21歳)を中間売人に仕立て、ウィスキービンや栄養剤のビンに小分けして、高校3年生A男(17歳)ら51人(うち少年39人)に密売していた。(茨城) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和51年(1976).8.〔トルエン密売13の塗料業者等を検挙〕
 石油ショック以来の経営不振をトルエン密売でまかなっていた13の塗料業者等を検挙(防犯特捜隊)。 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和51年(1976).8.〔暴力団が少年にトルエン密売〕
 暴力団松葉会加藤組幹部甲(45歳)は、トルエンを密売して暴利を得ようと企て、昭和51年3月から同年8月までの間に暴力団仲間から16リットル入りトルエン1缶を5,000円で買入れ、これを栄養剤のビンに小分けして、東京都内で自分が出しているやき鳥屋台において、暴走族の少年らに1本1,000〜1,500円で密売していた。(警視庁) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和51年(1976).11.24〔中学生、覚せい剤うちショックで入院〕
 京都府で中学生、覚せい剤うちショックで入院。


昭和51年(1976).11.〔高校生「非道連合」グループ158人を補導〕
 全都的に28支部をつくり,シンナー遊びをくり返していた高校生「非道連合」グループ158人を補導(小金井)。 警視庁「少年非行等の概況」引用。


「警察白書」の昭和51年(1976)事例引用
 シンナー等乱用常習少年をリーダーとする中学生18人のグループは、遊ぶ金やシンナー等の購入資金欲しさから、大阪をはじめとする5府県で、手当たり次第に車上ねらい、あき巣ねらい、学校荒らし、恐喝等70件にも上る犯行を重ねていた(大阪)。


昭和52年(1977).3.12〔17歳がシンナー中毒で人質事件〕
 東京都杉並区のマンションに、無職(17)が包丁を持ってやって来て窓ガラスを割り「出てこい」と叫んだ。返事がないと隣の部屋に押し入り男性(39)の胸を刺して1ヶ月の重傷を負わせ、さらに他の部屋に押し入り男性(48)の顔を切って10日の傷害を負わせて人質としたが、1時間ほどすると「どうもすいません」と言って部屋を出て、警察に捕まった。シンナー常習者でウイスキー1本を飲んで泥酔していた。


昭和52年(1977).3.12〔中1女子ら6人が売春〕
 東京都新宿区で高校2年生女子(16)2人、中学1、2年生女子4人の6人が売春で補導された。暴力団員と同棲している高校中退女子(17)の紹介で小遣銭欲しさから売春していたもので、暴力団員に覚醒剤を注射されていた。ほかに数十人の少女が売春仲間としていたと思われる。


昭和52年(1977)..〔シンナー等乱用少年についての警察の分析〕
 昭和52年にシンナー等を乱用して補導された少年(以下「シンナー等乱用少年という。)は3万2,578人で、前年に比べ4,468人(12.1%)減少した。第52図は過去10年間におけるシンナー等乱用少年の補導人員の推移をみたものであるが、昭和47年8月に毒物及び劇物取締法の一部が改正され、シンナー等の乱用行為と販売行為が規制されたために、昭和48年には大幅に減少したが、その後再び増加を続け、昭和50年以降3万人台の高い水準でおおむね横ぱい傾向にある。 警察庁「少年の補導及び保護の概況」昭和52年版引用。


昭和52年(1977)..〔男女高校生18人がシンナー吸って乱交パーティや万引き〕
 勉強部屋や下宿等をたまり場にして、シンナー乱用を重ねていた男女高校生ら18名のグループは、少年が持ち込んだポルノ雑誌を回し読みしているうち、セックスに対する異常な関心をもち、シンナーを乱用して乱交パーティにふけり、更には小遣い銭に窮しては、スーパーマーケットや商店等から衣類をはじめ、酒、ウイスキー等を万引きしていた。(青森) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和52年(1977)..〔17歳ら4人がシンナーを吸って死亡〕
 有職少年A(17)、同B(19)、工員C(20)、無職少年D(19)の4人は、自動車修理、工場敷地に慣いてあった廃車内に分いてシンナーを吸って死亡しているところを発見された。(宮城) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和52年(1977)..〔19歳ら5人がシンナーを吸って自動車事故死〕
 有職少年A(19)、工員B(20)、自営業C(20)、高校3年生D(19)、有職女子少年E(19)の5人は、シンナーを吸引した後、乗用車に分乗して帰宅途中、前記A、B、Cが乗車する自動車が運転を誤って転落し、A、Bが死亡、Cは重傷を負った。(福井) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和52年(1977)..〔暴力団員が中、高生にトルエン密売〕
 暴力団員が、トルエンが少年たちに高価で売れることに目をつけ、トルエンを密売して暴利を得ることを企て、7か月にわたり工務店等からトルエンを窃取しては、炭酸飲料水のビンやウイスキービン等に小分けして、乱用中、高校生等に密売、授与していた。(神奈川) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和52年(1977)..〔中、高生手先にトルエン密売〕
 競艇狂いの元自動車運転者が、ギャンブル資金欲しさからトルエンを密売して暴利を得ることを企て、16リットル入りトルエン13缶をトルエン販売業者から不法に買い受け、9か月にわたり炭酸飲料水のビンやウイスキービンに小分けし、手なづけた中、高校生を密売人として、乱用中、高校生等69人に密売、授与した。(埼玉) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


「警察白書」の昭和52年(1977)事例引用
 高校受験を失敗した女子少年(16)は、自宅近くの中華料理店に勤めたが、仕事がいやになって家出し、繁華街をはいかいするうち、暴力団員に誘惑されて肉体関係を強いられた上、覚せい剤をうたれては売春させられていた(警視庁)。


「警察白書」の昭和52年(1977)事例引用
 暴力団員が、覚せい剤の購入資金を得るため、スナックや街頭等において、高校2年生A(16)ほか7人の少女を言葉巧みに誘惑し、覚せい剤を施用させて肉体関係を結んだ後、暴力団仲間や会社役員らを相手に売春をさせていた(神奈川)。


昭和53年(1978).1.〔トルエン乱用常習の無職少年、乱用中誤って窒息死〕
 トルエン乱用常習の無職少年、乱用中誤って窒息死。(練馬) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和53年(1978).2.14〔中2ら7人が学校で覚醒剤乱用〕
 京都府宇治市の中学3年生(15)2人と2年生(14)5人の男女7人が、覚醒剤を乱用していて捕まった。先輩の無職(19)に密売所を紹介され、自宅や学校のトイレで注射器を使って打っていたもの。中流家庭の子弟ばかり。


昭和53年(1978).3.〔中学生中心の不良グループ19人を検挙〕
 盗みやシンナー遊び、不純異性交遊の前進基地としてアパートを借り、非行を犯していた中学生中心の不良グループ19人を検挙。(町田) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和53年(1978).3.〔トルエン乱用中の中学生3人、警備員を突きとばし死亡させる〕
 トルエン乱用中の中学生3人、乱用を発見された警備員を突きとばし死亡させる。(荏原) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和53年(1978).3.〔女子高校生、覚せい剤使用〕
 好奇心から中学生、暴力団の甘言から女子高校生、覚せい剤使用で補導。(牛込) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和53年(1978).4.〔16歳少女3人が覚醒剤打たれ売春〕
 暴力団準構成員(35歳)らのグループは、家に寄りつかずに遊技場等で遊んでいた少女3人(いずれも16歳)と、ゲームセンターで知りあった後、同少女らをモーテルに誘い、強制的に覚せい剤を注射の上肉体関係を結んだ。覚せい剤常用者となった同少女らは、52年9月から53年4月までの間、計6人に対しモーテル等で売春を行い、覚せい剤購入代金としていた。(京都) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和53年(1978).5.〔トルエン乱用の有職少年、転落し死亡〕
 トルエン乱用の有職少年、マンション屋上にあがり乱用中幻覚症状となり転落し死亡。(中野) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和53年(1978).6.〔「オートバイを盗んで乗りまわし、シンナー乱用や不純異性交遊、中学生とそのOB33人〕
 チャリンコ部隊ではあきたらず、オートバイを次々に盗んで乗りまわし、シンナー乱用や不純異性交遊などをしていた中学生とそのOB33人補導。(四谷) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和53年(1978).7.〔暴力団員7人、女子高校生らに覚せい剤を打ち売春をさせる〕
 暴力団員7人、スナッグなどをたまり場にしている女子高校生らに覚せい剤を打ち売春をさせる。 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和53年(1978).8.〔暴走族グループ「東京貴婦人会」のリーダー8人を、覚せい剤取締法違反、恐かつ、暴行で逮捕〕
 女性メンバーで組織した暴走族グループ「東京貴婦人会」のリーダー8人を、覚せい剤取締法違反、恐かつ、暴行などの疑いで逮捕。 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和53年(1978).9.23〔ゴムのりを吸い少年死ぬ〕
 和歌山県と香川県で、ゴムのりを吸い少年死ぬ。


昭和53年(1978).9.〔暴力団員、家出した女子中学生3人を手なづけ覚せい剤を注射〕
 暴力団員、「学校のテストがおもしろくない」と家出した女子中学生3人を手なづけ覚せい剤を注射。(小岩) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和53年(1978).9.〔毛糸や布のほつれをとめる接着剤の乱用が増加〕
 毛糸や布のほつれをとめる接着剤の乱用が増加。 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和53年(1978).10.8〔シンナー中毒で母に縛られた少女死ぬ〕
 神奈川県でシンナー中毒で母に縛られた少女死ぬ。


昭和53年(1978).10.〔シンナー倉庫荒しの土工少年ら5人を補導〕
 トルエンを乱用したさに、シンナー倉庫荒しの土工少年ら5人を補導。(西新井) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和53年(1978).10.〔トルエンなどを密売していた暴力団員28人を検挙〕
 新宿でトルエンなどを密売していた暴力団員28人を検挙。(四谷、武蔵野) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和53年(1978).11.〔少女の好奇心を利用し、覚せい剤を注射させていた暴力団員を検挙〕
 少女の好奇心を利用し、覚せい剤を注射させていた暴力団員を検挙。(世田谷) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和53年(1978)..〔中学生非行グループが不純異性交遊〕
 中学生の非行グループは、当初、盛り場はいかい、喫煙、深夜はいかい等の不良行為をくりかえしていたが、次弟に家出や外出か多くなり、A少年の家をたまり場にして、シンナー乱用にふけったり、みたらな性行為など不純異性交遊を重ねていた。(岐阜) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和53年(1978)..〔中学生非行グループが不純異性交遊〕
 中学生の非行グループは、当初、盛り場はいかい、喫煙、深夜はいかい等の不良行為をくりかえしていたが、次弟に家出や外出か多くなり、A少年の家をたまり場にして、シンナー乱用にふけったり、みたらな性行為など不純異性交遊を重ねていた。(岐阜) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和53年(1978)..〔暴走族が少年らを使ってトルエン密売〕
 暴走族のリーダーは化学薬品会社に勤める友人に車を洗うからといってトルエンをもらい仲間に密売していたが、その後化学薬品会社に臨時運転手として就職しトルエンなどの配達に従事することとなったから、運送途中トルエンを抜き取り、少年らを使って暴走族等に留売していた。(警視庁) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和53年(1978)..〔高1ら5人がシンナー乱用して爆発〕
 高校1年の少年5名はシンナー乱用の目的で空家に侵入しライターの火による明りの元で、ラッカーシンナー数本を開け、ビニール袋に入れて乱用中引火爆発し、同家屋及び隣家2棟を全半焼させた。(神奈川) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和53年(1978)..〔暴走族が少年らを使ってトルエン密売〕
 暴走族のリーダーは化学薬品会社に勤める友人に車を洗うからといってけトルエンをもらい仲間に密売していたが、その後化学薬品会社に臨時運転手として就職しトルエンなどの配達に従事することとなったから、運送途中トルエンを抜き取り、少年らを使って暴走族等に密売していた(警視庁) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和53年(1978)..〔暴力団が少年らを使ってトルエン密売〕
 元暴力団員の子供育成会副会長は雇い入れた保護観察中の少年ら6人に足止め策として、トルエンを授与吸入させるほか、他の少年ら延500人に対しトルエン16リットル缶21缶(計336リットル)をコーラービン、ビールビン、ドリンク剤ビン等に小分けして密売し、約250万円の利益を得ていた。(神奈川) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和53年(1978)..〔シンナー等乱用による死者の状況〕
 第62図は、過去10年間の少年のシンナー等乱用による死者の推移をみたものであるが、昭和52年には大幅に減少した死者も53年には総数で76人、前年に比べ32人(72.7%)増と大幅に増加した。 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和53年(1978)..〔高2女子2人がシンナー乱用して死亡〕
 高校2年の女子少年は、中学1年の弟に電話で、自宅に置いてあるシンナー缶(1.8リットル入)を友達のマンションまで持ってくるように呼び出し、これを吸って乱用中急性中毒により2人死亡した。(北海道) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和53年(1978)..〔暴力団が少年らに暴走族を結成させる〕
 山口組系暴力団組員は、組長ら幹部が覚せい剤事犯で逮捕され、組が壊減寸前となったことから、組を建て直す目的で不良少年、10数名を集めて暴走族を結成させ、同グループに覚せい剤を密売するとともに同グループを暴力団に組み入れようとした。(長野) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和54年(1979).1.21〔高2がシンナー乱用して女友達一家を殺傷〕
 定時制高校2年生(17歳)は、日頃から女友達の家に出入していたが、当日も同女宅に泊り、同女とともにシンナーを乱用していたところ、精神錯乱状態に陥り、「お前らは俺を殺そうとしている」などとわめきながら、台所から持ち出した刺身包丁で、次々に家人を刺し1名を死亡させ、4名に重傷を負わせた。(1月、広島) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和54年(1979).1.〔中学校番長グループ6人を、教師暴行、薬物乱用等で補導〕
 区立中学校番長グループ6人を、教師暴行、薬物乱用等で補導。(小平) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和54年(1979).2.12〔17歳女子が刑務所入るため通り魔殺人〕
 大阪府大阪市ミナミの地下街のトイレで、無職女子(17)が側の洋品店の女性店員(25)を殺害した。「誰でも殺せば刑務所に入ることができて家に帰らずにすむ」と刺身庖丁を買い、「女子トイレなら鏡に向かってじっと立っているので思いっ切り刺せる」と背中から刺したもの。
 母親は幼い頃に家出して、父親と兄と3人家族。中卒後に職を転々としてたびたび家出、2年前には覚醒剤乱用の前科がある。3ヶ月前に祖父が亡くなってからおかしな言動をするようになり、覚醒剤の影響があるものと見られている。


昭和54年(1979).2.〔暴力団準構成員らが不良少年グループにトルエン販売させていた事件〕
 暴力団準構成員らが、資金づくりに不良少年グループを手なづけ、トルエンを無登録販売させていた事件を検挙。(神田) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和54年(1979).2.〔中学校の番長グループらで結成した「昭島連合」30人補導〕
 市立の4中学校の番長グループらで結成した「昭島連合」30人のグループを窃盗、毒劇法違反で補導解体。(東大和) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和54年(1979).2.〔シンナー乱用による中学生の死亡事案〕
 シンナー乱用による中学生の死亡事案。(西新井) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和54年(1979).2.〔シンナー乱用、不純異性交遊を重ねていた少年34人を補導〕
 環境浄化モデル地区のたまり場で、シンナー乱用、不純異性交遊を重ねていた少年34人を補導解体。(王子) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和54年(1979).3.〔シンナー乱用による有職少年の急性中毒死事案〕
 シンナー乱用による有職少年の急性中毒死事案。(大森) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和54年(1979).3.〔女子中学生らに覚せい剤を施用していた元暴力団組員ら14人を検挙〕
 女子中学生らに覚せい剤を施用していた元暴力団組員ら14人を検挙。(中野) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和54年(1979).4.〔16歳3人らがシンナー中毒死〕
 中学時代の同級生である有、無職少年及び高校生の3少年(16〜17歳)は、シンナー吸入したさに倉庫に侵入してシンナーを窃取、有職少年の部屋で乱用中、3名とも急性中毒死した。(4月、北海道) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和54年(1979).4.〔中学生18人の非行集団を補導〕
 恐喝、窃盗、トルエン乱用等の非行を重ねていた市立中学生18人の非行集団を補導解体。(日野) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和54年(1979).5.〔女子高校生2人に覚せい剤を施用させていた暴力団組員5人を検挙〕
 女子高校生2人に覚せい剤を施用させていた暴力団組員5人を検挙。(東大和) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和54年(1979).5.〔暴力団組員が少年を配下に置く手段として、覚せい剤〕
 暴力団組員が少年を配下に置く手段として、覚せい剤を使用していた事件を検挙。(板橋) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和54年(1979).6.〔18歳らがシンナー盗んで密売〕
 暴力団組員は暴走族の少年(18歳)と共謀して印刷会社倉庫からトルエン18リットル入3缶を盗んだのをはじめ、印刷工場などから計270リットルのシンナー等を窃取、妻及び配下の少年9名を使って小分けして売りさばき、約500円の利益を得ていた。(6月、神奈川) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和54年(1979).6.〔中学生グループ16人を、窃盗、恐喝、薬物乱用等で補導〕
 区立中学生グループ16人を、窃盗、恐喝、薬物乱用等で補導解体。(小松川) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和54年(1979).7.3〔女高生ら7人、覚醒剤打たれ売春、保護〕
 愛知県で女高生ら7人、覚醒剤打たれ売春、保護。


昭和54年(1979).7.〔女子高生29人が暴力団員に覚醒剤〕
 暴力団員等の覚せい剤密売、乱用グループが街頭で知り合った女子高校生等29人に覚せい剤を打ち、クスリづけにして覚せい剤を餌に暴力団員や大工相手に売春させていたほか、女子高校生(16歳)を覚せい剤仲間に専属売春婦として34万円で売り渡していた。(7月、福岡) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和54年(1979).7.〔少年10人が不良グループを結成し、トルエン等の乱用〕
 ディスコで知り合った少年10人が不良グループを結成し、トルエン等の乱用をくり返していた事件を補導。(成城) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和54年(1979).7.〔中学校番長グループ43人を、教師暴行事件及び窃盗、毒劇法違反で補導〕
 区立中学校番長グループ43人を、教師暴行事件及び窃盗、毒劇法違反で補導。(小松川) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和54年(1979).8.〔女子高生が家出して覚醒剤乱用〕
 女子高校生(17歳)は学校嫌いから家出し、盛り場で知り合った暴力団員の情婦となり、覚せい剤を常用していたが、さらに同級生数人を誘って覚せい剤を打っていた。(8月、埼玉) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和54年(1979).9.〔18歳が覚醒剤乱用〕
 無職少年(18歳)は友人から「覚せい剤を注射すると体がスッキリする」と勧められて乱用を繰り返し、そのとりこになって交通事故死した兄の補償金を親に無断で銀行から引き出し(200万円)購入資金にあてていた。(9月、京都) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和54年(1979).10.〔中学生65人万引、シンナー乱用、自転車盗で補導〕
 地域の非行中学生65人を、インベーダーゲームの不正使用、万引、シンナー乱用、自転車盗で補導解体。(赤羽) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和54年(1979).11.〔高校生ら13人が覚醒剤乱用〕
 暴走族メンバー10名を含む有、無職及び高校生等13名の少年(16〜19歳)は出入りしていたパチンコ店で暴力団員と知り合い、好奇心から覚せい剤を注射し劃用を繰り返していた。うち1名の少女(有職、18歳)は日記に「覚せい剤がきれれかけると悪寒、吐き気をもよおし、そのたびに二度とうつまいと思ったが味が忘れられず手を出していた」と中毒なっていった状況を克明に記載していた。(11月、京都) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和54年(1979).11.〔シンナー乱用による無職少年の急性中毒死〕
 シンナー乱用による無職少年の急性中毒死事案。(東村山) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和54年(1979).11.〔女子中・高校生グループ12人を毒劇法違反で補導〕
 女子高校生をリーダーとする女子中・高校生グループ12人を毒劇法違反で補導。(王子) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和54年(1979).12.29〔15歳女子ニートがシンナー中毒錯乱で入水死ぬ〕
 大阪府羽曳野市で朝4時、編み物学校生女子(15)が訳の判らないことを云いながら家を飛び出し、200メートル離れた池に入った。追いかけた父親が連れ戻したが急性心不全で死亡。中3からシンナー中毒で2回補導されており、幻覚症状があるため7月から休学していた。会社員の長女。


昭和54年(1979).12.29〔中3がシンナー遊びで交際禁止され自殺〕
 大阪府大阪市で深夜1時過ぎ、中学3年生(15)がビル屋上から飛び降り自殺した。別の学校の中3女子(15)と交際していたが2人でシンナー遊びをして補導されたりしたため女子の両親に交際禁止され、「結婚できないなら死ぬ」と云っていた。ホステスの3男。


昭和54年(1979)..〔覚せい剤犯の数〕
 昭和54年中の少年による覚せい剤事犯の検挙状況は第43表のとおりで、検挙人員は1,663人と前年より240人(169%)増加した。学職別にみると有、無職少年が全体の89.5%を占めているが、中、高校生も140人(8.4%)を占めている。また、女子の総数に占める割合は34.3%となっており、中学生で男子を上回っているのが注目される。 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


「警察白書」の昭和54年(1979)事例引用
 暴力団員等の覚せい剤密売、乱用グループが、街頭で知り合った女子高校生等29人に覚せい剤を打ち、クスリづけにして、覚せい剤をえさに暴力団員や大工相手に売春させていたほか、そのうち女子高校生1人(16)を覚せい剤仲間に専属売春婦として34万円で売り渡していた(福岡)。


昭和55年(1980).2.〔中3が受験勉強のため覚せい剤乱用〕
 中学3年の少年は、高校受験を目ざして深夜まで勉強していたが、眼気覚ましに暴力団の内妻から覚せい剤を譲り受けて使用していた。家族の話では、少年は深夜までよく勉強」していたということであるが覚せい剤の使用については気付かなかった。(京都、2月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和55年(1980).2.〔小6ら女子2人が家出して覚せい剤乱用〕
 小学6年の女子少年(12歳)は、近所に住む中学3年のB子(15歳) に電話で「一緒に家出しよう」と誘われて2人で家出したが、以前、縁日で知り合った暴力団員に誘われて、神奈川、茨城県下のモーテル等を転々と泊り歩いている間に、覚せい剤を7回打たれ淫行されていた。(神奈川、2月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和55年(1980).3.〔16歳がシンナー吸って母子死傷〕
 寿司屋の店員である少年(16歳)は、自宅でシンナーを吸入した後、刃渡り20センチの文化包丁を持ち出して母子家庭に侵入、階下に就寝中の母親をメッタ刺しにして殺害し更に2階で就寝中の娘(18歳)の胸部、腹部を突き刺し瀕死の重傷を負わせた。(埼玉、3月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和55年(1980).4.〔上流家庭の女子高校生7人が売春〕
 女子高校生7名は、中、上流家庭の子女であるが小遺銭欲しさから友人相互に売春の相手客を紹介し合い、売春の相手客を学校近くまで呼び寄せ、校門付近から制服で学生カバンを持ったまま、相手客の自動車に乗ってホテルヘ行き売春していた。(石川、4月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和55年(1980).6.〔自転車商夫婦が少年に接着剤密売〕
 自転車商を営む夫婦は、昭和54年11月から昭和55年6月までの間、シンナー乱用少年らに対しトルエンを含有する接着剤を125回にわたり、合計13万5、100円(仕入価格3万5、900円)で販売して暴利を得ていたが、販売に際しては「今日は警察がまわってくるから捕まらないように気をつけな!夜10時を過ぎると警察がうるさいから来ないように」などと話して乱用を助長していた。(群馬、6月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和55年(1980).7.15〔中3ら2人がシンナー吸って学校で死亡〕
 大阪府茨木市の中学校で、中学3年生(14)2人が、2時間目から美術室の木製ロッカー内でシンナーを乱用中、酸欠となって2名とも窒息死した。翌日発見。


昭和55年(1980).9.〔女子中学生5人がシンナー乱用して売春〕
 シンナー乱用の女子中学生5名は、両親健在の中流家庭の子女であるが、夏場が過ぎて廃墟になっている「海の家」をたまり場にして男子中学生らとシンナーを乱用しながら不純異性交遊をくりかえし更にシンナー購入代金欲しさから旅館業者らを相手に売春していた。(千葉、9月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和55年(1980).6.29〔18歳がシンナー中毒で母親に殺害される〕
 無職少年(18歳)は、1年前からシンナー吸入を繰り返していたが、本年6月ごろから眼が見えなくなり、大小便をたれ流すなど廃人同様となったため、母親が添寝をして身体をさするなどの介抱につとめていたが、母親の「シンナーをやめるように」との再三の注意も聞き入れないため、わが子の将来を悲観した母親が文化包丁で殺害した。(6月、大阪) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


「警察白書」の昭和55年(1980)事例引用
 暴力団員(38)らは、組の資金を得るため、街頭で知り合った家出女子中学生ら8人を組事務所に連れ込み、逃げ出せないように覚せい剤を打って中毒にした上、覚せい剤をえさに暴力団員や工員らを相手に売春させていた(茨城)。


「警察白書」の昭和55年(1980)事例引用
 暴力団組長(32)ら3人は、家出女子中学生3人に覚せい剤を打って自ら淫行した上、他の暴力団員らを相手に売春させた後、スナック等に1人当たり前借金30万円で売り渡していた(福岡)。


昭和56年(1981).1.〔高3が覚せい剤密売〕
 高校3年生(19歳)は、1年前から友人に勧められて覚せい剤を乱用していたが、友人に紹介された覚せい剤の売人から「覚せい剤を買うお客を紹介してくれ」と頼まれたことから、売人の手先となって校内の武道場裏などを利用して覚せい剤乱用の経験のある同級生や下級生ら5人に対し密売していた。(福岡、1月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和56年(1981).3.24〔シンナー遊び叱られ、中学生自殺〕
 大阪府でシンナー遊び叱られ、中学生自殺。


昭和56年(1981).3.〔女子高生が家出し覚せい剤と売春〕
 女子高校生(17歳)は、学校嫌いから家出したが、ボーリング場で知り合った暴力団員に「栄養剤だ」と言われて覚せい剤を注射され、情交を結ぶうち「2時間がまんすれば3万円になる」と売春を勧められ、これに応じたのを契機に暴力団関係者のみを相手に売春を強制されていた。(静岡、3月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和56年(1981).4.〔中3と中2の兄弟がシンナー吸って放火〕
 中学3年(14歳)と2年(13歳)の兄弟は、シンナー常習の長兄の影響を受けて、小学5、6年頃からシンナーを乱用するようになり、深夜、家人が寝静まってから家を抜け出して空地等で吸入していたが、消防車が来たり、大人が騒ぐのが面白くて工場、住宅、倉庫等11件(被害総額831万円余)の放火をくり返していた。(1月〜4月埼玉) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和56年(1981).7.〔高1ら4人がシンナー吸って集団リンチ殺人〕
 高校1年の少年3名(15歳〜16歳)と高校中退無職少年2名はシンナー乱用グループであるが、仲間の自宅で接着剤を乱用中、1人(高1、16歳)が自慢話をしたことから口論となり、他の4人が共謀して頭部、腹部を手拳で殴打、膝げりする等のリンチを加え、死に至らしめた。(長野、7月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和56年(1981).7.〔暴力団少年が少女に覚せい剤〕
 暴力団が支配下に置いた少年らに、女子中、高校生らを次々にガールハントさせ、少女らに覚せい剤をすすめて肉体関係を結び、その弱みにつけ込んで同少女らに覚せい剤の仲間作りをさせるなど販路拡張をしていた。(警視庁、7月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和56年(1981).11.23〔母、覚醒剤に溺れる息子、刺殺〕
 三重県で母、覚醒剤に溺れる息子、刺殺。


昭和56年(1981).11.〔洋品雑貨店がシンナー密売〕
 公務執行妨害等前科3犯を有する洋品雑貨店経営者が、従業員を使ってシンナー乱用少年らに「ほつれ止めトップエキ」を無差別に販売していたが、環境浄化推進委員等の販売自粛要請を受けた従業員が、経営者に販売中止を進言したところ「お前は従業員だ、指示されたとおりどんどん売れ」と指示し、仕入価格1個300円の「ほつれ止めトップエキ」を500円から700円で5ヵ月の間に乱用少年ら52人に対し、約2,000個を販売し、純益66万円余を荒稼ぎしていた。(富山、11月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


「警察白書」の昭和56年(1981)事例引用
 女子高校生(17)は、学校嫌いから家出をしたが、ボーリング場で知り合った暴力団員に「栄養剤だ。」と言われて覚せい剤を注射され、情交を結ぶうち、「2時間我慢すれば3万円になる。」と売春を勧められ、次々と暴力団関係者を相手に売春を繰り返していた(大阪)。


昭和57年(1982).1.14〔中2少女、男友達に覚醒剤打たれ常習者に、補導〕
 大阪府で中2少女、男友達に覚醒剤打たれ常習者に、補導。


昭和57年(1982).1.30〔シンナー代わりにライターガス吸い中2少女死亡〕
 大阪府でシンナー代わりにライターガス吸い中2少女死亡。


昭和57年(1982).3.20〔排ガス遊びで少年ら4人死亡〕
 高知県で排ガス遊びで少年ら4人死亡。


昭和57年(1982).3.21〔ライターガス遊びで少年ら火傷〕
 岡山県でライターガス遊びで少年ら火傷。


昭和57年(1982).4.〔元暴走族リーダーが少年にトルエン密売〕
 元暴走族のリーダーらは、遊興費欲しさからトルエンの密売を計画し、暴力団構成員から約150リットルのトルエンを買い受け、これをドリンクビン等に小分けした上、1本当たり1,000円(コーラー1リットルビン入りは8,000円)で、暴走族グループの少年ら60人を対象に販売し、約100万円の不当な利益を得ていた。(栃木、4月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和57年(1982).5.14〔両親が14歳のわが娘に覚醒剤をうち売春させる〕
 愛知県で両親が14歳のわが娘に覚醒剤をうち売春させる。


昭和57年(1982).6.〔少女ら7人が覚せい剤のために売春〕
 少女ら7人は、ディスコに出入りしているうちにディスコで知り合った友人らから「覚せい剤を射つと頭がすっきりして気持ちが良くなるから射ってみないか」と勧められ仲間同士で使用したところ、これがきっかけとなり、次第に使用回数が増して常習化した。使用量が増したため覚せい剤に窮した少女らは、売人らに身体を許し、その対価として覚せい剤を手に入れて乱用にふけっていた。(警視庁、6月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和57年(1982).7.29〔高校生、自分で覚醒剤注射逮捕〕
 大阪府で高校生、自分で覚醒剤注射逮捕。


昭和57年(1982).7.30〔シンナー欲しさに中学校に侵入、火事おこす〕
 大阪府でシンナー欲しさに中学校に侵入、火事おこす。


昭和57年(1982).8.6〔教頭の父、息子の覚醒剤止められず自分も〕
 香川県で教頭の父、息子の覚醒剤止められず自分も。


昭和57年(1982).8.20〔シンナー遊びやめる約束破りリンチ受ける〕
 大阪府でシンナー遊びやめる約束破りリンチ受ける。


昭和57年(1982).9.4〔ライターガス吸い、中学生公園で死ぬ〕
 大阪府でライターガス吸い、中学生公園で死ぬ。


昭和57年(1982).9.21〔覚醒剤使用で5中学の生徒10人補導〕
 大阪府で覚醒剤使用で5中学の生徒10人補導。


昭和57年(1982).11.27〔暴力団員、17歳少女に覚醒剤うち売春させる〕
 大阪府で暴力団員、17歳少女に覚醒剤うち売春させる。


昭和57年(1982).12.〔小6女子が母親マネて覚せい剤乱用〕
 小学6年の少女(12才)は、実母が覚せい剤の中毒者であり同少女の前で日頃平然と覚せい剤を注射していたことからこれに興味を抱くこととなり、たまたま某女から譲り受けた覚せい剤を知り合いの女性から注射の方法を教えてもらい補導されるまでの間に3〜4回覚せい剤を自分で注射して楽しんでいた。(兵庫、12月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


「警察白書」の昭和57年(1982)事例引用
 中学3年生の女子(14)ら3人は、シンナー常習者であったが、先輩から、「シンナーより気持ちがよい。」と誘われ、覚せい剤を打ってもらったことから病み付きとなり、その後、暴力団員から情交の代償として覚ぜい剤を譲り受けるなどして、その乱用を繰り返していた(大阪)。


昭和58年(1983).1.30〔高2ら女子3人がシンナー遊びで死亡〕
 奈良県上牧町のガレージ内の乗用車で、高校2年生(17)ら女子3人がシンナー遊びで死亡。


昭和58年(1983).2.9〔女子中学生2人を含む少年10人覚醒剤回し打ち〕
 大阪府で女子中学生2人を含む少年10人覚醒剤回し打ち。


昭和58年(1983).3.9〔家出女子中学生ら4人、暴力団員宅で覚醒剤打つ〕
 長野県で家出女子中学生ら4人、暴力団員宅で覚醒剤打つ。


昭和58年(1983).3.〔中3女子が覚せい剤と売春〕
 女子中学3年生(15歳)は、ゲームセンターで遊んでいたところを建築会社事務員(26歳)に誘われ家出し、覚せい剤を注射されたうえ、売春させられていた。(北海道、3月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和58年(1983).3.〔中学2年2名に覚せい剤を注射し売春をさせたスナック経営者〕
 「若い女を客に紹介すれば客寄せになる」と少年に女性探しを依頼し、知り合った家出中の中学2年2名に友人宅で覚せい剤を注射し、「小遺いかせぎをしないか」と売春を持ちかけ、売春をさせたスナック経営者を児童福祉法で逮捕。(池上署) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和58年(1983).4.2〔家出3中学生に覚醒剤打ちワイセツ行為、19歳少年ら逮捕〕
 和歌山県で家出3中学生に覚醒剤打ちワイセツ行為、19歳少年ら逮捕。


昭和58年(1983).5.8〔ラブホテルで中2少女変死、覚醒剤打たれ、暴力団員逮捕〕
 北海道でラブホテルで中2少女変死、覚醒剤打たれ、暴力団員逮捕。


昭和58年(1983).5.16〔シンナー中毒、注意聞かぬ子を母が殺す〕
 大阪府でシンナー中毒、注意聞かぬ子を母が殺す。


昭和58年(1983).5.23〔恐喝未遂の小6と中1少女が覚醒剤中毒、打った組員逮捕〕
 大阪府で恐喝未遂の小6と中1少女が覚醒剤中毒、打った組員逮捕。


昭和58年(1983).5.24〔息子が覚醒剤、地域団体役員の父が自殺〕
 大阪府で息子が覚醒剤、地域団体役員の父が自殺。


昭和58年(1983).5.30〔家出女子高校生に覚醒剤打ち売春させた暴力団員逮捕〕
 和歌山県で家出女子高校生に覚醒剤打ち売春させた暴力団員逮捕。


昭和58年(1983).6.〔中3女子2人が家出し暴力団員に覚せい剤〕
 女子中学3年生2人は、家出して盛り場のゲームセンターで遊んでいたところ、暴力団員に誘惑され同暴力団員のアパートにおいて覚せい剤を注射されて性交された。同少女らは、これをきっかけに覚せい乱用に走り、それ以来、同暴力団員から覚せい剤を譲り受け、その代償として淫行するなどして補導されるまで数10回にわたり乱用を繰り返し、覚せい剤中毒に陥っていた。(愛知、6月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和58年(1983).7.5〔河川敷でシンナー遊び、少女川に落ち死ぬ〕
 大阪府で河川敷でシンナー遊び、少女川に落ち死ぬ。


昭和58年(1983).7.22〔覚醒剤中毒の少女殺される〕
 埼玉県で覚醒剤中毒の少女殺される。


昭和58年(1983).9.19〔町会議員が19歳の女性に覚醒剤打ち逮捕〕※参考
 徳島県で町会議員が19歳の女性に覚醒剤打ち逮捕。


昭和58年(1983).9.30〔無職男が女子中学生らに覚醒剤打ち逮捕〕
 大阪府で無職男が女子中学生らに覚醒剤打ち逮捕。


昭和58年(1983).9.〔暴力団が中、高生にシンナー密売〕
 暴力団幹部らは、組の資金を得るため、シンナー密売で暴利を稼ぐことを計画し、知り合いのペンキ職人から18リットル缶入りのシンナーを大量に買い受け、これをドリンクビンに小分けした上で輩下の組員やシンナー等乱用少年に、中、高校生ら約100名を対象にドリンクビン1本1、500円で販売させ、1千万円に上る不法な利益を得ていた。(千葉、9月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和58年(1983).11.〔17歳が大麻密売〕
 ハワイ留学中の17歳の専門学校生が一時帰国した際に大量の乾燥大麻を国内に持ち込み、都内の私立高校生に密売し、大麻取締法違反で逮捕。4人を補導。(品川署、保安二課) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和58年(1983).11.〔中学生を含む少年覚せい剤〕
 中学生を含む少年のつっぱりグループが覚せい剤にとりつかれ、買う金欲しさに強盗までして逮捕。(昭島署) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和59年(1984).1.〔中3の3人が職員室でシンナーパーティ〕
 市立中学校3年生3名は自分の学校の職員室に忍び込み,シンナーパーティを開き,さらに教師の机のひき出しから現金6万3,000円とテープレコーダー1台を盗み補導。(町田署) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和59年(1984).1.〔暴力団構成員によるトルエン密売〕
 新宿駅周辺における組織暴力団構成員によるトルエン密売事犯(末端価格5億円相当)で,法人1社,被疑者3-52名を検挙。(新宿署,保安第二課) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和59年(1984).2.〔中3女子が覚せい剤乱用〕
 スナックを経営する母親と二人暮しの中学3年の少女は、母親が不在である夜間、外出をしては覚せい剤を乱用している素行不良者らとつき合っているうちに好奇心から覚せい剤を注射して貫い、その後病み付きになり4か月後には1日に数回注射するようになっていた。(高知、2月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和59年(1984).4.〔中3女子ら9人が強盗〕
 家出中の少女(中学3年生)とロックンローラー仲間9人は,シンナー代などの遊ぶ金欲しさに強盗,盗み,ひったくりを重ね強盗で逮捕。(野方署) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和59年(1984).6.12〔看病疲れでイライラ、19歳の母、シンナー吸い幼児を殺す〕
 東京都で看病疲れでイライラ、19歳の母、シンナー吸い幼児を殺す。


昭和59年(1984).6.〔暴力団が中高生にトルエン密売〕
 暴力団幹部(34歳)ら5名は、組の資金を得るため、トルエン180リットルをドリンク瓶に小分けして、地元及び近隣市町村から買いにくる中、高校生、無職少年百名に対し1本2,500円から3,000円で密売し、1,000万円に及ぶ暴利を得ていた。(千葉、6月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和59年(1984).7.15〔18歳がシンナー吸って通り魔殺人〕
 群馬県伊勢崎市の路上で、昭和58年(1983).9.18に新聞配達少年(15)が通り魔に刺殺されたが、7.15に無職(18)が逮捕された。早朝5時に路上でシンナーを吸っており、少年が向かってくる幻覚に襲われ「やられる前にやってしまおう」と包丁で胸と背中を刺したもの。


昭和59年(1984).7.〔高2が制汗剤をシンナー代わりに吸って死亡〕
 女性のわき下の汗とにおいを抑えるスプレー式「制汗剤」をビニール袋の中に吹きつけ,シンナー代わりに吸っていた私立高校2年生が死亡。(碑文谷署) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和59年(1984).8.〔中3女子が家出して覚せい剤を注射される〕
 女子中学3年生(15歳)は、家出中に街で知り合った暴力団員にホテルに連れ込まれ淫行されたあと、暴力団員とモーテルを渡り歩き、その間覚せい剤を注射されたうえ、左手甲に三つ星の入れ墨をされたが、途中怖くなって隙をみて逃げ出したところを保護された。(静岡、8月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和59年(1984).9.〔暴力団組員2人が中学生ら100人以上にトルエン密売〕
 暴力団グループは,中学生ら100人以上に清涼飲料ビンにトルエンを詰め大量に密売.2,000万円もの利益を上げていた組員2名を毒劇物取締法違反で逮捕。(城東署) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和59年(1984).10.1〔17歳少女がトルエン吸飲飛び降り自殺〕
 東京都港区の自宅で、少女(17)がトルエン吸飲容疑で逮捕にきた神奈川県警刑事の目前、14階の窓から飛び降り自殺。


昭和59年(1984).10.〔暴走族少年「喧優」ら20人逮捕〕
 活動資金不足から中学生らに暴行,50万余円を脅しとるなどしていた暴走族少年「喧優」ら20人を恐喝,窃盗,暴力行為,覚せい剤取締法違反で逮捕,補導。(田無署,少年第二課) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和59年(1984).11.〔女子中学生ら9人が覚せい剤〕
 区内の女子中学生,都立,私立高校生らの不良グループ9人は,仲間の家をたまり場として好奇心から知り合いの暴力団員から覚せい剤を買い,打って検挙。(高井戸署,少年第二課) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和59年(1984)..〔覚せい剤の乱用補導の数〕
 昭和59年中に覚せい剤の乱用等により補導した少年(以下「覚せい剤乱用少年」という。)は2,552人で、前年に比べ115人(4.3%)減少した。過去10年間の覚せい剤乱用少年の補導人員の推移をみると、第58図のとおりで、昭和57年まで著しい増加傾向を示していたものの、58年から減少に転じている。なお、覚せい剤事犯全検挙補導人員(2万4,022人)中に占める少年の割合は10.6%となっている。 警察庁「少年の補導及び保護の概況」昭和59年版引用。


昭和60年(1985).3.〔中3ら18人が覚せい剤〕
 知人の暴力団員から覚せい剤を買っていた中学生3人を含む暴走族少年、番長グループら18人(うち女子7人)を覚せい剤取締法違反で逮捕、補導、売人の暴力団準構成員を逮捕。(荏原署) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和60年(1985).5.〔中1に覚せい剤を注射し売春させる〕
 家出し盛り場をうろついていた中学1年生(14歳)に、世話をしてやると自宅に誘い込み覚せい剤を注射したうえ、売春をさせて生活費にあてていた暴力団幹部を覚せい剤取締法と児童福祉法違反で逮捕。(目黒署、少年第二課) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和60年(1985).5.〔少年少女は10数万人が背が伸びるニセ薬詐欺被害〕
 少年少女の雑誌に「1日1粒飲めば背がぐんぐん伸びる」と派手な広告を出してニセ薬を販売、約10億円をもうけていた健康食品会社「日本メールプラザ」社長を薬事法違反で逮捕。スマートになりたい願望を食いものにした悪質な「詐欺商法」にだまされた少年少女は10数万人にのぼる。(目白署、保安第二課) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和60年(1985).7.19〔中2ら6人がレイプ殺人で有罪となるが冤罪認定 草加事件〕
 埼玉県草加市の残土置き場で、中学3年生女子(15)がレイプされて絞殺された。顔見知りの中学2,3年生(13〜15)5人と有職少年(16)の6人が逮捕、犯行を否認したが最高裁まで争われて刑が確定、少年院に入れられた。被害者の両親が起こした民事裁判では、犯行は認められないとして損害賠償を棄却する判決が最高裁で出て、冤罪ということなった。
 なお、この6人は家出を繰り返し、盗難車を乗り回し、万引きやシンナー遊びを重ねていた。


昭和60年(1985).7.〔中2女子に覚醒剤〕
 「娘が以前から付きあっている男に覚せい剤を打たれたようなので調べてほしい」と母親から届出があり、調査したところ、中学2年生をホテルに呼び出し、覚せい剤を打った暴力団幹部(43歳)を指名手配し逮捕。(亀有署) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和60年(1985).9.〔18女子が友人に覚醒剤打ちショックに死〕
 ホステス(18歳)は、マンションの部屋に遊びにきた友人に「覚せい剤を打ってやる」といって右腕に注射したところ、ショックにより死亡、傷害致死で緊急逮捕。(浅草署) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和60年(1985).12.〔中学生番長不良グループ13人がシンナー代のために窃盗〕
 ゲーム代やシンナー代欲しさに、留守中の友人の家を狙って忍び込み、現金総額147万円のほか車上狙いなど66件、被害総額642万円の盗みをしていた中学生番長不良グループ13人を逮捕。(練馬署、少年第二課) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和60年(1985).12.1〔中3ら2人がいじめ復讐放火殺人未遂〕
 千葉県野田市で、3.5に中学3年生2人が民家に放火、中学3年生(14)に第三度の大やけどを負わせて重体とし、殺人未遂で捕まった。番長だった被害者に使い走りをやらされて暴力を受けており、同じ高校に進学することになって、殺そうと深夜2時に部屋に侵入して灯油をまいて火を付けたもの。被害者が吸っていたシンナーが引火したものと思われていたが、高1になっていた6月にスーパーで窃盗をして捕まり自供した。


昭和60年(1985)..〔シンナー乱用し死亡〕
 少年は、中学の時ツッパリグループのリーダーであったが、高校受験に失敗、仕事も思うようにいかず、昔の仲間とアパートでシンナーを乱用し気をまぎらわせていたが、自分のふしだらの生活から前途を悲観し頭からビニール袋をかぶり、シンナーを吸引して窒息死した。(遺書あり)(警視庁) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。


昭和61年(1986).6.27〔シンナー遊び、少年幻覚で川に転落死ぬ〕
 大阪府でシンナー遊び、少年幻覚で川に転落死ぬ。


昭和61年(1986).8.〔シンナー中毒の1人息子を殺した母親に温情判決〕
 家庭内暴力を続けるシンナー中毒の1人息子(無職少年)の首を絞めて殺し、殺人罪に問われていた母親に、「生きることが償い」と温情の猶予判決。(東京地裁) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和61年(1986).9.24〔シンナー吸い暴走、壁に激突、少年3人死亡〕
 熊本県でシンナー吸い暴走、壁に激突、少年3人死亡。


昭和61年(1986).9.〔少年6人急性シンナー中毒で死亡〕
 9月、高校1年生(15)ら少年6人は、農道に駐車中の車内でシンナーを吸引し、急性シンナー中毒と酸欠が重なり、呼吸不全のため全員が死亡した(神奈川)。「警察白書」引用。


昭和61年(1986).10.〔女子中学生を覚せい剤づけ〕
 63歳になる暴力団員は、家出していた女子中学生を覚せい剤づけにして、2年半余りも同せい(情婦)し、身の回りの世話をさせ、自分は生活保護の支給を受けていたが、覚せい剤取締法違反で)逮捕。少女を保護補導。(小松川署) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和61年(1986).11.21〔少年のシンナー遊びからアパート火事、3人焼死〕
 大阪府で少年のシンナー遊びからアパート火事、3人焼死。


昭和61年(1986).11.〔18歳ら3人がシンナーを吸って女を取り合い殺し合う〕
 中学時代からの友人(会社員18、19歳)と女友達の3人は、シンナー遊びをしたり、海岸線などをドライブした後車内でシンナーを吸っていたが、女性の取り合いから「オレの彼女だ」と言い合ううち、もみ合いになり切り出しナイフで腹と背中を刺し傷害致死で逮捕。(葛西署) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和61年(1986).12.〔暴走族グループ11人が自動車窃盗〕
 暴走族グループの工員や無職少年ら11人は、自動車やオートバイなどを盗んで乗り回したり、高校生を脅して現金を巻き上げるなど47件、1,800万円(自動車盗15件、オートバイ盗19件、自動販売機荒らし9件など)で窃盗、恐喝、毒物劇物取締法違反で逮捕、補導。(綾瀬署、少年第二課) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和61年(1986).12.〔少年7人がトルエン密売〕
 暴力団組員をリーダーとするトルエン密売少年グループ4人は、ディスコで知り合った少年3人をトルエン密売人仲間に引き入れて、新宿駅周辺でトルエンを密売、約1,000万円を荒稼ぎし暴力団組事務所に上納して毒物劇物取締法違反で検挙。(荻窪署、少年第二課) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和61年(1986).12.〔家出少女ら6人が覚醒剤〕
 無職(21歳)は、家出少女らを誘って覚せい剤を注射し、レンタールームやラブホテルで乱交パーティーをしていたが、覚せい剤取締法違反で少女ら4人を逮捕、少女2人を補導。(赤羽署) 警視庁「少年非行等の概況」引用。


昭和62年(1987).4.5〔休業中のバンガローでシンナー遊びの少年死ぬ〕
 和歌山県で休業中のバンガローでシンナー遊びの少年死ぬ。


昭和62年(1987).4.22〔ゴムノリを少年少女に密売していた夫婦逮捕〕
 大阪府でゴムノリを少年少女に密売していた夫婦逮捕。


昭和62年(1987).6.29〔長男の友人の中学生らにシンナー吸わせた塗装業者逮捕〕
 兵庫県で長男の友人の中学生らにシンナー吸わせた塗装業者逮捕。


昭和62年(1987).8.21〔ライターガスを吸っていた少年、酸欠死〕
 東京都でライターガスを吸っていた少年、酸欠死。


昭和62年(1987).8.23〔少年8人、ワンルームマンションでシンナー遊び、死亡重体など〕
 兵庫県で少年8人、ワンルームマンションでシンナー遊び、死亡重体など。


昭和62年(1987).9.5〔シンナーで死んだ先輩の後追い、中学生ら3少年自殺〕
 北海道でシンナーで死んだ先輩の後追い、中学生ら3少年自殺。


昭和62年(1987).10.5〔シンナー遊びで警官に追われ、少女2人、3階から転落〕
 大阪府でシンナー遊びで警官に追われ、少女2人、3階から転落。


昭和62年(1987).10.7〔中古車販売業者、少年に数十倍の値段でシンナー売り逮捕〕
 大阪府で中古車販売業者、少年に数十倍の値段でシンナー売り逮捕。


昭和63年(1988).3.30〔女高生、シンナーの代わりに汗止めスプレー吸い死亡〕
 兵庫県で女高生、シンナーの代わりに汗止めスプレー吸い死亡。


昭和63年(1988).4.4〔少年らに5倍の値段でシンナー売っていた建材店主逮捕〕※参考
 大阪府で少年らに5倍の値段でシンナー売っていた建材店主逮捕。


昭和63年(1988).4.18〔母、シンナーの中毒の中学生の息子を殺す〕※参考
 高知県で母、シンナーの中毒の中学生の息子を殺す。


昭和63年(1988).6.28〔中3女子を通じ、少年に覚醒剤売った組員追送検〕
 大阪府で中3女子を通じ、少年に覚醒剤売った組員追送検。


昭和63年(1988).8.13〔シンナー中毒の少年、自殺〕
 大阪府でシンナー中毒の少年、自殺。





平成1年(1989).1.3〔乗用車、海に転落、少年少女4人死ぬ、シンナー遊び中〕
 愛知県で乗用車、海に転落、少年少女4人死ぬ、シンナー遊び中。


平成1年(1989).1.4〔16歳ら4人が女高生コンクリート詰め殺害事件〕
 東京都足立区綾瀬の自宅で、無職少年(16〜18)4人が高校3年生女子(17)をリンチして殺害、コンクリート詰めにして江東区の埋め立て地に遺棄した。暴力団下部組織「極青会」のメンバーで昨年11.25に埼玉県三郷市で誘拐、40日間監禁してレイプやリンチを繰り返していた。別のレイプ事件で逮捕されて1.29に自供。
 女子に「心配しないで」などと自宅に電話をかけさせていた。また、監禁していた16歳の家の親は女子の存在に気づいていたが家に帰るように言っただけだった。
 リーダー(18)は私立高校で悪質ないじめを受けて中退。暴走族に属し、家庭内暴力を繰り返し、暴力団とも関係するようになってシンナーも吸っていた。懲役20年の判決。


平成1年(1989).8.6〔少年2人、少女1人、シンナー急性中毒で死亡〕
 京都府で少年2人、少女1人、シンナー急性中毒で死亡。


「警察白書」の平成1年(1989)事例引用
 家出中の女子中学生(14)は、山口組系暴力団組員(20)と知り合い同棲することとなったが、同棲中に同組員と共に覚せい剤を使用していた(京都)。


「警察白書」の平成2年(1990)事例引用
 家出中に所持金を使い果たしてしまった無職女子少年(16)は、路上で声を掛けられた暴力団組員(26)と同棲するようになったが、同棲中に同組員から覚せい剤を注射された上、他の組員を相手に売春をさせられていた(福岡)。


「警察白書」の平成3年(1991)事例引用
 女子高校生ら3人(いずれも17歳)は、知人を介して知り合った住吉会系暴力団員から覚せい剤、シンナー等を譲り受け、乱用していた(埼玉)。


平成3年(1991).4.3〔17歳が恋人にシンナー掛け火を付け火傷〕
 愛知県刈谷市の前川堤防上で深夜2時、家業手伝い(17)と会社員少女(18)が車内でシンナーを吸っていたが、男関係のことでケンカとなり、殴ったうえにシンナーを掛けて火を付け、少女に1カ月の火傷を負わせた。男も手に火傷。


平成3年(1991).5.16〔17歳がシンナーで火付け友人殺害〕
 兵庫県姫路市網干区の技能訓練生(17)が、一緒にシンナーを吸っていた大工(17)にシンナーを掛けて火を付け、大工は火傷で重体となって半月入院してから死亡した。


平成4年(1992).3.〔女子中生が暴力団員に覚醒剤打たれ売春〕
 暴力団員(28)は、肉体関係を結ぶようになった女子中学生(14)に対し、数十回にわたり覚せい剤を注射し、覚せい剤中毒にしていた。3月逮捕(京都)。 「警察白書」引用


平成4年(1992).6.〔高校生2人がハルシオン殺人〕
 兵庫県神戸市の路上で、県立高校生(17)2人が会社員(17)を殺害、逮捕された。睡眠薬「ハルシオン」を高校生らに売っていたトラック運転手(24)を麻薬及び向精神薬取締法違反で逮捕。高校生は明石市内の高校生ら5人に1シート(10錠入り)7000〜1万5000円で売っていた。


平成5年(1993).6.〔無職少女による覚せい剤乱用事件〕
 無職少女(18歳)は、譲渡された覚せい剤を乱用し、意識もうろうの状態となり、道路上をふらついていたところを110番通報で駆けつけた警察官に保護された。(6月、東京都) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成5年(1993).9.〔シンナー乱用少年の飛び降り自殺〕
 会杜員(19歳)は、小学校の非常階般でシンナーを吸引後、発作的に飛び降り自殺をした。(9月、茨城) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


「警察白書」の平成5年(1993)事例引用
 4月30日、無職少年(16)は、グループのたまり場の駐車場でシンナーを吸っていたところを付近の住民(59)に注意されたことに立腹し、暴力団員(23)とともに頭部等を殴って死亡させた。5月1日、2人逮捕(兵庫)。


「警察白書」の平成5年(1993)事例引用
 高校3年生25人(男子17人、女子8人)は、5月以降約15回にわたり、東京都内の公園でイラン人から大麻を買った上、夏休み中にキャンプ場や別荘で大麻パーティーを開いたほか、自宅等で大麻を吸引していた。9月、5人逮捕、20人補導(神奈川)。


平成6年(1994).2.〔シンナー乱用による中毒死〕
 高校3年生(18歳)は、新設道路造成地内でビニール袋を被りシンナー吸引を続けだため、中毒死した。(2月、福岡) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成6年(1994).6.〔シンナー吸引中の事故死〕
 無職少年(17歳)は、友人3名と池の土手でシンナーを吸引していたが、誤って池に落下し溺死した。(6月、香川) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成6年(1994).9.〔シンナー吸引中の事故死〕
 有職少年と女子専門学校生(ともに16歳)の2名は、市営住宅の7階屋上でシンナーを吸引していたが誤って転落して2名とも死亡した。(9月、北海道) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成6年(1994).9.〔ライター用ガス吸引中の事故死〕
 中学1年生(12歳)、中学3年生2名(ともに14歳)、高校1年生2名(15歳、16歳)、有職少年(15歳)、無職少年(17歳)の7名は、工場内に侵入してガスライター用ガスボンベのガスをビニール袋に入れ回し飲みしていたところ、中学3年生1名が、突然苦しみ出し窒息死した。(9月、神奈川) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成6年(1994).11.〔ライター用ガス吸引中の爆発出火事故〕
 定時制女子高校生3名(16歳、17歳2名)は、アパート内においてガスコンロ用ガスボンベのガスを吸引中、タバコを吸うためライターをつけたところ爆発して出火、3名とも顔等に火傷した。(11月、東京都) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成7年(1995).5.〔シンナー乱用が原因となった溺死事件〕
 無職少年(19歳)は、友人3人と共に崖壁でシンナー乱用中、急に海に飛び込んでそのまま海中に沈み、溺死した。(5月、福岡) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成7年(1995).9.〔シンナー乱用が原因となった転落死亡事件〕
 高校2年生(16歳)は、遊び仲間とシンナーを吸引し、意識もうろうとなった状態で歩き回っているうち、川に転落して溺死した。(9月、福岡) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成8年(1996).2.〔小学生を含む非行グループによる覚せい剤乱用事件〕
 無職少年(16歳)はイラン人密売人から覚せい剤を入手し遊び仲間の小学6年生(12歳)、中学2年生(14歳、15歳)2人と乱用した。(2月、千葉) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成8年(1996).3.〔中学生による常習的な覚せい剤乱用事件〕
 中学3年生(14歳)は、知り合いの暴走族に勧められて覚せい剤乱用するようになり、母親の財布から金を抜き取るなどして覚せい剤を購入し逮捕されるまでに約60〜70回にわたり乱用した。(3月、兵庫) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成8年(1996).5.〔高校生等による覚せい剤乱用事件〕
 高校3年生(18歳)等25人は、仲間の部屋で覚せい剤を乱用したり、学校に覚せい剤を持ち込み、仲間内に譲り渡したりしていた。(平成7年10月〜8年5月、東京) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成8年(1996).5.〔女子高校生による覚せい剤乱用事件〕
 高校3年生女子(17歳)等5人は、覚せい剤でやせられると思い込み、イラン人密売人から覚せい剤を入手し乱用した。(1月〜5月、埼玉) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成8年(1996).5.〔高校生等による覚せい剤乱用事件〕
 高校3年生(18歳)等16人は、学校のトイレや友人宅において覚せい剤を乱用した。(2月〜5月、福岡) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成8年(1996).5.〔女子中学生が覚せい剤を注射された事件〕
 家出中の中学1年生女子(12歳)は、テレクラで知り合った男性とドライブし車の中で覚せい剤を注射された。(5月、静岡) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成8年(1996).7.〔高校生等による大麻乱用事件〕
 高校生11人を含む少年グループ16人は、主にリーダーである高校3年生(17歳)が暴力団員から購入した大麻をグループ内で売買したり、学校や駅のトイレ等で乱用した。(3月〜7月、神奈川) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成8年(1996).8.〔女子高校生等による覚せい剤乱用事件〕
 高校2年生女子(16歳)と無職少女(16歳)は、横須賀の米軍基地内の宿泊施設において、米国海軍兵隊員とともに覚せい剤を乱用した。(8月、神奈川) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成8年(1996).8.〔女子中学生による覚せい剤密売事件〕
 中学3年生女子(15歳)は、自分が客として出入りしていたホストクラブのホスト(18歳)に頼まれ、覚せい剤を購入し譲渡した。(8月、埼玉) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成8年(1996).11.〔高校生による大麻、覚せい剤乱用事件〕
 高校1年生(15歳)等8人はイラン人から大麻や覚せい剤を入手し学校内等で乱用した。(9〜11月、東京) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成8年(1996).11.〔高校生による覚せい剤所持事件〕
 高校3年生(19歳)は中学時代の知り合いである無職少年(17歳)に依頼して覚せい剤を郵送してもらい、同級生とともに学校の寮内で所持していた。(11月、静岡) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成9年(1997).2.〔女子高校生等による覚せい剤乱用事件〕
 高校3年生女子(18歳)5人、無職少年(19歳、女子)の6人はイラン人等から購入した覚せい剤を仲間に譲り渡したり、乱用したりしていた。少年達の供述によると、デートクラブなどで稼いだ金を購入資金として充てていた者や「覚せい剤はダイエット効果がある」と信じて乱用していた者もいた。(平成8年10月〜9年2月、埼玉) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成9年(1997).3.〔高校生による覚せい剤乱用事件〕
 高校3年生(18歳)4人は暴力団員から覚せい剤を購入し互いの自宅等で乱用していた。少年達の供述によると、「受験勉強の眠気覚ましのため」に乱用していた者もいた。(3月、栃木) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成9年(1997).4.〔女子高校生による覚せい剤乱用事件〕
 高校1、2年生女子(16歳、17歳)3人はテレクラを通じて知り合った男に、それぞれホテル等において、覚せい剤注射をされた。(4月、愛知) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成9年(1997).5.〔女子中学生による覚せい剤乱用事件〕
 中学3年生女子(14歳)は、たまたま小遣いを取ろうとして母親の財布をあけたところ、覚せい剤を発見、以前から母親の覚せい剤使用に気付いており、好奇心からこれを飲んだ。(5月、東京) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成9年(1997).6.〔中学生による覚せい剤乱用事件〕
 中学3年生(14歳男子1人、14歳、15歳女子3人)4人は、家出中に恐喝等で指名手配中の無職の男と知り合いになり、覚せい剤を勧められ、発見されるまでの数日間、数回にわたって、男とともに覚せい剤を使用していた。(6月、栃木) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成9年(1997).6.〔女子高校生による覚せい剤乱用事件〕
 高校3生女子(17歳)は、覚せい剤を繰り返し使用するうちに体調を崩し、学校で見た薬物のビデオを思いだし怖くなり、教師に相談して自首した。(6月、栃木) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成9年(1997).8.〔女子高校生による覚せい剤乱用事件〕
 高校3年生女子(18歳)2人は、ブラジル人等から覚せい剤を購入し自宅や校内で乱用していた。2人は売春行為で稼いだ金を覚せい剤購入資金として充てていた。(8月、静岡) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成9年(1997).9.〔中、高校生等による覚せい剤乱用事件〕
 中学3年男子(14歳)、高校2年生男子(16歳〜7歳)3人、無職少年(19歳、女子)の5人は、中学の先輩後輩であるが、半年あるいは1年位前から自宅等に集まり、覚せい剤を乱用していた。(9月、大阪) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成9年(1997).9.〔女子中学生による覚せい剤乱用事件〕
 中学3年生女子(14歳)は、テレホンクラブで知り合った男から売春の代償として現金の代わりに覚せい剤をもらい、自宅で乱用していた。(9月、長野) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成9年(1997).10.〔中学生ら兄弟による覚せい剤乱用事件〕
 中学2年生(14歳)は、兄の有職少年(17歳)が自宅で覚せい剤を乱用しているのを目撃し兄に誘われて覚せい剤を乱用していた。(10月、神奈川) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成9年(1997).11.〔女子中、高校生等による覚せい剤乱用事件〕
 高校1年生女子(15歳)と無職少年(15歳女子)は遊び仲間の中学3年生女子(14歳)が密売人から購入した覚せい剤の一部を譲り受け、空き家で乱用していた。(11月、千葉) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成10年(1998).1.〔シンナー常用少年による殺人事件〕
 無職少年(19歳)はシンナー常習者であるが、路上において幼稚園児(5歳)とその母親(35歳)及び女子高校生(15歳)の背中などを包丁で刺し、幼稚園児を殺害するとともに、他の2人に傷害を負わせた。(1月、大阪) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成10年(1998).1.〔女子中学生による覚せい剤乱用事件〕
 中学2年生女子(13歳)は、家出中に知り合った重機運転手宅において、覚せい剤を注射されていた。補導後、保護施設に入所していた同女は、無断で同施設を抜け出し行方不明となっていたが、覚せい剤取締法違反容疑により同運転手宅が捜索を受けた際、運転手と一緒にいたところを、再度補導した。(平成9年12月〜10年1月、岡山) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成10年(1998).2.〔中学生らによる覚せい剤乱用事件〕
 中学3年生(15歳)と同じ中学の卒業生の有職少年(17歳、18歳)2人は、近所の遊び仲間であるが、成人男性から、覚せい剤の使用方法を教えられ、互いの自宅等で覚せい剤を乱用していた。また、同じ中学の3年生女子(15歳)2人も、乱用に加わっていたとして、補導した。(1月〜2月、兵庫) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成10年(1998).2.〔女子中学生による覚せい剤乱用事件〕
 中学2年生女子(13歳、14歳)2人は、街で知り合った男性と一緒にホテルに行き、同所などで男性から貰った覚せい剤を乱用していた。(1月〜2月、茨城) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成10年(1998).2.〔高校生による覚せい剤所持事件〕
 高校2年生(17歳)は、繁華街で声を掛けてきた外国人から覚せい剤を買い、これを、校内に持ち込んだが、教師の持ち物検査により発見された。同様に、他の高校1年生(16歳)も、校内に覚せい剤を持ち込んでいた。(2月、栃木) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成10年(1998).2.〔女子中学生による覚せい剤乱用事件〕
 中学2年生女子(15歳)2人は、深夜、無職の男性宅へ遊びに行き、同所で覚せい剤を貰い、好奇心からその場で乱用していた。(2月、岡山) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成10年(1998).3.〔女子中学生による校内での覚せい剤乱用事件〕
 中学3年生女子(15歳)は、テレクラで知り合った男性から覚せい剤と注射を貰い、これを自分の通う中学校のトイレ内で乱用していた。(3月、北海道) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成10年(1998).5.〔有、無職少年による覚せい剤乱用事件〕
 アルバイト店員の少女を含む有、無職少年(18歳、19歳)6人は、同じ中学校の卒業生であるが、互いの自宅に2、3人ずつ集まり、覚せい剤を乱用していた。(4月〜5月、埼玉) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成10年(1998).8.〔高校生による大麻所持事件〕
 高校2年生(16歳)は、東京に遊びに行った際、乾燥大麻を購入し乱用した残りの数グラムを自宅に隠し持っていた。(8月、長野) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成10年(1998).8.〔定時制女子高校生による覚せい剤乱用事件〕
 定時制高校1年生女子(18歳)は、テレクラで知り合った男性と一緒にホテルに行き、同所で男性と共に覚せい削を乱用していた。(8月、福井) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成10年(1998).10.〔女子中、高校生らによる覚せい剤乱用事件〕
 中学3年生女子(14歳、15歳)2人、高校1年生女子(16歳)、無職少女(16歳)は、シンナー乱用仲間であったが、シンナー密売人や暴力団組員と知り合いになり、同組員らの自宅等に出入りするうちに覚せい剤を勧められ、組員らと共にこれを乱用していた。(10月、栃木) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成11年(1999).1.〔女子高校生による覚せい剤乱用事件〕
 高校1年生女子(17歳)は、知り合いの男性から覚せい剤の注射を受け、覚せい剤を乱用していた。(1月、広島) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成11年(1999).1.〔高校生らによる覚せい剤乱用事件〕
 高校3年生(18歳)3人、有職少年(16歳、18歳)2人の5人は、暴力団員から覚せい剤を購入し、自宅等で吸入するなどして乱用していた。また、遊び仲間の有職少年(18歳)2人も、乱用に加わっていた。(1月、埼玉) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成11年(1999).2.〔高校生らによる大麻乱用事件〕
 高校生男子(17歳)、専門学校生(19歳)の2人は、県内で見つけた自生の大麻草を抜き取って乾燥させ、パイプ等を使って吸引したほか、残りの乾燥大麻をかばんの中に隠し持っていた。(2月、静岡) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成11年(1999).3.〔少年らによるシンナー乱用事件〕
 有職少年(17歳)3人は、「スリーナインクラブ」と称する暴力団員等による会員制のシンナー密売組織からシンナーを購入し、乱用していた。(3月、大阪) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成11年(1999).4.〔女子中、高校生による覚せい剤乱用事件〕
 高校3年生女子(18歳)、中学3年生女子(15歳)の2人は、知り合いの男性から覚せい剤を勧められ、興味本位で男性から覚せい剤の注射を受け、乱用していた。工高校生らによる大麻乱用事件(4月、長野) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成11年(1999).5.〔家出少年非行グループによる覚せい剤乱用事件〕
 有職少年(18歳)、無職少年(17歳、18歳)2人、無職少年少女(17歳)2人の5人は、遊び仲間であり、家出中で深夜徘徊等を繰り返していたが、ホテルにおいて、覚せい剤をライターであぶりストローで吸引するなどして乱用していた。(5月、千葉) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成11年(1999).5.〔女子中学生による覚せい剤乱用事件〕
 中学3年生女子(14歳)は、興味本位で覚せい剤を注射するなどして乱用し、登校していた。登校していた。また、同人の遊び仲間の中学3年生女子(14歳、15歳)3人、中学2年生女子(13歳)の4人も、同人とともに覚せい剤を乱用していた。(5月、福岡) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成11年(1999).5.〔中学生らによるシンナー密売事件〕
 中学2年生男子(14歳)、有職少年(17歳)3人、無職少年(17歳)の5人は、暴力団員からシンナーを購入し、自ら乱用していたほか、小遣い稼ぎのため、他の少年らにシンナーを密売していた。(5月、大阪) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成11年(1999).6.〔中高校生等によるシンナー乱用事件〕
 中学2年生男子(14歳)、中学2年生女子(14歳)、高校3年生男子(18歳)2人、専門学校生(16歳)、無職少年(18歳)の6人は、「夢の宅配瓶」と称する暴力団員等による宅配方式のシンナー密売組織からシンナーを購入し、乱用していた。(6月、神奈川) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成11年(1999).7.〔高2ら4人が学校内で大麻を購入〕
 宮崎県えびの市の高校で、2、3年の計4人(20歳が1名、あと18歳)が乾燥大麻約2グラムを2万円で購入、自主退学となった。


平成11年(1999).8.〔女子中学生及び無職少年による覚せい剤乱用事件〕
 中学2年生女子(14歳)、無職少年女子(15歳)の2人は、知り合いの成人男性から覚せい剤を勧められ、興味本位からホテル等で同人から覚せい剤の注射を受けるなどして乱用していた。(8月、長野) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成11年(1999).8.〔女子高校生による覚せい剤乱用事件〕
 高校1年生女子(15歳)は、1か月の間に暴力団幹部から十数回にわたり覚せい剤の注射を受け、乱用していた。(8月、愛知) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成11年(1999).8.〔触法少年による覚せい剤乱用事件〕
 ブラジル国籍の中学2年生女子(13歳)、小学6年生女子(11歳)の2人は、家出中、街頭でイラン人から覚せい剤を購入し、鼻から吸入するなどして乱用していた。(8月、神奈川) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成11年(1999).9.22〔高1ら2人が覚醒剤使用〕
 福岡県の県立高校1年生(17)と無職少年(17)が覚醒剤使用で捕まった。


平成11年(1999).9.〔無職少年及び有職少年による覚せい剤乱用事件〕
 無職少年女子(17歳)は、知り合いの成人男性から覚せい剤の入った缶ジュースを勧められて飲むなどして乱用していた、また、同女と付き合っていた有職少年(15歳)も、好奇心から、同女が持ち帰った覚せい剤の入った缶ジュースを飲み乱用していた。(9月、富山) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成12年(2000).1.〔高校生グループによる大麻乱用事件〕
 高校3年生3人(19歳1人、18歳2人)、高校2年生4人(いずれも17歳)の7人は、面白半分から、少年らの自宅にたむろしては大麻を吸引していた。(1月、静岡) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成12年(2000).3.〔女子中学生による覚せい剤乱用事件〕
 中学2年生好2人(いずれも14歳)は、知り合いの成人男性から覚せい剤を勧められ、ホテル内において、ライターであぶって吸引するなどして覚せい剤を乱用していた。(3月、沖縄) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成12年(2000).3.〔無職少年らによる覚せい剤乱用事件〕
 無職少年(19歳)、中学3年生女子2人(いずれも15歳)の3人は遊び仲間であるが少年の自宅等において、覚せい剤を乱用していた。(3月、静岡) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成12年(2000).3.〔有職少年らによるシンナー乱用事件〕
 有職少年2人(いずれも17歳)は、暴力団組員から誘われ、他の少年らにシンナーを密売していた。(3月、神奈川) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成12年(2000).3.13〔中3らが万引きして覚醒剤使用〕
 福岡県福岡市の中学3年生(15)、無職少年(16)が覚醒剤使用で捕まった。無職(34)が昨年6月頃から1回1万円で注射、スーパーで高級酒を万引きしてスナックに売って代金を作っていた。中学生女子(14)、無職少女(16)など5人もこの無職男を通じて同様に覚醒剤を使用していた疑いで捕まっている。


平成12年(2000).5.21〔中3がシンナー吸って転落死〕
 兵庫県神戸市東灘区のマンションの10階屋上で深夜1時、中学生など8人がシンナーを吸っていて、中学3年(15)が突然走り出して転落、死亡した。


平成12年(2000).6.2〔高校生3人が大麻販売〕
 神奈川県藤沢市の男子高校生(17、18)2人と女子高生(17)の3人が大麻を販売して捕まった。女子高生が電話ボックスに大麻入りの財布を置き忘れて発覚。


平成12年(2000).7.〔中高生姉妹らによる覚せい剤乱用事件〕
 高校2年生女子(17歳)及び中学3年生女子(14歳)の姉妹は、知り合いの男性(22歳)から覚せい剤を購入し、友人の中学3年生女子(15歳)に密売したり、自ら乱用していた。(5月〜7月、神奈川) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成12年(2000).7.〔無職少女による覚せい剤乱用事件〕
 無職少女(16歳)は、暴力団準構成員からホテル内で覚せい剤の注射を受け、乱用していた。(7月、高知) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成12年(2000).7.〔有職少年らによるシンナー乱用事件〕
 有職少年2人(いずれも19歳)、無職少年(19歳)及び高校1年生女子2人(いずれも15歳)の5人は、有職少年宅において、シンナーを乱用していた。(7月〜8月、奈良) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成12年(2000).9.〔高校生による覚せい剤乱用事件〕
 高校1年生(16歳)は、知り合いの有職少年(19歳)から覚せい剤を勧められ、乗用車内において覚せい剤の注射を受け、乱用していた。(8月〜9月、栃木) 警察庁「少年非行等の概要」引用。


平成12年(2000).11.〔高校生らによる覚せい剤乱用事件〕
 無職少年(18歳、17歳)、無職少女(17歳)及び高校2年生女子(17歳)の4人は、大学生(20歳)とともに同人の自宅地下室において、覚せい剤をガラス製パイプに入れ加熱し、煙を吸引するなどして乱用していた。(10月〜11月、神奈川) 警察庁「少年非行等の概要」引用。



※タイトルと本文が同じ短いデータはすべて「〔年表〕子どもの事件 1945-1989」山本健治 柘植書房より引用したもの。※



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1.戦前は小学生が人を殺す時代
2.戦前は脳の壊れた異常犯罪の時代
3.戦前は親殺しの時代
4.戦前は老人殺しの時代
5.戦前は主殺しの時代
6.戦前はいじめの時代
7.戦前は桃色交遊の時代
8.戦前は幼女レイプ殺人事件の時代
 9.戦前は体罰禁止の時代
10.戦前は教師を殴る時代
11.戦前はニートの時代
12.戦前は女学生最強の時代
13.戦前はキレやすい少年の時代
14.戦前は心中ブームの時代
15.戦前は教師が犯罪を重ねる時代
16.戦前は旧制高校生という史上最低の若者たちの時代




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主要参考文献

〔年表〕子どもの事件 1945-1989

戦前の少年犯罪

戦後死刑囚列伝

新聞集成昭和史の証言

新聞集成昭和編年史

日本の精神鑑定

日本長期統計総覧

年表 昭和の事件・事故史

昭和史全記録 1926〜1989

値段史年表 明治・大正・昭和

事件・犯罪大事典 明治・大正・昭和

20世紀にっぽん殺人事典

青少年非行・犯罪史資料1-3

教育事件・論争史資料

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