昭和42年(1967)の少年犯罪



昭和42年(1967).1.11〔15歳ら二人組が連続強盗殺人〕
 島根県松江市出身の無職少年2人(19と15)が、山口県山口市で老女(68)を刺殺しカメラなどを奪い捕まった。昨年6月にも広島県国鉄三滝駅近くに住む女性(56)を襲い絞殺、現金6千円を奪っていた。2件とも金欲しさの犯行。共に中流家庭で、補導歴あり。15歳少年は婦女暴行で取り調べを受けていたことがある。


昭和42年(1967).1.13〔19歳が自殺用のピストルを奪うため交番襲撃〕
 静岡県静岡駅前の派出所で、19歳がピストルを奪おうとして逮捕された。女性関係で悩んで自殺するためのピストルが目的だった。


昭和42年(1967).1.21〔19歳が警察官2人殺傷〕
 富山県富山市の派出所で、巡査部長(42)が盗みの疑いで取り調べ中、バーテン(19)が逃げ出した。バーテンは追跡した巡査部長と同派出所の巡査(20)と格闘。隠し持っていた包丁で2人を刺した。巡査部長は死亡、巡査も重傷。「隠し持っていた包丁を見つけられるのがこわかった」と自供した。


昭和42年(1967).1.23〔16歳の混血少年連続レイプ殺人事件〕
 千葉県柏市で、広域手配の元自動車修理工(16)が逮捕された。前年12.13、豊橋市の民家に強盗に入り主婦(24)をレイプして紐で首を絞めて殺害、フロに放り込んで2万円を奪って逃げた。12.27、千葉県我孫子町で空き巣に入り帰宅した主婦(28)を縛ってレイプして帯で首を絞めて殺害。逮捕の8日前の1.16、甲府市で強盗に入り三女(25)をレイプして電気コードで首を絞めて殺害、死体を鴨居に吊して1万円を奪って逃げたもの。
 米黒人兵と日本女性との混血少年で、父親は朝鮮戦争で消息不明となり母親は別の米兵と結婚して渡米したため両親の記憶はほとんどなく、学校でも「黒人」とからかわれた。「道で擦れ違うとき必ずあざ笑う若い女性が憎かった」と自供。
 18歳未満としては異例の死刑を求刑されたが無期懲役となり、38歳となった平成1年4月、合わせて22年の拘禁の後に仮釈放された。


昭和42年(1967).1.26〔19歳が結婚詐欺の清算殺人で死刑〕
 東京都北多摩郡の飲食店経営者の笹沼充男(19)が、恋人の美容師(28)を母親に結婚の許しをもらおうと車で誘い出し、故郷の栃木県矢板市でハンドルカバーで絞殺、ハンドバッグと指輪を強奪、小金井市の玉川上水に死体を捨てた。6.5に死体が発見され、6.14に逮捕。去年の夏に27歳だと嘘を付いて交際をはじめ、結婚の約束をして60万円を騙し取り、ひつこく結婚を迫られたため殺害したもの。6年前に上京してから、いくつもの偽名を使って会社経営などをしていた。この年の大卒初任給26,150円。
 一審無期だったが、昭和45年8.20、最高裁で死刑確定。なお、昭和43年4.8に弟の差し入れたノコギリで鉄格子を切って八王子拘置支所から脱走している。


昭和42年(1967).1.29〔17歳が自殺の道連れに警官襲う〕
 東京都板橋区の派出所で、無免許で取調中の修理工(17)が突然消火器で巡査(24)の頭を殴りピストルを奪って巡査の肩を撃った。近くにいた5人の若者が飛びかかり、巡査がピストルを奪い返して逮捕した。
「世の中がおもしろくなく三原山で自殺するつもりで、恋人と最後のデートをしていたところポリ公に邪魔されてカッとなり道連れにするつもりだった」と自供。大島に行く船のチケットを持っていた。


昭和42年(1967).2.3〔高2が身代金を要求する脅迫状〕
 福岡県筑紫郡の私立高校2年生(17)が「子供は私が預かっている。50万円が欲しい。警察に捕まると子供は永久に帰らない」という脅迫状を出して金を取ろうとして捕まった。1月20日から行方不明になっていた子供(6)の発見の謝礼金50万円を当て込んでのもので、バイクの購入資金にするつもりだった。成績は良くおとなしい性格。子供は自宅近くの池で死んでいるのが発見された。事故によるもので、高2生はまったく関係なかった。


昭和42年(1967).2.5〔18歳がヤクザに憧れ3人死傷〕
 東京都江東区の路上で、タイル工(18)が店員(22)を刺殺、連れの2人に1ヶ月の重傷を負わせた。ヤクザ映画ファンで常にナイフを携帯し臨戦体勢でいたところ、3人組が刃物でケンカを仕掛けてきたと思い犯行に及んだ。福島県出身。東京地裁は懲役5〜10年の不定期刑判決。


昭和42年(1967).2.15〔17歳工員が警官の拳銃強奪未遂〕
 神奈川県川崎市の派出所で宮城県出身の工員(17)が道を聞くふりをしてピストル強奪しようとして捕まった。アパートの管理人と喧嘩、管理人を殺し自分も死のうと思い、犯行に及んだ。襲われた警官はスパナで殴られ、流血しつつも逃げる犯人を追い、取り押さえた。


昭和42年(1967).2.26〔39歳が幼女レイプ殺人〕※参考
 広島県広島市の天満宮で、土木作業員(39)が小学2年生の女の子(8)にいたずらしようとしたが「お父ちゃんにいいつける」と言ったため絞殺、翌日に全裸死体が発見され、28日に逮捕。顔見知りで、水が濁って飲めずに困っていると女の子が林の中の湧き水に連れて行ってくれたあとの犯行。


昭和42年(1967).2.27〔中3が教師への仕返しに刀を振り回し通行人を切る〕
 東京都大田区の路上で、中学3年生(15)が日本刀を振り回し、1人に3ヶ月、1人に2週間の怪我、さらに車5台の窓ガラス、商店4軒のショーウィンドを叩き割って捕まった。教師に叱られ、その後自宅で友人らと酒を飲み、泥酔。叱った教師宅に刀を持って暴れながら向かった。そして教師宅に到着したが、件の教師は留守。妻が応対し、やさしく諭されると泣きながら刀を収めた。学校での素行・成績は悪く、窃盗、暴行など7回の補導歴があったが、家では甘えん坊だった。





昭和42年(1967).3.2〔中2が学校を嫌い5件の放火〕
 東京都江戸川区で連続5件の放火を働いた中学2年生(14)が捕まった。同校の教室3つを焼失させた他、幼稚園の園舎3分の2を焼くなど、計5件と未遂2件。両親離婚後にぐれて成績も悪く、学校が燃えれば登校せずに済むと思い放火。教師に叱られた際、学校に放火するぞと脅していた。補導歴6回。


昭和42年(1967).3.7〔中3女五人組がスリル味わうため万引き〕
 東京都渋谷区の中学3年生女子5人(いずれも15)が万引きを見付かり補導された。卒業前のスリル感の体験、そして戦利品は卒業祝に、との思いで犯行に及んだ。1人が店員に話し掛け、その他が盗むというプロ並みの手さばき。衣料品、服飾品等2万5千円相当が被害に。


昭和42年(1967).3.9〔高2の修学旅行生が集団乱暴〕
 阿蘇山のロープウェイ乗り場で修学旅行に来た東京都杉並区の私立高校2年生の数人が大声を上げながらガイド嬢(21)をロープウェイに押し込んで押し倒しからだにさわった。ガイド嬢は泣きながら抵抗してやっと脱出、警察に届けた。生徒が事実を認めないので修学旅行バスのまま83人を署に連行して取り調べ、17人から調書を取り、7人が犯行を認めた。「子供なんだからもっとていねいにあつかえ」と食って掛かったり、大声を上げてみんなで床を踏みならしたりと、取調中も不真面目だった。


昭和42年(1967).3.15〔高3ら4人が自前の工場開業の為に自動車等を窃盗〕
 東京都世田谷区で、自動車等を盗んでいた少年らが捕まった。犯人は同区私立高3の2人(17と18)、都立工高3(18)、製薬会社員(18)、の4人。被害は自動車7台、バイク6台、部品79件と、総額約376万円余り。4人は中流家庭の子。盗んだものは分解、改造して乗り回し、飽きれば友達にあげ、捨てたりしていた。


昭和42年(1967).3.24〔19歳少年が東大に落ちたのを苦に自殺〕
 東京都奥多摩の大川内ダムで、会社重役の長男(19)が堰堤からロープで体を巻きつけて投身自殺した。去年と今年、東大不合格で、静岡県静岡市から3.21に家出していた。遺体を揚げてくれた人に対する謝礼金と「死ぬのは馬鹿げているが、生きるのも馬鹿げている」という遺書を残していた。


昭和42年(1967).3.30〔中1の5人組が空巣40件〕
 東京都新宿区内のアパート40件の空巣を働いていた中学1年生の5人組窃盗団が補導された。被害額17万円余り。布団に火をつける(隣人がすぐに気付き大事にはならず)などもしていた。学校から帰宅しても誰もおらず、暇を持て余しての犯行。


昭和42年(1967).4.6〔中2がカンシャク玉で裁判所破壊〕
 静岡県の静岡地裁で、中学2年生(13)がコンクリート壁の一部を破壊し逃走、4.27に補導された。窃盗目的で侵入するも適当なものがなかったため、カンシャク玉を混ぜた紙くずに火を放ち爆発させたもの。賽銭ドロなどの窃盗で3度補導。知能指数が137あるためか、不勉強でも成績は良好。母1人兄弟5人の貧しい家庭だった。


昭和42年(1967).4.6〔36歳が幼女をレイプ殺人 美子ちゃん事件〕※参考
 神奈川県横浜市で、板前(36)が自宅前で遊んでいた小学2年生の女の子(8)を連れ出してレイプ、絞殺して死体をドブ川に捨てた。1審懲役18年だったが、東京高裁は無期判決。


昭和42年(1967).4.19〔高3ら四人組、欲しいものはすべて万引き〕
 東京都板橋区の私立高3の3人(17)と浪人生(18)の4人が逮捕、送検された。衣類からギターなどの嗜好品、すべてを万引きで繕うあつかましさ。約400点、50万円相当が被害に。逮捕時、その全身が戦利品に拠っていた。1人が店員をひきつけ、他が物色。戦利品を入れる袋さえも万引きしていた。


昭和42年(1967).4.24〔19歳が娼婦4人殺害して死刑〕
 愛知県名古屋市の旅館で、日雇い人夫の渡辺清(19)が売春婦(36)にコンドーム無しの性交を拒否されてカッとして絞殺、3万5千円を奪って逃走した。8.5に大阪府大阪市天王寺区の路上で客引きをしていた男娼(26)を刺殺して2百円を強奪。窃盗で捕まって殺人は発覚しないままに少年院に入った。
 昭和47年4.10、24歳になった渡辺は大阪市のホテルで売春婦(39)と性交したあとに金が無いことを非難されたため絞殺、2千円を強奪。昭和48年3.20、大阪市のホテルで売春婦(40)を絞殺、2万2千円を強奪。
 一審無期だったが昭和63年6.2最高裁で死刑確定。2件は無実と再審請求中。


昭和42年(1967).4.25〔高3がひかり号爆破未遂〕
 熱海付近を通過中の新幹線下り「ひかり21号」の座席に、『源氏物語』の本をくり抜いてダイナマイトと雷管を仕掛けた時限爆弾があるのを車掌が発見した。箱から本を引き抜くと爆発する仕掛けだったが、たまたま上下を逆にして抜いたため接触不良で爆発はしなかった。
 翌年2.19、窃盗容疑で留置中の18歳の無職少年が「火薬とSFを研究した成果を見るため」「高速で走る新幹線で爆発が起これば大勢の人が死ぬだろうと思った」と犯行を自供した。
 福島県の裕福な農家の末っ子で成績も良かったがSFと爆弾の研究に熱中、工事現場からダイナマイト百数十本と雷管などを盗み、相次ぐ爆弾事件に刺激されて親にアパートを借りてもらい本型の時限爆弾を自作、山中で何度も爆破実験をしていた。高校3年生(17)の修学旅行で東京駅に来たときに新幹線に仕掛けていた。
 研究資金のため盗みをはじめ、1月には学校も退学、自動車を盗んで逮捕され指紋が一致したため追及されて自白したもの。部屋の中からは国会議事堂や警視庁に丸爆印の付けられた地図も発見された。


昭和42年(1967).4.27〔中2、こづかい銭欲しさに盗みと放火〕
 静岡県で中2、こづかい銭欲しさに盗みと放火。





昭和42年(1967).5.4〔中1が村八分を悩み自殺〕
 岩手県九戸郡山形村の農家の中学1年生の長男(12)が、山の中で首吊り自殺した。選挙戦で同区選出の対立候補が1票差で当選。そしてその当選者が母と同郷だった事から、裏切り疑惑が浮上。それを裏付けるかのように地元有力者の農作業の手伝いを、自分の家だけが頼まれずにいた。


昭和42年(1967).5.11〔高1がレイプ殺害〕
 北海道旭川市の中学2年生女子(13)が誘拐され殺され、高校1年生(15)が逮捕された。レイプ目的で林の中に連れ込んだが抵抗され、家の人に言いつけるといわれたので殺害したもの。13日には置き去りにした死体が心配になり土を被せていた。


昭和42年(1967).5.18〔18歳労働者、酔っ払いとケンカ、川に転落死ぬ〕
 静岡県で18歳労働者、酔っ払いとケンカ、川に転落死ぬ。


昭和42年(1967).5.20〔小学校の教師、児童の首に罰札させて下校さす〕
 東京都で小学校の教師、児童の首に罰札させて下校さす。


昭和42年(1967).5.25〔女子高生、修学旅行中の列車トイレで出産〕
 名古屋県で女子高生、修学旅行中の列車トイレで出産。


昭和42年(1967).6.8〔「学校憲法」つくり小指切り血判押させる〕
 大阪府で「学校憲法」つくり小指切り血判押させる。


昭和42年(1967).6.10〔育児に悩んだ22歳、赤ちゃんを生き埋め〕
 神奈川県で育児に悩んだ22歳、赤ちゃんを生き埋め。


昭和42年(1967).6.11〔空地の冷蔵庫で遊び、小学生2人窒息死〕
 佐賀県で空地の冷蔵庫で遊び、小学生2人窒息死。


昭和42年(1967).6.13〔漁船内でシンナー遊び、高校生ら5人死ぬ〕
 広島県で漁船内でシンナー遊び、高校生ら5人死ぬ。


昭和42年(1967).6.16〔空地の冷蔵庫で遊び、園児3人窒息死〕
 大阪府で空地の冷蔵庫で遊び、園児3人窒息死。


昭和42年(1967).6.20〔19歳がレイプ強盗殺人〕
 栃木県今市市で、無職(19)が女子工員(20)をナイフで脅して雑木林に連れ込み、農薬を無理やり飲ませた後レイプ、下着で絞殺して現金4千5百円を奪い、酒を飲んで使い果たしたところを捕まった。中卒後に自衛隊に入るも10日で辞め、定職に就かずぶらついていた。


昭和42年(1967).6.22〔19歳溶接工がレイプ殺人〕
 茨城県取手町の雑木林で、保健所女子職員(22)がレイプ、絞殺され、溶接工(19)が逮捕された。抵抗されたため絞殺したもの。


昭和42年(1967).6.24〔大学生、恋人を殺し、ベンジンかけ焼く〕
 福島県で大学生、恋人を殺し、ベンジンかけ焼く。


昭和42年(1967).6.25〔交通事故加害者の妹中3が贖罪に自殺図る〕
 大阪府大阪市西成区の建築業(43)の長女中3(15)が、ガス自殺を図るも一命を取り留めた。兄(15)が無免許で友人と順番にバイクに乗っていたが事故で後ろに同乗していた友人を死亡させ、千3百万円の慰謝料を請求され一家は困っていた。「私が死んで償いますから、家族を許して下さい」と遺書に書き記していた。


昭和42年(1967).6.27〔21歳がただ殺したいから幼女殺害 ひとみちゃん殺人事件〕※参考
 島根県太田市の路上で、無職(21)が下校中の小学2年生の女の子(7)の首を絞め、雑木林に連れ込んでナイフで刺殺した。7.8に長野県松本市で窃盗で逮捕され、「誰でもよいから一度人を殺してみたかった」と自供。車を運転していて、たまたま目に付いた女の子を理由なく殺したもの。6.25には歩行中の男性を車で轢いてからナイフで胸を刺して殺し、死体を海に遺棄したことも自供した。島根県周吉郡生まれで、中卒後は窃盗を繰り返して逮捕歴もある。学校の成績はよく、おとなしい性格だった。罪の意識はまったくなく、連行時に詰めかけた群衆にも笑顔を見せて平然としていた。


昭和42年(1967).6.27〔19歳暴力団員が内部抗争で射殺〕
 福岡県北九州市の路上で深夜1時、暴力団員(19)が同じ暴力団「泥田グループ」の幹部(24)を猟銃で射殺、逃走したが翌日逮捕された。内部抗争のため、4人で襲ったもの。


昭和42年(1967).6.29〔17歳が映画「天国と地獄」まね3千万円脅迫〕
 福岡県北九州市八幡区の八幡製鉄相談役(76)宅に、職業訓練生(17)が覆面をして押し入り、妻(67)とお手伝い(56)をモリで脅して現金8万円を強奪した。7.20に同じ家に「電車から3千万円を投げろ。警察に知らせたらきっと殺す」という映画「天国と地獄」を真似た脅迫状を届け、7.22に警察が指定の「SSS」と書かれた布がある場所に新聞紙の束を投げたが、ヘリまで動員する警備の多さに恐れて現金強奪を断念、7.30に逮捕された。
 裕福な家庭で育つも2度の補導歴があり高校も中退。父親(49)の上司である相談役の家なら金を持っているだろうと計画したもの。「ヨットや自動車が欲しかった」と自供。





昭和42年(1967).7.4〔高4が牛泥棒〕
 山口県美濃郡の農家で、玖珂郡の定時高校4年生(19)が牛1頭12万円相当を、益田市で牛1頭11万円相当を盗み、7.7に逮捕された。他にも牛ばかり4件73万円相当を盗んでモグリ業者に解体させて現金にしていた。この年の大卒初任給26,150円。


昭和42年(1967).7.12〔39歳中学教師がニート教師を殺害〕※参考
 千葉県船橋市で、中学校教師(39)が同僚教師(45)を殺害、傷害致死で逮捕された。被害者は病弱で酒好きで、前年は半年間病欠し、最近も休んでいたため教師3人で自宅を訪れ、「なぜ休んでばかりいるのか」と殴り、翌日入院して7.15に脳内出血で死亡したもの。


昭和42年(1967).7.13〔17歳2人が列車転覆とビル爆破を図る〕
 千葉県君津郡の国鉄房総西線の線路上2ヶ所で夜の11時、労務者2人(共に17)が爆弾を爆発させた。高知県出身で、1ヶ月前から千葉県勝浦市の工事現場で働いていたが、帰郷を決意。その際、世間が驚くようなことをやりたいと思い、爆薬を盗んでビル爆破をたくらむも火が消えて失敗。その日の夜に列車を転覆させて金品をせしめようとしたが、列車通過後の爆発で失敗した。
 爆破計画はたまたまテレビドラマのロケを見て思いついたもの。気は小さく、犯行自供後に「もう刑務所から一生出られないだろうか」と言って泣き崩れた。2人とも家庭環境が悪く、窃盗などで補導歴がある。


昭和42年(1967).7.21〔2人の小3が4件の放火〕
 北海道根室市の小学3年生(9)2人が、4.22に公民館を全焼させ洋裁学校女子生徒に重傷を負わせたのを皮切りに、倉庫2軒(内1軒は全焼)、小学校の11教室を焼失させ、補導された。小学校の火災現場で喜び、騒いでいるところを市民が写真に収め、それが逮捕の決め手になった。1人は母が無く、父は飲んだくれの無職、もう1人は土木作業員の父がいたが、共に放任されていた。放火の動機は「消防車がサイレンを鳴らしてくるのが格好良かった」から。


昭和42年(1967).7.24〔18歳が強盗の金で整形手術〕
 埼玉県上尾市の民家で、住所不定無職の少年(18)が押入り、主婦にナイフを突き付け19万円を脅し取って逃走した7.30に逮捕された。奪った金で鼻と二重マブタの美容整形手術をしていた。


昭和42年(1967).7.30〔17歳、映画まね脅迫、逮捕〕
 福岡県で17歳、映画まね脅迫、逮捕。


昭和42年(1967).8.1〔北アルプス独標で高校生17人、落雷で死ぬ〕
 長野県で北アルプス独標で高校生17人、落雷で死ぬ。


昭和42年(1967).8.9〔妻が妊娠、前妻との2歳の子邪魔と殺す〕
 京都府で妻が妊娠、前妻との2歳の子邪魔と殺す。


昭和42年(1967).8.18〔19歳が警官の父親殺害〕
 福岡県三潴郡の駐在所で、長男の浪人生(19)が父親の巡査(42)を殺害、逃走したが傷害致死で逮捕された。ささいなことから台所でケンカして、カッとして胸や腹を包丁で刺したもの。


昭和42年(1967).8.18〔34歳中学教師が鉄砲で生徒撃つ〕※参考
 埼玉県春日部市の中学校玄関前で、教師(34)が安政時代の鉄砲に火薬を詰めていじっていて散弾が発砲されて、登校してきた3年生女子3人と2年生男子に当たって10日間の傷害を負わせた。10年以上前に教材用に父兄から寄付されたものだが、届けを出していなかった。


昭和42年(1967).8.18〔35歳主婦が隣家の幼女殺害〕※参考
 広島県広島市の自宅で、主婦(35)が隣家の二女(2)を金属製湯たんぽで殴ったあとに紐で絞殺、帰宅して死体を見つけた夫に連れられて自首した。廃品回収業の妻で、三人の子どもがいる。自分の子たちが隣家の三人の子どもにいじめられており、また隣家の主人がダンプカー運転で儲けているのを羨んでもいた。近所の住民30人が家を取り囲んで投石するので警官10人が警戒して家族を保護した。


昭和42年(1967).8.21〔18歳ら4人組が強盗殺人〕
 東京都目黒区の土建業宅に強盗が押入り、老女(89)の手足を縛って猿ぐつわで窒息死させ、現金6千百円と30万円の預金通帳の入った手提げ金庫を奪い逃走。犯人は元建築作業員(18)とキャバレーのボーイ(18)と青年2人(23と22)。作業員は被害者宅で働いていたことがあり、そのとき目を付けた金庫を狙ったもの。ボーイは傷害事件の前科がある。


昭和42年(1967).8.22〔母親、赤ちゃんの泣き声、迷惑と謝って殺す〕
 神奈川県で母親、赤ちゃんの泣き声、迷惑と謝って殺す。


昭和42年(1967).8.27〔19歳女子がストーカー殺人〕
 静岡県熱海市で、旅館従業員女子(19)が会社員(20)を殺害した。4月まで同棲していたが振られてしまい、よりを戻そうと迫ったが相手にされなかったため、勤め先の調理場から包丁を持ち出して自宅に押し掛けて胸や腹を刺したもの。


昭和42年(1967).8.28〔中3が祖父殺害〕
 福井県坂井郡の中学3年生(14)が「祖父を殺した」と自首してきた。祖父(73)は中風で半身不随だったが、テレビを見ていると「やかましい」と怒鳴ったり、母親にあたりちらしていた。夕食のときに祖父が「まずい」と言ったのに腹を立て、深夜に寝ているところを紐で首を絞めたもの。すぐ横で寝ていた両親や弟も犯行に気付いていなかった。成績は良く、素直でやさしい性格と近所でも評判がよかった。


昭和42年(1967).8.28〔誘拐偽装し、女高生、裏山で10日間生活〕
 北海道で誘拐偽装し、女高生、裏山で10日間生活。





昭和42年(1967).9.6〔18歳少年が女師匠をレイプ強盗殺人〕
 東京都町田市の稽古場で住所不定の少年(18)が、日本舞踊の女師匠(36)を絞殺、レイプした後、死体を床下に隠し金品を奪ったが12日に捕まった。女師匠方に間借りしていた友人の部屋に居候していたものの追い出され、かっとなり犯行に及んだ。犯行後、恋人と遊び歩き、死体を隠した部屋の隣で2日間も寝泊りしていた。恋人に異臭を指摘されると、消臭のために乾燥剤、タバコの吸殻を利用し誤魔化していた。中流家庭の三男。匕首の所持で補導。高校中退後、工場で働くも同僚の金を盗みクビになっていた。


昭和42年(1967).9.9〔わが子がこわい 警視庁の少年相談所に急増 母親をなぐる、ける 外ではよい子なのに 朝日新聞引用〕
 外ではよい子なのに、家の中では母親に乱暴をする少年がこの春ごろから目立ってふえてきた。顔や身体にアザやコブをつくって、警視庁少年相談所を訪れる母親、同所の相談の3分の1はこうした乱暴少年のケースだという。
 その1人、杉並区の母親(43)の訴え――長男A君(16)は、都立高1年生。昨年秋ごろから家の中で突然暴力を振い出した。出前のラーメンをどんぶりごと床に投げつけたり、晩ご飯では食卓ごとひっくり返したり、花びんや灰皿を投げつけたり、母親の返事が気にいらないと「バカヤロウ」呼ばわりの悪態をつき、なぐるけるの乱暴。
 しかし学校では、粗暴な振まいは全くなく、性格に暗いところもない。学校の成績はクラスで上位、同級生の受けもいい方。この家族は会社社長の父親(44)、中学1年の妹(13)、小学5年の弟(10)の5人暮らし。
 こうした少年に共通するのは高校1、2年生で、中流家庭の長男、学校の成績は上位、家庭外での非行歴ナシといったところ。心理学者のなかには「戦後、家庭における父親の権威が失墜したこと、しつけや道徳教育の不在」に理由を求めたり、「思春期特有の反抗現象の極端なもの」と説明する。直接面接指導しているカウンセラーたちは「これまでの教育心理学や児童心理学では説明できない。かといって精神病者ほどではない」と首をかしげている。乱暴され片目を失明した母親さえいる。
(朝日新聞 昭和42年9・9)


昭和42年(1967).9.11〔高3ら29人が駅で車掌袋叩き〕
 東京都世田谷区の井の頭線明大前駅で、私立高校3年生多数が遅れた仲間を乗せるために電車の扉閉まらないようにして発車を妨害したため、車掌(27)が注意すると袋叩きにした。警察が駆けつけたが線路に飛び降りて逃走、結局29人が捕まった。
 仲間の3人が駅で他校生30人に殴られたため50人で復讐にやって来たが、他校生がいなくなったので学校に帰るところだった。


昭和42年(1967).9.13〔大学生、父の病気で学費に困り脅迫〕
 東京都で大学生、父の病気で学費に困り脅迫。


昭和42年(1967).9.15〔乱暴少年三つのタイプ「よい子」にもある反抗 警視庁の調査 朝日新聞引用〕
 母親にすぐ乱暴する子どもが問題になっているが、警視庁少年相談所ではこのほど、これまでに持込まれた相談をもとに乱暴少年の実態をまとめた結果、乱暴児たちが一応三つのタイプに分けられることが明らかになった。しかし、こうした乱暴児を生んだ原因やその治療法についてはまだ不明な点が多いため、同相談所ではそれぞれの専門分野からの意見を聞き、治療法などを研究するという。
 同相談所では、さる四月からこれまで受理した少年相談の内容を整理、分類してみたところ、乱暴児の訴えが予想外に多く、三十八件もあることがわかった。この中には浅草、新宿、大森、立川の各少年センターや第一線の警察署で受けた相談は含まれていないので、実際の数字はさらに多いとみられる。
 乱暴児の相談内容を調べると、"暴発"するさいの状況や前後の事情、本人の育ってきた過程と家族関係からみて一応三つのタイプに分けてとらえられる。
 第一のタイプは、小さいときから親に非常に大事に育てられ、普通三つ四つのころに出る"ダダっ子現象"があまりみられなかった「よい子」に多く、反抗のかたちに幼児じみたところがあるという。
 第二のタイプは、小中学生のころから「勉強、勉強」と母親にいわれてきた子ども多く、母親のことを"ママゴン"と呼ぶなど半ばおそれながら従っていたのが、高校にはいったころから逆にバカにし出すケースがほとんど。
 第三のタイプは、家庭環境や家族関係には特に問題がなく、いわば「理由なき反抗」ともいえるタイプ。本人の気質の中に、テンカン質やヒステリー性らしいふしもいくぶんみられるという。
 しかし、この三つの型に必ずしもあてはまらない乱暴児の例もかなりあるといい、また教育ママに育てられたからといって必ずこののような乱暴児になるとは限らないので、育ってきた生活環境がどこまで原因につながるものかはっきりしない。
 少年相談所では、これらの"臨床例"からえた資料をもとに、都内の少年相談所や青少年施設、社会福祉、精神医学など各分野の専門家の協力をえて、「問題行動児のケースワーク研究会」を開き、治療法をいろいろな角度から研究したい、といっている。
(朝日新聞 昭和42年9・15)


昭和42年(1967).9.17〔17歳睡眠薬通り魔が女性5人を刺傷〕
 東京都足立区千住で、店員(17)が10分の間に女性5人をナイフで襲い、2人に1週間の怪我を負わせた。他の3人は無事だったが、母と娘の二人組を追回す始末。睡眠薬を入れた酒を飲み、泥酔状態での犯行。埼玉県の農業商校中退後上京し、働いていた。


昭和42年(1967).10.1〔私立小学校、5歳を入学させていた〕
 神奈川県で私立小学校、5歳を入学させていた。


昭和42年(1967).10.5〔私立大生、アベック襲い、追われて暴走衝突〕
 神奈川県で私立大生、アベック襲い、追われて暴走衝突。


昭和42年(1967).10.8〔佐藤訪米阻止闘争で国立大生死ぬ〕
 東京都で佐藤訪米阻止闘争で国立大生死ぬ。


昭和42年(1967).10.12〔17歳が園まりと心中する練習のため殺人と通り魔〕
 埼玉県南埼玉郡の食品店で、工員(17)が顔なじみの主人(29)を刺殺。鉄棒で妻(27)を殴打して3週間のケガを負わせた。6.4には路上で女子工員(20)を鉄棒で殴りつけ3ヶ月の重傷を負わせていた。
 福岡県糸島郡の農家の末っ子で、中卒後は埼玉の工場でまじめに働いていたが、園まり(23)のファンになってから性格が一変。他のファンに負けじと借金をしてまでがんばっていたが、次第に「独り占めにしたい。その為には殺すしかない」と思い詰め、度胸をつける練習のため一連の犯行を犯したもの。


昭和42年(1967).10.17〔18歳予備校生が同窓会費欲しさに強盗〕
 東京都中野区の会社社長宅に、予備校生(18)が高校の同窓会費700円欲しさに押入った。主婦(40)は猿ぐつわをされる時に、犯人の持つ包丁を叩き落し大声で助けを呼んだ。予備校生は凶器を拾い逃げようとしたが、聞きつけた隣人に捕まった。


昭和42年(1967).10.19〔19歳予備校生が券売機で変造硬貨による詐欺〕
 東京都西武線池袋駅の券売機に、変造硬貨で釣銭を詐取しようとした豊島区長崎の予備校生(19)が捕まった。10円硬貨を100円硬貨と同じ大きさに削り、偽100円で30円の切符と70円の釣銭を狙ったもの。他に32件、同様の手口で犯行を行っていた。


昭和42年(1967).10.30〔中3が偽の注文書で取り寄せた本を盗む〕
 栃木県那須郡の小学校から全集・全書など約50冊、7万円相当を、さらに別の学校から金品など9万円相当を盗んでいた中3が捕まった。小学校を利用しての犯行は、公印を盗み、偽の注文書を作成。目的の本が届いた頃、職員室に忍び込んで盗んでいた。本を読みたかったが為の犯行。





昭和42年(1967).11.1〔小6が教師に反抗し3階から飛び降りる〕
 静岡県静岡市の小学校で、小学6年生(11)が3階から飛び降り、重体になった。成績も近所の評判も良かったが、担任の女教師(47)と日頃から仲が悪く、「馬鹿が座っている」と罵声を浴びせ、注意されるとつかみかかった。他の教師に取り押さえられたが、突如「フライマンだ」と叫んで飛び降りたもの。以前から飛び降りをほのめかしており、嫌がらせとして突発的に飛び降りたものと見られている。


昭和42年(1967).11.10〔高校教師、嫉妬から女教師とその恋人を刺す〕※参考
 東京都で高校教師、嫉妬から女教師とその恋人を刺す。


昭和42年(1967).11.12〔17歳工員が窃盗事件の口封じに刺殺〕
 大阪府高槻市で窃盗に利用した同郷で同僚の工員(17)を口封じのため刺殺、淀川堤防下に遺棄した鹿児島県徳之島出身の少年工員(17)が捕まった。別の同僚の持つ預金通帳を盗み、その引出し役に何も知らない被害者を利用。盗まれた同僚が警察に届けたため、発覚を恐れての犯行。毒殺しようと猫いらず入りの菓子を食べさせたが効果が無かった為、刺殺に変更した。犯人の父は元警官、兄は教員。そうした家庭環境もあってか地元に自分の仕業が知れることを極度に恐れ、犯行に及んだ。無免許運転で事故を起したり、自転車泥棒もしていた。


昭和42年(1967).11.20〔高2が逆上し高3を刺殺〕
 佐賀県佐賀市の高校で、2年生(17)が3年生(17)を刺殺した。高3がパンを食べていたところ、高2が俺もパンを食べたいなと冷やかした。頭に来た高3は昼休み高2を呼び出し、生意気だと殴ったところ、かっとした高2は携帯していた果物ナイフで犯行に及んだもの。


昭和42年(1967).11.23〔愛児4人に万引きさせた母親姉妹逮捕〕
 東京都で愛児4人に万引きさせた母親姉妹逮捕。


昭和42年(1967).11.28〔高1が自己嫌悪に陥り飛び込み自殺〕
 東京都東急田園都市線の踏切で、都立日比谷高1年生(15)が飛び込み自殺した。自殺直前、母親に電話し、「僕は上辺だけのいけない男だ。お母さんが一生懸命に育ててくれたのに申し訳ありません。これから死にます」と告げていた。会社員の二男で成績はクラス一番。弓道をやり、友人も多く、人望も厚い明るい少年が、なぜ自殺したのかは全く不明。


昭和42年(1967).12.11〔高校生がダンス・パーティー券で荒稼ぎ図る〕
 東京都で、風営法により二十歳以上にしか許されていないダンス・パーティー主催を、高校生が運営し問題になっている。楽に小遣い稼ぎができるらしく港区では私立高生5人が19万円余りを手にしようとして捕まり、目黒区では高3の3人が20万円超を手にして捕まっている。
 大森の高校生4人が路上で見ず知らずの中高生に5万円のパーティー券を売りつけ、深川の17歳3人が一枚300円の券50枚を1人づつ、計4人に殴って脅して売りつけていた。
 この年の大卒初任給は26,150円


昭和42年(1967).12.2〔13歳ら257人の大窃盗団〕
 東京都など13都県を荒らし回っていた332人の窃盗団が逮捕された。その内訳は、13〜19歳までの中高生257(少女11人含む)人と、その殆どが暴力団関係者で占める成人75人。特に少女らは売春や睡眠薬遊びに興じ、時折盗みに加わっていた。成人らは少年らに盗みをさせ、盗品を換金。1052件、3624万円も稼いでおり、儲けは暴力団に流れていた。


昭和42年(1967).12.22〔19歳少年夫婦が嬰児を生き埋め〕
 静岡県静岡市の店員(19)とその妻(20)は、生後間もない嬰児をダンボール箱に入れ、同県榛原町の静波海岸の砂浜に埋めていったが、近くに居た労務者らによって仮死状態だった嬰児は助かり、2人も捕まった。生活苦から嬰児を殺そうと思い、犯行に及んだものだったが、後ろめたさなどは微塵も感じさせなかった。海岸へは少年が勤め先から車を借りて、20キロの道のりを走ってきていた。


昭和42年(1967)〔14歳未満の非行、6人に1人がカギっ子〕
 警視庁少年一課がはじめて「カギっ子による非行の実態」を調査した。今年警視庁に補導された刑法犯少年27534人のうち“カギっ子"は1429人で全体の5.2%を占める。非行少年20人のうち1人が“カギっ子"。しかし、これを14歳未満でみると、非行少年3040人のうち、じつに16.3%にのぼり、6人に1人の割合。“カギっ子"は小さいほど非行にはしる危険度が高い。
 “カギっ子"転落の背景は“放任"55.1%、ついで“学校での不良交友"13.4%、“近所での不良交友"5.3%。非行動機は“小づかい銭かせぎ"36.9%、“好奇心"17.1%、“付和雷同"8.5%となっている。
(青少年非行・犯罪史資料 刊々堂出版社 491P)




※タイトルと本文が同じ短いデータはすべて「〔年表〕子どもの事件 1945-1989」山本健治 柘植書房より引用したもの。※



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『戦前の少年犯罪』 目次
1.戦前は小学生が人を殺す時代
2.戦前は脳の壊れた異常犯罪の時代
3.戦前は親殺しの時代
4.戦前は老人殺しの時代
5.戦前は主殺しの時代
6.戦前はいじめの時代
7.戦前は桃色交遊の時代
8.戦前は幼女レイプ殺人事件の時代
 9.戦前は体罰禁止の時代
10.戦前は教師を殴る時代
11.戦前はニートの時代
12.戦前は女学生最強の時代
13.戦前はキレやすい少年の時代
14.戦前は心中ブームの時代
15.戦前は教師が犯罪を重ねる時代
16.戦前は旧制高校生という史上最低の若者たちの時代




少年犯罪データベース

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主要参考文献

〔年表〕子どもの事件 1945-1989

戦前の少年犯罪

戦後死刑囚列伝

新聞集成昭和史の証言

新聞集成昭和編年史

日本の精神鑑定

日本長期統計総覧

年表 昭和の事件・事故史

昭和史全記録 1926〜1989

値段史年表 明治・大正・昭和

事件・犯罪大事典 明治・大正・昭和

20世紀にっぽん殺人事典

青少年非行・犯罪史資料1-3

教育事件・論争史資料

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